もの忘れは進んでも、気遣いは忘れない母
本日、
母のグループホーム入所が完了した。
知らない土地、
慣れないイントネーション、
慣れない建物の構造。
どれを取っても、
母にとってストレスになることばかりだろう。
「介護は大変」
と言いながら、
思うように事を進めたいだけの、
傲慢な自分が浮き彫りになる。
「母は社交的な性格だから…」
と、
新しい施設にもすぐに馴染んでくれることを期待して、
甘えてしまっているのはこっちのほうだ。
前回、入居を断られた施設での
体験期間も、
「楽しかった」と言ってくれ、
今回、新たに契約した施設に入居することについても、
「落ち着く部屋やなあ」
と言ってくれた。
もちろん、
本人が楽しむ能力があることにも助けられているが、
私が母のために決めたことに対して、
感謝の気持ちを伝えてくれたり、
負担をかけまいとしてくれているのが
分かる。
認知症が進むにしたがって
もの忘れも多くなるが、
母のそうした気遣いは、
まだまだ健在である。
それは嬉しくもあり、
心苦しくもある。
時々、
どちらが助けられているのか分からなくなる。
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