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ハッピーホルモン(幸せホルモン)と足ツボ

ここ数年でハッピーホルモンという言葉が広く知られるようになりました。

ハッピーホルモンとは心の安定の為にとても重要な役割を持つホルモンです。

殊に、セロトニンという言葉がメディアでたくさん取り上げられるようになりました。この他にもオキシトシン、ドーパミン、エンドルフィンと呼ばれるホルモンがありますが、今回は足ツボマッサージで分泌促進が期待できるセロトニンオキシトシンに触れてみたいと思います。

セロトニンは、気持ちを前向きにしたり、体内時計を整える働きがあります。腸内環境を整える“腸活”という言葉も最近よく耳にするようになりましたが、その理由の一つとしてセロトニンが腸の中で保存されることにも関係しています。普段から適度な運動や発酵食品を取り入れる腸活も大事ですが、昼夜逆転のような生活リズムになるとセロトニンの量も減少してしまうと言われているので、最近気持ちが落ち込みやすいという方は腸活と同様に、生活リズムを整えることにも注目してみてください。

そして、オキシトシン。これはセロトニンよりも聞き慣れないかもしれませんが、実は別名ラブホルモンと呼ばれています。

このホルモンは、妊娠出産の際にとても重要なホルモンとして知られてきました。特に、産後赤ちゃんが母乳を吸うことでお母さんの下垂体からオキシトシンが多量に分泌され、更なる母乳の分泌を促したり、子宮を元の状態に戻す役割を持ちます。

私も出産を経験していますが、赤ちゃんを抱っこして母乳を与える時は、この上ない幸せを感じていました。それはこのオキシトシンが大きく関わっているからです。

でも、このホルモンは女性だけが分泌するのかというとそうではありません。

男性でも赤ちゃんのお世話したり、小さな子と遊んだりするだけでもオキシトシンは分泌されます。でも、男性女性共に赤ちゃんや幼児に関わる時だけ分泌されるのではありません。愛する人、大切な人と触れ合うだけでもオキシトシンの分泌量が増えるので、別名ラブホルモンと呼ばれる由縁です。

精神的な不安が起こると、オキシトシンの分泌は一気に低下してしまうので、不安や心配事が起きた時は、大切な人とハグをしたり、手を繋いだりと、お互いに触れ合うことがとても有効です。

そのポイントを踏まえて、足ツボマッサージの観点から、大切な人とお互いに足ツボマッサージをし合うことをお勧めしたいと思います。

夫婦や恋人、親子など大切な人をマッサージする時、どちらかだけがマッサージしてあげるのではなく、お互いにマッサージし合うのです。この時間がお互いの手の温かさ、愛情を感じ合う機会になるからです。

ここでハッピーホルモン分泌促進に有効な反射区(ツボ)を紹介します。

それは親指土踏まずです。親指には大脳下垂体、土踏まずには小腸の反射区が分布します。

普段考え過ぎて不安や心配事にとらわれやすい人は親指も土踏まずも弾力に欠けているかもしれません。お互いを知る機会として、どんな状態か観察してみるのも良いと思います。

大好きな人から足ツボマッサージを受ける事で脳内からオキシトシンが分泌されると同時に、お腹の中の血液循環もよくなればセロトニン生成にも効果が期待できます。

ストレスの多い現代人にこそ、足ツボマッサージを通して大切な人と触れ合う時間を持って欲しいと思います。そしてお互いにケアしないながら、ハッピーホルモン分泌を高め合っていきましょう。

毎週月曜日更新。次回は5月13日です。★

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