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〔7〕『部下のSOS、見過ごしてない?』 限界サインを見抜くためのチェックリスト〜「普通に退職されるのなら、まだマシですが...」

「最近、どうも部下の様子がおかしい…」

そう感じられる洞察力があれば、
まだ良いのですが…

忙しい毎日の中で、
部下の些細な変化に気づくのは難しいもの。

「まさか、うちの部下が…」

そう思いたい気持ちも分かります。

しかし、
部下の「SOS」に気づくのが遅れてしまうと、
取り返しのつかない事態発展する可能性もあります。

  • 部下が限界を迎えて暴走
    (被害妄想で労基にかけこむ。
    SNS等々にあることないことを書くetc…)

  • チーム全体の生産性が低下

  • 最悪の場合、
    関係なかった周りの社員までも休職や退職

このような状況に陥る前に、
部下の「SOS」にいち早く気づき、
適切な対応を取ることが、
中間管理職の重要な役割です。

些細なことを放置しているから
大きな問題へと発展するのです!!

ぜひ、
今日のnoteを最後まで読んで、
部下の「SOS」に気づく

火種が小さいうちに消す

平和な職場をつくる!!

敏腕マネジメント力を身につけて下さい。


セクション1:部下の「SOS」に気づけない上司の共通点

「うちの部下に限って。
どうせ放っておいても大丈夫だろう」

そう思っているあなた。

残念ながら、
部下の「SOS」に気づけない上司には、
いくつかの共通点があります→


1. 忙しすぎる

毎日、仕事に追われて、
部下のことを気にする余裕なんてない

そう思っている方は要注意です。

確かに、
中間管理職は多忙な日々を送っています。

しかし、
部下のメンタルは、
チーム全体の生産性に大きく影響
します。

忙しいからこそ、
意識的に部下とコミュニケーションを取る時間
を設けるようにしましょう。

その方が、
面倒ごとが未然に防げるので、
逆に忙しくなくなることだってあります。


2. コミュニケーション不足

「部下とは、業務連絡しかしない」

「部下のプライベートなことは聞かない」

このような方は、
部下との間に壁を作っている可能性があります。

部下は、
上司に相談しにくい状況
だと感じてしまうでしょう。

プライベートなことが、
聞きにくい風潮になってきた
ので、
話かけるのが難しい
感じることもあるでしょう。

当然、
セクハラや仕事以外の生活に
干渉しすぎるのはダメ
です。

ですが、
それでもある程度は、

積極的に部下とコミュニケーションを取り、
信頼関係を築くことが大切です。


3. 決めつけ

「あの子は、
いつも元気だから大丈夫だろう」

「〇〇さんは、
メンタルが強いから心配ないだろう」

このように、
決めつけで部下を見てしまうのは危険です。

人は、
誰でも悩みを抱えることがあります。

表面的な様子だけで判断せず
部下の内面にも目を向けるようにしましょう。


4. 変化に気づけない

「今日もいつも通りだな」

「特に変わった様子はないな」

このように、
部下の些細な変化に気づけない上司は、
部下の「SOS」を見逃してしまう可能性があります。

日頃から部下をよく観察し、
小さな変化にも気づけるように意識しましょう。

部下に無関心なリーダーが率いているチームは、
いずれ崩壊します。


5. 相談に乗らない

「忙しいから、後で話を聞くよ」

「そんなことで悩むなんて、
甘いんじゃない?
俺が新人の頃は……」

このように、
部下の相談を軽視する上司は、
部下から信頼されません。

部下は、
**「この人には相談しても無駄だ」**
と感じてしまうでしょう。

言うまでもないことですが、
中間管理職である以上は、
部下の相談には真摯に向き合い

親身になって話を聞くことが大切です。


6. 責任転嫁

「部下の問題は、部下自身の責任だ」

「自分は関係ない」

このように、
部下の問題を他人事のように考えている上司は、
部下から尊敬されることはありません!

部下の問題は、
上司自身の問題
でもあるという意識を持ち、
共に解決策を探す姿勢が重要です。

※昨今、話題になっている
某テレビ局問題
も、
上層部がこの姿勢のせいで、
問題がさらに大きくなっていると思いませんか?


