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傘をさす理由

幼き頃の息子には、傘をさすのは、雨で濡れないようにする為ではなかった。
雨で、憂鬱…と感じると、今も思いだす、息子が傘をさす理由。

朝から雨が降っていたその日
私は、息子と児童館に行く日だった。
雨の中歩いていくんか…行き帰り大変。
カッパきて、長靴履かせて傘さして…なんか億劫。
私がそう思っていると、

「雨嬉しいな〜。雨ふったら、傘さして歩けるやん。傘に雨があたるとな、傘の中が楽しいねん。だから雨が好きやねん。雨のポツポツの方が音が楽しいねん。」
まだ3歳になってない頃だったかな。
無邪気に話していた息子。

-雨の音で傘の中が楽しい-
だから傘をさすんだって。

憂鬱に感じた雨も、サーッと上がったかのように感じた私。
ハッとさせられた息子の言葉。
いつから、雨が嫌いになったんやろ…
雨をこんなにウキウキと過ごせる息子がキラキラして見えました。

その日は、雨の音を聞いてみる為に傘をさし、雨の中を息子と2人楽しんで歩いていけたのを覚えている。

素直で柔軟な子どもの感性に気づけた時は、嬉しい気持ちでいっぱいになる。
子育ての醍醐味だなぁと思う。
そんな思い出は、今もふと思いだし、気分を変えてくれることだってある。

▲この時は、芍薬の花をみて「このお花あると、お家がお花畑みたいやな」って。

今度雨ふったら、雨の音聞く為に傘をさしてみてください。

#このちから
#子どもの感性
#傘
#雨








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