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今、目の前にあるものに、全力を注いで生きること。

2021/10/5 読書記録no.55「手紙屋 〜僕の就職活動を変えた十通の手紙〜」

先日、この本を読みました。

心がグッとなりました。正直言うと、3年前の就職活動の時に読みたかったな、とも思いました。私は、ずっとアナウンサー試験を受け続けていましたが、内定はもらえず、でもどうしても話す仕事がしたくて、“会社員”という選択を捨てて、“フリーランス”という生き方を選びました。

周りの友人は、会社に就職して働いている。一方私は敷かれたレールを降りて、道なき道を歩く、自分で決めたことなのに、漠然と不安しか感じていませんでした。

この時の私が、もしこの「手紙屋」を読んでいたら、心の中にあった漠然とした不安は少しだけ和らいだかもな、と思いましたね。

そのくらい、私はこの本に感銘を受けました。今日は、「手紙屋」についてまとめていきます。


本について

内容紹介

就職活動に出遅れ、将来に思い悩む、平凡な大学4年生の僕はある日、書斎カフェで奇妙な広告とめぐりあう。その名も『手紙屋』。たった10通の手紙をやりとりすることであらゆる夢を叶えてくれるというのだ。 平凡な人生を変えたい!目に見えないけれど確実に立ちはだかる壁を取りのぞきたい! そんな思いに突き動かされるように、僕は『手紙屋』に手紙を書き始めた……。 働くことの意味とは? 真の成功とは? 幸せな人生とは? 明日をよりよく生きたいあなたへ贈る感動作。 「物々交換」「自分に向いているものを探さない」「思いどおりの人生を送る」「あなたの称号」etc.明日を変える10の教え。

筆者からのコメント

目先の就職活動の成否よりもその先に待っている人生を、自分らしく生きることのほうがはるかに大切なことです。そのことを、僕が伝えたかった学生の彼のみならず、彼と同じ年齢の人たちや、同じことで悩んでいる人たちに感じてもらいたい。将来のこの国を担う若い人たちに伝えたい。その一心でこの作品を執筆しました。(略)今度はこれを読んだあなたが、将来あなたが出会う人たちの声援を聞いて大きな壁を乗り越える番です。もちろん、僕もその中の一人として声をからして応援します。
 明るく、元気に、あなたらしく。そして...どこまでも! 走り続けてください。

このコメントは、あとがきにも書かれていました。“明るく元気に、あなたらしく。どこまでも走り続けてください”、この熱い言葉に背中を押された気がします。

出版社からのコメント

不思議なたたずまいの書斎カフェ『書楽』で展開される冒頭シーン。僕と手紙屋との間でかわされる、深くあたたかく、ときに厳しいメッセージ。時間を忘れて一気読みしてしまう原稿でした。数々の『手紙屋』の文面に心をわしづかみにされ、クライマックスではこらえきれずに涙が......。学生の方、就職・転職活動中の方はもちろん、人生を見つめ、より真剣に、より幸せに生きたい、そんな思いをいだいている方は必読です!


読み終わって

心がザワザワしました。3年前に読みたかったなぁと一瞬思いましたが、このタイミングで出会えたのも運命だなとも感じました。

私は現在、フリーランスとして仕事をしています。これから仕事の幅を広げようと色々奮闘する中で、大切な心構えとか、忘れてはいけない意識とか、個人として仕事をしていくマインド面など、様々なことをこの本から学ぶことができました。

一番衝撃的だったのは、会社も“人”だという考え方です。会社は、人の熱い思いでこの世界に生まれています。恋愛と同じように、財力や知名度で選ぶのではなく、その人はどういう性格をしていて、自分と合うかどうかで判断することが大切だと書かれていました。

この考え方で、就職活動をしていたら何か変わっていたのかなって思います。でも、このことに今気づけたから、フリーランスとして仕事に対する向き合い方がこれから変わる気がします。

成功した人は、“情熱”を頼りに夢を叶えようとするそうです。「何をやれば成功できるか」ではなく、「自分がどうしてもやりたいことは何か」を考えていると、書かれてありました。

自分の才能を頑なに信じるのではなく、今目の前にあることに一生懸命になることで、その情熱が思ってもみない才能を開花させることになる。

今私の目の前にあること、とても沢山あります。やりたいことも沢山あります。まずは、それを一つ一つちゃんと向き合って一生懸命にやっていこうと思います。

成功するか、成功しないか。そんなことを考えずに、まずは自分がどうしてもやりたいことをとことんやってみます。

このタイミングでこの本と出会えて、良かったです。手紙屋、こういうの本当にあったら面白いな。手紙屋が書く言葉が、自分に当てはまることが沢山あって心にグサグサ刺さりました。にしても、クライマックスの展開は泣きましたね。まさか、という感じ。

現在就活をしている方はもちろん、会社員の方でも、転職中の方でも、人生を見つめ直したい人や、そういう未来に対して光を求めている人たちにぜひ読んでほしい一冊です。


刺さった言葉

あなたの能力は、今日のあなたの行動によって開花されるのを待っています。
あなたには、もっともっと他の人が欲しがる魅力が沢山あるのです。それを沢山見つけて、磨いて、出し惜しみしないで、どんどん周囲の人に提供してみてください。きっと思ってもみない、様々なものが手に入るはずです。
大切なのは、自分の人生は自分で作っていくという強さを常に持ち続けること。
頭の中にはいつも“天秤”を用意すること。片方の皿の上には、あなたの手に入れたいものを乗せます。そしてそれと釣り合うものを釣り合う量だけ、もう片方の皿に乗せた時、あなたの欲しいものが手に入る。
就職活動は、大好きになれる人探しです。一生付き合っていくことになる人探しなんです。だから、その人の財力や知名度で選ばず、“性格”で選ぶのが長い目で見ると、一番いいということを忘れないでください。
人生のスタート地点は、それぞれ違います。でも、どこからスタートしても自分の目指すゴールに辿り着くことができる。
今の自分に向いてそうな職種を探すよりも、考えただけでワクワクするような目標を持てることを探すことに専念したほうがいい。
素晴らしい人生を送るために大切なのは、今、目の前にあるものに、全力を注いで生きること。
ビジネスとは、多くの人が必要とされて、沢山の報酬をもらえる人になること。
まだ見ぬその人たちのために、僕は自分を磨き続けよう。自分の人生を捧げよう。
止まっている人は、止まり続けようとする。動いている人は、動き続けようとする。
才能とは、あらかじめあるものではなく、自らの努力で開花されるものです。そして、才能を開花させるものは、開花させようとする“情熱”なのです。


おりょう☺︎

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