【イベント】 オートモビルカウンシル 2024 行ってきました
今年で9回目となるオートモビルカウンシル 2024が幕張メッセにて開催されています。期間は2024/4/12(金) 〜 4/14(日)、週末ぜひお出かけしてみてはいかがでしょうか?
主催者展示
In Memory of Marcello Gandini
当初今年の主催者展示の内容が発表されたときは「ピニンファリーナ特集」とされていましたが、この3月にガンディーニ氏の訃報がもたらされたため、急遽企画が変更された追悼展となっています。フェラーリの330 GTCも見たかったですが、ピニンファリーナ特集は来年以降必ずやるとのお言葉なので、期待して待つことにいたしましょう。
とにかく革命的なカーデザインの車ばかり。奥からディーノ、ストラトス、カウンタック、ミウラ、エスパーダとなっています。ラリーで勝つための全てをデザインしたストラトスの構成美が際立ちます。小さい!
主催者展示ではありませんが、これもガンディーニ氏の手になるアルファロメオ・モントリオールが会場に何台か展示されていますので、そちらも見逃せません。
駆け抜けた天才の記憶
「アイルトンセナ没後30周年」を記念した企画展となっています。あれからもう30年経ちましたか。テレビ中継での今宮さんの嗚咽が忘れられませんが、今はもう今宮さんもあちらへいかれてしまったので、セナと楽しくレース談義でもしておられるでしょうか。
セナが最終テストをしたというNSX-Rと、ブラック&ゴールドであまりに有名なJPSロータス、前年鈴鹿のシケイン事件でチャンピオンを逃したためカーナンバーが「27」のMP-4/5B、その年はまたしても鈴鹿の1コーナーでの接触で今度はチャンピオンを決めることになるのですが、カーナンバー「1」をつけた翌年のMP-4/6は、セナに母国ブラジルでの初勝利をもたらします。
テレビ中継の解説の津川さんが「これでセナは欲しいものを全て手に入れたんじゃ無いかな」と言っておられたのが記憶に残っています。そして「全てを手に入れてもそれでもレースを続けていくのがセナ」というお言葉も。
レーシングスーツとヘルメットも展示されています。レプリカではなく、ホンダに保管されていた実際に着用した本物とのこと。
フォルクスワーゲン・ゴルフ 50周年記念展
自動車デザインを常に牽引し続ける偉大なベンチマークカー「Golf」ですが、こちらは50周年ということで、5台のゴルフが展示されています。
昨今の自動車電動化の波にのまれ、8代目でとうとうゴルフも終わりか…と言われた時期もありましたが、8代目の改良版が出るとの話で(8.5などと呼ばず9と言えばいいのに)、その後ももしかしたら続くのでは…という雰囲気になってきました。私が最初に買った車は中古のゴルフ2でしたので、思い出深い展示です。会場の隅っこであまり人がいないのがちょっと寂しい…
ゴルフといえば、「く」の字のパネルのリアクオーターの造形。こうして並べてみると変化しながらも維持されるデザイン要素が感じられます。
アメリカンヘリテージの名車たち
これぞ「アメ車」というラインナップで5台の車が展示されています。
アメリカが産んだ偉大な車種であるピックアップトラックから、マッスルカーまで、バラエティーに富んでいますが、この5台集めるの大変だったと思います。イーグルワゴン、カマロ、コルベット、チャレンジャー、ジープと並んでいます。
ザ・アメ車といえるコルベット。ぐるっと回るリトラクタブルヘッドライトが驚愕のC2スティングレイ。リアウィンドウの造形もこれまた唯一無二の魅力いっぱいです。
カマロ、チャレンジャーと当時を代表する車が並んでいますが、アメ車がこの展示エリアにしかないのがちょっと寂しいですね。
メーカー展示
マツダ
なんと言っても今回の目玉はこれ!
ニュース画像では見ていましたが、実際に見ると造形の美しさとそれを引き立てる塗装の重層が際立ちます!
リアもこの通り!
造形のエレメントは極めて少ないのに、退屈さとは無縁の曲面構成。素晴らしいです。さすがにこのまま市販は難しいでしょうが、なんとか近い形で出して欲しいとスタッフさんにお伝えしておきました。「欲しい」という声が高まれば…もしかしたら、とスタッフさんもおっしゃっていましたので、皆さんもぜひマツダブースに行った際には「これ欲しいです」と!
日産
日産ブースは、事前にアンケートをとった中から日産のヘリテージを感じられる3台を選んだとの展示でした。フィガロ、シルビア、プリメーラと並んでいます。フィガロは特にイギリスで人気が高いそうです。イギリス人好みなのでしょうか、このテイストのデザイン。
Be-1、パオ、エスカルゴ、フィガロのいわゆる「パイクカー」シリーズはまとめて模型作って並べたいですね。
最後にヘリテージが現在につながるという形で、最新型のノートが展示されていました。デザインの変わったフロントがどうかと思いましたが、写真で見るより実物は悪くない感じでした。
三菱
三菱ブースはラリーを中心に車が並んでいます。
ダカールラリーのトロフィーとパジェロ。現在は世界情勢の変化によりパリ〜ダカール間を走っていない「ダカールラリー」ですが、昔はパリの凱旋門スタートや、「ヨーロッパ区間を終えてアフリカに渡る」といったドラマ感満載のラリーでしたね。
その昔、トヨタ、スバル、三菱の三つ巴だった頃のWRCを盛り上げた車たち。今はWRCはハッチバックスタイルの車になっているので車の全長が短いですが、セダンタイプのこの車で走っていた当時は、よくこの車振り回していたなと思います。
ぜひ会場で!
他にもクラシックカーディーラーさんが、たくさん名車を展示しています。販売もしているので、その気になればその場で買えます(笑)。
オートモビルカウンシルは、新車中心のいわゆるモーターショーとは一味違った自動車イベントです。車の歴史と未来、それを取り巻く文化を感じに、ぜひ幕張へお出かけされてはいかがでしょうか?