7. 無関心

「部下のことなんて、どうでもいい」

「早く仕事を終わらせて、
俺だけでもさっさと帰宅したい」

このように、
部下に無関心な上司は、
部下の「SOS」に気づくことはありません。

これらの
共通点に当てはまる項目が多いほど、
「SOS」に気づきにくい傾向があります。

セクション2:部下の「SOS」を見抜くためのサイン

「もしかしたら、
うちの部下も、
何か抱えているのかもしれない…」

そう感じ始めたあなた。

次は、
部下の「SOS」を見抜くための
具体的なサインを見ていきましょう。

部下の「SOS」は、
行動面、表情面、言動面など、
様々な形で現れます。


行動面のサイン

  • 遅刻や欠勤が増えた

  • 早退や休憩時間の延長が増えた

  • 仕事のパフォーマンスが落ちた

  • ミスが増えた

  • 集中力がなくなった

  • イライラしている様子が見られる

  • そわそわしている

  • 落ち着きがない

  • 服装や身だしなみが乱れている

  • いつもと違う行動が見られる


表情面のサイン

  • 顔色が悪い

  • 目の下にクマができている

  • 表情が暗い

  • 笑顔がなくなった

  • 口数が減った

  • ため息が増えた

  • 視線が定まらない

  • 涙もろくなった


言動面のサイン

  • 弱音を吐くようになった

  • 愚痴や不満が増えた

  • 自虐的な発言が増えた

  • 将来への不安を口にするようになった

  • 仕事への不満を口にするようになった

  • 人間関係の悩みを打ち明けるようになった

  • 誰かと比較する発言が増えた

  • 過去の栄光にすがるような発言が増えた


もちろん、
部下の性格や状況によって、
現れるサインは異なりますが、
日頃から部下をよく観察し、
小さな変化にも気づけるように
意識しましょう。

これらのサイン
複数重なっている場合は、
より注意が必要です。

部下深刻な状況に
陥っている可能性が高い…

いつもと違う様子が見られたら、
積極的に声をかけて
みましょう。

「何かあったのかな?」

「最近、元気がないみたいだけど、大丈夫?」

など、さりげない声かけで構いません。

部下が話しやすい雰囲気を作ることも
忘れないで下さい。

「いつでも相談に乗るよ」

というメッセージを伝え、
安心して話せる関係を築きましょう。

部下の「SOS」に気づくことは、
部下を守るだけでなく、
チーム全体の生産性を向上させる
ためにも重要です。

何事もなければ、
それで良い
ですが、

「あの時、声をかけていれば!」

なんて後悔しないように、
常にマネジメントする立場として、
視野を広く持つようにしましょう!

セクション3:部下の「SOS」に気づいた時の対応

SOSに気づいたら、
放置してはいけません。

放置している分、
問題は大きくなるだけです!

とりあえずは素直に、
部下に寄り添ってみましょう→


1. 寄り添う姿勢

まずは、
安心できる雰囲気作りが重要です。

話を聞く姿勢を示すだけでなく、
「いつでも味方だよ」
という気持ちを伝えることが大切です。

部下が話しやすいように、
穏やかな口調優しい表情を心がけましょう。


2. 傾聴

部下が話し始めたら、
最後まで話を注意深く聞きましょう。

話を遮ったり、
否定したりせず

共感する姿勢
を示すことが大切です。

「なるほど。それは辛かったね」

「そうかー。大変だったな。
よく頑張ってくれていたね。」

など、
相手の気持ちに寄り添う言葉
かけることも効果的です。

※この時、
自分の表情やテンションに注意しましょう。
ワザとらしい態度は逆効果です!


3. 質問

話の内容に合わせて、
具体的な質問をすることも大切です。

「何か困っていることはある?」

「何か手伝えることはある?」

など、
相手の状況を把握するための質問をしましょう。

ただし、
無理に聞き出そうとしないことも大切です。

部下が話したくない場合は、
無理に聞き出そうとせず、
そっと見守る姿勢も重要です。


4. アドバイス

部下の話を聞いた上で、
適切なアドバイスをすることも大切です。

ただし、
上から目線にならないように注意しましょう。

「〇〇さんの気持ちも分かるよ」

など、
相手の気持ちに共感する言葉
を添えながら、
具体的なアドバイス
をすることが効果的です。

具体的にアドバイスするためには、
当然、言語化するスキルも、
日頃から鍛えておかなければなりませんよ!


