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第3回THE NEW COOL NOTER賞文芸部門~7/17講評

第3回THE NEW COOL NOTER賞文芸部門へご参加いただいている皆様。

7月のコンテストは、月末の授賞発表に向けて審査を活発化させています。
また、8月コンテストの先行募集もすでに始まっているため、ふるってご応募いただければと思います。

本日は、洋介委員長と赤星先生より計3作品講評を受け取っています。

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<講評(洋介さん)>

涙が流れる
涙で滲む
涙で目が霞む

信じられない涙
信じたい涙
疑ってしまう涙

大切な人を想う涙
大丈夫かと想う涙
心が動いて止まらない涙

どんな涙も心を捉えて離さない

なぜだろう?

「米鳥さんは言う」

涙を流す人の姿は心をうつ

隠せぬ思いが溢れるからだ

嘘のつけない思いは
身体にあらわれるからだ

震えて苦しくて
なんとも見られぬ顔になり
人の思いは伝わってくるんだ

思いが伝わるとは心が伝わること

痛みが伝わる

哀しみが伝わる

悲しみさえも伝わる

だから人間は心を打つのだ。

だから私は、
人間を愛してしまうのだ。

自分の思いを綴るのではなく
人の思いを綴り自らを詩とする。
思いの哀しみと
愛の表現が伝わります。
こんな詩も面白いなと思いました。

素敵な詩をありがとうございます。
美しさと痛みを
伝えていただき有難うございます。

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<講評(洋介さん)>

敗戦濃厚の非情な空爆
轟音爆音砂埃
恐怖に囚われる心と身体
恐れも怖気も
何もかも飛び散る防空壕

轟音過ぎれば全てが埃まみれ
太陽さえも埃に塗れて見えない
我に戻り大切な人を探し彷徨う
覚えた匂いも
焦げた匂いに途方に暮れる

翌朝の轟音は景色を一変させた
驚愕の景色に
よく似た大切な人の頭巾
涙は枯れ果て何も無い
石ころさえも
虚空に弾き奈落の底へ落ちてゆく

悲しくて哀しくてやり場のない怒り
どうにもならないことへの悲しみ
どうにもできない夏の景色
暑くて哀しくて虚無が漂う遠い夏

比喩と感情表現の巧みさが
時間を超えて遠い夏にあった
悲しい情景を詩で伝えます。
講評に言葉をかなり
引用させていただきました。
おとなのふりさん、
素敵な詩を有難うございます。

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<講評(赤星先生)

横山小寿々さんの作品です。

これはミステリですね。見事に叙述トリックが決まっています。

実はこの作品は、横山さんがこの賞に応募される前に読んでいました。
noteではいろいろな方の小説を読ませてもらいますが、正直途中で挫折した小説や、読み終わって「なにが言いたかったんだろう」と思う小説も少なくありません。

この小説を読み終わった後の感想は「やられた、それかぁ」から、「うまい」となり、「ラッキー」ですかね。
ラッキーとは、こんな面白い小説に出会えてラッキーの意味です。

この作者の他の小説も読んだことがあるのですが、プロに近いレベルですし、実際に出版社主催の賞に応募して、いいところまで行ったと聞き及んでいます。文章もすごく読みやすいです。
私も、作者が新人賞を受賞してデビューして欲しいなあと応援しています。

ですので、横山さんがプロ作家を目指すものとして意見させてもらいます。
今から言わせていただくことは、かなり厳しいと思います。
そして、こうしたらいいという代替案はないです。
あれば言うのですが、難しいですし、やはり作者に考え抜いて欲しいです。

※一部抜粋して掲載

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事務局アカウントでは、過去の記事とKindleで、これまで小説を書いたことが無い、という方でも、始められるようなコツなどをまとめさせていただいています。

どうぞ、ふるってご参加ください。
皆さんとともに、このコンテストを盛り上げ一緒に楽しんでいくことができることを臨んでいます。

*講評は分担制としているため、必ずしも応募順に講評結果が発表されるわけではございません。よろしくお願いいたします。

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全体の募集要項はこちら

文芸部門募集要項はこちら

応募作品はこちらのマガジンに収録されます。
 他の参加者様の作品もお読みいただき、ぜひ、当コンテストを通して新しく知り合い、また仲良くなった、との声をお聞かせください! 皆様の縁がつながるコンテストでありたく思います。

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