2026年、Bリーグが世界に一歩近づく
2026年、Bリーグが日本のプロスポーツの歴史を変える。
以前、Bリーグが持つポテンシャルについて投稿した。
しかし、今やポテンシャルどころではないのである。
2026年、いやもう既に今からBリーグは日本のプロスポーツの歴史を変えようとしているのだ。
本日はBリーグで起きようとしている大変革について語りたい。
そもそも2026年に何が起こるのか?
島田チェアマンが発表したBリーグのカテゴリー分けが度肝を抜いた。
クラブの「競技力」ではなく「事業力」によるカテゴリ分け
要は、強いか弱いかではなく、儲かってるか儲かってないかで、
所属するカテゴリーが分かれるということだ。
Jリーグで想像してみると驚きである。
たとえ全試合負けたとしても、収益をあげてればJ1リーグに残れるのだ。
事業力を測る基準は、「売上」「平均入場者数」「アリーナ基準」の3つ。
「アリーナ基準」はJリーグの「スタジアム基準」に似ており、納得であるが驚きは「売上」と「平均入場者数」である。
具体的なB1リーグでいうと売上は12億円、平均入場者数は4,000名である。
現在の平均入場者数トップ3が大体4,000名程なので、いかに高い基準かがわかる。
なぜ、Bリーグは「事業性」を基準にカテゴリ分けをするのか?
その前に
「エンターテインメント性」「競技性」「事業性」の3つのキーワード
で、日本のプロスポーツの変遷をみていきたい。
まずはプロ野球。
日本のプロスポーツの元祖であるプロ野球のキーワードは、
「エンターテインメント性」である。
エンターテインメント=娯楽である。
戦後間もない当時、プロ野球は数少ない娯楽であった。
もちろん優勝争いを目指すが、降格はしない。
10年以上優勝していないこともファンにとってはお酒の肴なのである。
続いてJリーグ。
バブル後にできたJリーグのキーワードは「競技性」。
全ては、W杯で優勝する為に。
地域との関わりなど、重要な役割はたくさんある。
しかし、あくまでも全てのクラブが上のカテゴリで戦うこと、優勝することを目指して日々闘っている。
降格しないように、毎試合ヒリヒリした試合が続く。
そして、それに続いたBリーグが「事業性」というわけである。
プロ野球もJリーグも事業性が無いわけではない。
近年、親会社のスポンサー費用頼りにせず、各クラブが工夫して収益をあげる流れになってきている。
ただ「事業性」でカテゴリが変わることは一切ない。
(Jリーグでも事業性のチェックはありますが赤字にならない、債務超過にならないようにという程度。)
では、本題に戻ろう。
なぜ、Bリーグは「事業性」でカテゴリを分けるのか?
それは、「事業性」が一番持続可能で、
磨けば磨くほど、魅力的なリーグに近づくことができるからだ。
先ほど述べた「エンターテインメント性」「競技性」というのは、
お金を投資すればするほど高まる可能性がある。
・良い選手を高いお金で移籍させる
・スタジアムの設備に投資する
・大物ゲストを試合に呼ぶ
などなど。
しかし、あくまでも「可能性がある」だけだ。
どれだけお金をかけても負けてしまうこともある。
観客が集まらないこともある。
一方で「事業性」というのは、それだけで独立することはない。
「エンターテインメント性」と「競技性」と深く関わってくる。
「事業性」を高める為には、多くの人にアリーナに来てもらう必要がある。
観客がたくさん入る(チケット収入が増える)
→多くの人に目にしてもらえる(スポンサー収入が増える)
→アリーナに持って行くグッズを買う人が増える(グッズ収入が増える)
人が来ないと、他の収益性にも影響があるわけだ。
そして、多くの人に来てもらうためには、「エンターテインメント性」と「競技性」を高める必要がある。
「面白いから」「強いから」「上手いから」人は惹きつけられ、アリーナにくるわけだ。
つまり、事業性を高めることで、アリーナは盛り上がり、強くなるというわけだ。
もし仮に、B1の基準を満たすクラブが多数になった場合、
中国のリーグやヨーロッパのリーグの収益規模を追い越し、NBAに次ぐ世界で2番目のリーグになることも夢ではない。
そうなれば、NBAに挑戦する選手たちがBリーグに集まって来る。
そこから日本人NBAプレーヤーも生まれる。
そんな世界に近づく構想なのである。