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文学

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芥川賞受賞者と最終学歴、雲雀料理、睡蓮の開く音がする月夜から始まる小説、中原中也の詩は短歌的なのか?調べてみた、
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#短歌

岡本真帆さんの『水上バス浅草行き』に収録されている歌の「ひさかたの」はどこに掛かるのか?考えたみた。

岡本真帆さんの『水上バス浅草行き』に収録されている歌の「ひさかたの」はどこに掛かるのか?考えたみた。

岡本真帆さんの『水上バス浅草行き』が気になって、購入を検討していたところ、

 
「ひさかたの海を潰して作られた街にあなたも僕も住めない」

 
という歌に出会った。

 
「ひさかたの」の次に来ているのは海だけど、「ひさかたの」は都にかかることもあるので街にかかっているのかな?それとも両方だろうか?調べてみても、ちょっとズレてる使い方しか見たことがないので、私には分からなかった。

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中原中也の詩は短歌的なのか?調べてみた。

中原中也の詩は短歌的なのか?調べてみた。

うちにある『日本詩人全集22 中原中也(新潮社)』の解説(飯島耕一)に、「P.303(前略)中原の詩はやはり何といっても短歌型で、詩の一行の頭部がつよく、脚部は曖昧に消えて行く。」と書いてあるのを読んで、実際にそうなのか?私がそうかもと思える詩二篇、『月の光 その一』、『月の光 その二』(『在りし日の歌(永訣の秋)』)を調べてみた。

「詩の一行の頭部がつよく、脚部は曖昧に消えて行く。」かはともか

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