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morikoharu
【詩】唄う
終わりなきことをくちにすれば、
猶予のない寂しさが追いかけて来ます。
さしあたって、あなたには本当のことを伝えておきます。
ただ、さようなら。また会う日まで。
かすかなお別れの匂いなど、気にすることなく生きて下さい。
静かにたたずむ勇気が、かならずあなたのとなりに居ます。
早めの夕闇には、少しも恐れることはありません。
確かな思い出があなたの手を引っ張り、かたときも温かいのですから。
信じる信じないは別ですよ。
さわがしい者たちにも、優しくして下さいね。
星はゆっくり落ちてきます。
だから手を差し出して、お腹の上で迎え入れて下さい。
小声がとてもやわらかいものだと分かります。
あなたが何処かへまっすぐ帰れますように、遠くから祈っています。