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【詩】仮にもウランが共鳴したとしたら

傘を持って雨を訪ねる
晴れ間の隙間を
千を数えるアゲハチョウが
迷いながらも木漏れ日を目指す
首筋に与えられたぬくもりが蘇る
月がわれ先にとわがままになると、海は吸い上げられ枯渇する。
生命はまた、一から彷徨い途方に暮れる。
「色々面倒くさいでしょ」と彼女は笑う
永遠と等しくあろうとする記憶と
折り合いをつけ
黄昏と対等であろうとする記憶を
止めてみる
渡り飛ぶ蝶の囁きは
夢模様になり
我らが寝ずに踊るのは夢の果てまで
唄はしかり
人のわらべしぐさに
空の住人たちの
言の葉なきにもかかわらず
喜びのつづみをゆっくりと打つ
それを信じきれないのは
余白が続いて行くから
小さな違和感と信仰は切り離せない
妖精を見つけて
幸運の兆しと信じてはいけない
必ず我々はその時と共にある
夢の中にあるのか
あるいは外なのか
夢に喰われているのか

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