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書くための読書② 『東京奇譚集』
村上春樹の『東京奇譚集』を読みました。
不思議で奇妙なお話が、5つ折り込まれています。
偶然が重なって起きた出来事。
でも全てが必然だったんじゃないかと思わせる。
中でも好きなのは、一番最初の『偶然の旅人』です。
〜『偶然の旅人』のあらすじ〜
ゲイのピアニストが、女性と不思議な出会いをした。女性の方は、運命的だと感じて彼のことを本気で好きになってしまう。
ピアニストは男性にしか興味がないので実らない恋となるが、その女性には彼のお姉さんと同じ意外な場所に、同じような大きなホクロがある。
その女性との出会いによって、長年絶縁状態にあった姉のことが気になり連絡したことで、姉もまた同じ気持ちでいたことを知った。
ただの偶然が、お姉さんと和解するための出来事だった。
ストーリーの運びに透明感があって、浄化されたような気持ち。夢の中のようなほわほわした心地よさと、澄んだ感じを受けました。
同じ内容の話を書いても、私ならもっと現実的になってしまうんじゃないかと思う。それをこの世界観を持って描く村上春樹のすごさ。
色んな作家の小説をできるだけ沢山読みたいと思っているのに、村上ワールドにズッポリはまりそうです(笑)
勉強になったことは…全てですね。
文章が美しすぎて書き写したいくらい😂
書くための読書として行なっているのに、いつもただ感動してしまうだけの私。小説家に向いていないのかも。
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