元々は酒に弱い体質だったようだ(2)
2015/04/16
ワインを楽しく飲んでいた時の自分にとっては快適だった生活への執着から私がいつまでも抜け出せない様子をみて豊見先生は
「あなたと同じような思いをしている人たちと話しをしてみるのもいいかもしれませんね。AAなど。行ってみませんか?」と言った。
AA ー アルコホリックアノニマス。無名のアルコール依存性者たちの自助グループ。前にもそのことは聞いていたが私は完全断酒をする気はなく、月2回はワインを飲みたい。
AAは完全に断酒を目指す人たちの集まりだと思っていたので、私のような人が参加する場所ではないのではないかと先生に言うと
「断酒目的の人ばかりがいるわけではないですよあなたのような苦しい気持ちでアルコールと向き合う人も大歓迎だと思います。」と柔らかな口調で言った。
女性のAAグループのミーティングがちょうど仕事のない曜日に開催されていた。私は先生に、AAに行ってみる旨を伝えた。ここでのカウンセリングの終了も申し出た。
先生は私の選択を承諾してくれ、もう前のような飲み方はしないように、また飲む友人知人が普通だと思わないように、もし月2回以上飲むようになったらまた来ること、と釘を刺して送り出した。
ワインを飲み過ぎて死にそうになって、どうにかしなければと医療機関に駆け込んでから1年が経っていた。
苦しい1年だった。もうこんな苦しい時間を過ごすのは嫌だ。だから月2回しか飲まない生活を続けていくしかない。
正直・・・・AAに行く時間を作れるかはわからないのだけれど。行ってみよう。
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