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#オルタナティヴロック
Wunderhorse 『Midas』 (2024)
9/10
★★★★★★★★★☆
魂を揺さぶる名盤。曲と演奏と声と言葉だけで勝負し、大勝利を収めている。
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1stアルバム『Cub』(2022)は、ロンドンのパンクバンドDead Pretties解散後にフロントマン=Jacob Slater(ボーカル・ギター)が書き溜めていた曲を、10年以上前からの友人であったミュージシャン3人(ギターHarry Fowler、ベースPeter Woodin
DIIV 『Frog In Boiling Water』(2024)
8/10
★★★★★★★★☆☆
実に5年ぶりの4thアルバム。このバンドの、そしてシューゲイザーというジャンルの美点を凝縮した完成度を持つ傑作。
ポストパンク的疾走感を淡く表現していた1st『Oshin』(2012)や2nd『Is The Is Are』(2016)よりも、ヘヴィシューゲイザー的な3rd『Deceiver』(2019)に近い。つまり、どこかに向かうこともなく、その場で渦を巻き、漂
Kings Of Leon 『Can We Please Have Fun』(2024)
4/10
★★★★☆☆☆☆☆☆
全体的には前々作『Walls』(2016)、前作『When You See Yourself』(2021)と似たような作品だと思う。BPM遅めのまったりした曲とアップテンポな曲で構成されたシンプルな作品。音に大きな特徴は無いしガラッと変わったところも無い。ピークを過ぎたバンドは大体こういう包括的な方向性になってくる。
前二作と比べた場合、ややラフで生な演奏および録