幾度もお酒にまつわる「これまでと違う」が襲ってくる
2014/10/28
要するにまだワインが欲しすぎて死ぬ。そこからは脱却していない。
わたしのようなプレアルコホリックにまず半年断酒させるのは久里浜の方法らしいが、医学的なことはさておき、この期間は妥当だと思う。
まず初期段階は何度も何度も渇望が起こる。ものすごい強い飲酒欲求がこれでもかと襲ってくる。日本ではアルコールは合法ドラッグなので酒をそこかしこで目にする。手綱を引き締めなければ渇望に押しつぶされてあっけなく飲んでしまう。
今ではコンビニで普通に売られ24時間買える。テレビCMでは飲酒がステキで素晴らしいことのように演出され、たれ表現され流れる。そしてまたすさまじい欲求が起こる。
半年が妥当だろうと思ったのは、半年あれば四季が2つ、跨れば3つあり、生活の中の「ハレとケ」のハレ・イベントがいくつか経験できる。その期間として丁度良いからだ。3か月では足りない。
ライフイベント、四季にまつわるイベント(花見など)・飲み会、会社の宴会(この時代はまだアルハラという概念が浸透していなかった)、同窓会、自分や家族の誕生日、旅行、祭り、冠婚葬祭・・・・。それらにかこつけて私たち酒飲みは飲んできた。それらを酒無しで乗り切らなければならないのだ。
私のように週5で晩酌していた人間はイベントもへったくれもないわけだ。だからほぼ毎晩苦しむ。夕食前に疲れているのに頑張ったのに飲めないと毎晩落胆し騒ぐわけだ。
話を戻すと、半年の中にある「この日くらいは飲みたいよね」ということが数多くある。「この日」すら禁酒なのだ。このときに「嗚呼、そうか、飲めないんだ」と、まるで去っていった恋人を未練がましく思い出すように肩を落とす。今4か月目だが私はまだ酒無し生活に慣れない。慣れないというか身体もあちこち悪いし(特に胃腸)メリットが感じられない。
早く刑期明けないかなあ。
※後になって分かったこと追記:完全なアル症でなければのハナシ、この6か月の中で身体を回復させ、酒無し生活に心身を慣らし、酒を飲まなくても幸せに生活できるという自信をつけれらる。そしてその後節酒でイケるなら節酒に舵を切る人もいる、そのまま断酒し続ける人もいる。その前段階として苦しくても完全に半年はやめるべきだと思う。