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なぜ離婚したのか⑤(なぜ結婚したのか③)

結婚を勧めた叔母と2人でお見合いを仲介している人の家に向かった。その人はめちゃくちゃよくしゃべるおばちゃんで、私は彼女に数か月振り回されることになる。

彼女の応接間の扉には身上書がぎっしり。ただ、残念ながらたくさんあるのに、ピンとくる人が一人もいないのだ。なんだかこのとき初めて現実に本当に直面した気がした。世の中こんなにたくさんの人が結婚したいのにできておらず、選ばれてもいない。自分もその一人になってしまうのが怖かった。

そのとき私は決意してしまった。今となれば、もと旦那に失礼だけれど、

妥協しよう!と・・・

そうじゃないと、私の生きているこの世界では相手は見つからないとおもってしまった

いくつかピンとこない身上書を見せてもらい、もう40近いのになぜか大学生のときに撮ったのではないかと思われる少し茶髪のおとなしそうな男性と会うことにした。その人には先約がいたので待つことにして、おばちゃんに勧められたイケてない男性一人とお見合いをした。

が、やっぱり乗る気にはならず、おばちゃんにお断りしたのに、「もう1回会ってみたら?」と言われたが、おばちゃんがその相手に聞くと「家に帰ったら落ち着くおとなしい女性がいい」と言われ、非常に不本意ながらフラれてしまった。私は嫌な相手にはほとんどの男性が嫌がる「できる女」アピールをするのだ。気に入られたくなくてわざとやったので、当然の結果だった。

続く

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