5. 連携

部下の状況によっては、
専門家への相談や、
社内制度の活用を促すことも必要です。

「〇〇さんに相談してみたらどうかな?」

「会社には〇〇という制度があるよ」

など、具体的な情報を提供しましょう。

また、
ある程度の事業規模であれば、
部下の同意を得て
人事部や産業医などに
相談することも検討しましょう。


6. 見守り

部下の「SOS」に対応した後も、
引き続き注意深く見守ることが大切です。

定期的に声をかけたり、
様子を観察したりして、
変化に気づけるように意識しましょう。

部下の状況が改善しない場合は、
再度相談に乗る
または他の専門家
相談することも検討しましょう。


7. あなた自身のケア(一番重要)

部下の「SOS」に対応することは、
上司にとっても負担になることがあります。

一人で抱え込まず
第三者に相談をしたり、
休息を取るなど、
自分自身のケアも忘れずに行いましょう。

部下の「SOS」に気づき、
適切な対応を取ることは、
部下を守るだけでなく、
チーム全体の生産性を向上させる
ためにも重要です。

※その一方で、
部下に気を使いすぎたり、
マネジメントに没頭するあまり、
過労になって倒れてしまっては、
元も子もありません!

大前提→
自分自身を大事にする!

ということも忘れないで下さい!!

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職場の平和のために〜犠牲になるのがCOO /ナンバー2の役目です笑
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《現役COO:森 良太の
「これ余談なんですけど…」》

私自身も、
過去に部下のSOSに気づけず、
苦い経験をしたことが多々あります笑

それは、
私がまだプレイングマネージャー
として現場の業務もこなしながら、
チームを率いていた時のことです。

チームメンバーのOさんは、
明るく誰とでも分け隔てなく接する
ムードメーカーのような存在でした。

しかし、ある時期から、
Oさんの様子がおかしいことに気づきました。

  • 軽微な遅刻が増えた…

  • 口数が減った気がする…

  • なんとなく表情が暗い時がある…

など、
いくつかのサインが見られました。

しかし、私は
「Oさんはいつも元気だから、
きっと一時的なものだろう」

安易に考えていました。

また、
当時は私自身も仕事に追われており、
Oさんとゆっくり話す時間も取れませんでした。

そんな状態がしばらく続いたある日、
Oさんが突然会社を休んでしまいました。

はじめての無断欠勤です!

電話をかけても出ない。

3日間はとりあえず、
着信履歴を残して様子見。

4日目に、
数人で彼の家を訪ねて、
ピンポンを押しましたが、
出てこない。

流石にヤバいかも…
と思ってました。

そして、
10日ほどした頃に、
Oさんから、
メール(当時はLINEがなかったので)で
退職したいという連絡がありました。

私は慌てました。

まずは、
電話できないか?とOさんに返信。

電話で話すことができましたが、
Oさんは「もう、心身ともに限界です」
と涙ながらに訴えました。

Oさんは、
抱えきれないほどの
ストレスを抱えていたのです。

もっと早くOさんの変化に気づき、
話を聞いてあげていれば、
Oさんが退職せずに済んだかもしれません。

この経験を通して、
私は部下のSOSに気づくことの重要性を痛感しました。

※とはいえ、
当時の私は若さもあり、
マネジメント力も未熟だったので
「俺の方がお前より遥かに心身ともに辛いんだけど!」
思ったのが本音ですけどね…

今でこそ、
マネジメントする側として、
「部下の些細な変化に気づくべきだった!」
とわかりますが、
あの頃は、
正直に言うと、
そんな器はなかったです…

こんな私の過去も相まって、
忙しいからといって、
部下とのコミュニケーションを
疎かにしてはいけない
ということを肌で学びました。

それ以来、
私は部下とのコミュニケーションを
密にするように心がけています。

  • 定期的に1on1ミーティングを実施

  • ランチや飲み会など、 informal な場での交流

  • 部下の変化に気づいたら、積極的に声をかける

など、
様々な方法で部下との
コミュニケーションを図っています。

昨今、
部下との関わり方が
センシティブな時代
になりましたが、
だからといって、
放置する訳にもいきませんよね…

ますます、
中間管理職のハードルが上がっている
と言えるでしょう。

にも関わらず、
地位も報酬も見合わない中で
奮闘している方も多い
という事実。

暗躍している人に
光が当たる時代
になってほしいもんだなーと
節に願っています。

あなたが潰れたら、
きっとチームは崩壊するんでしょうね〜

共に頑張っていきましょう!

多方面との信頼関係を築きながら、
平和で生産性のあるチーム
を作っていきましょう。

いつか、その頑張りが、
報われる日を信じて!!!


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