まつかさ

主に自動車模型をつらつらと作っております。なかなか説明書通りには作れず、すぐにキリハリしてしまう苦行系。最近は3Dプリンターの導入によりさらに深い沼と化しております…

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マガジン

  • Blender あれこれ

    3DCGアプリケーション『Blender』に関する情報、テクニックなどをご紹介するマガジンです。

  • ないから作るカーモデル

    キットが市販されていない車の模型が欲しくなってしまった挙句の、3Dプリントを駆使したカーモデル製作の過程を綴るマガジンです。

  • カーモデルギャラリー

    カーモデルを完成後に撮影した写真と、製作小話などを書いています。

最近の記事

【製作中】LS 1/24 ポルシェ 904

こちらはLSという昔のプラモデルメーカーの製品で、このキットも絶版のキットですが、オークションにてお手頃な値段で手に入れることができたので制作していきます。 ポルシェ904は、1960年代に一般道もレースでも走れるスポーツカーとして登場しました。初めは4気筒エンジンで、ワークスチームのレース用に6気筒、8気筒エンジン搭載型も少数作られました。 今回のキットの「1964 The 2nd Japan Grandprix Type」はおそらく4気筒のもので、フロントのライト周り

    • 【製作中】フジミ 1/24 VW GOLF GTI (mk2) その4 あるいは水性塗料のススメ

      フジミさんの VW GOLF GTI mk2 の製作、続きです。 研ぎ出しが終わったので、各部塗り分けをしていきます。サイドモールとバンパーは別部品なので、主に窓枠とフェンダー、サイドリップとなります。 窓枠は艶消しの黒、フェンダーはセミグロスの黒にほんのわずか白を加えたすごく黒寄りのグレーにしています。赤のアクセントラインのあるバンパーとサイドモールはセミグロスブラックにしてあるので、その部分の違いを作ることでプラ部品の別素材感を出せないかと思ったためです。 そして、

      • 【ないから作る】 Plymouth Valiant 1971 (2024/11月号)

        今月のお品書きです。 パネルを分割しつつ内側を作る先月までは、まだボディは一体で作っていましたが、フェンダーやドアなどそれぞれ分割していきます。また、車内のフロアパネルを作っていきます。 フロントエンジンベイ、車内、トランク内と作っていきます。 ドアフレームを作る2ドアの車は前にヒンジさえ作れば片側のドアは1枚だけで、構造的には比較的簡単ですが、4ドアとなると前後にドア2枚なので、前のドアのすぐ後ろに後ろのドアのヒンジを置かないといけません。 実際のところ、開閉できる

        • 【製作中】フジミ 1/24 VW GOLF GTI (mk2) その3

          フジミさんの VW GOLF GTI mk2 の製作、続きです。 まずはボディの研ぎ出し。クリアはフィニッシャーズのオートクリアですが、その2でも書きましたが、クリア層の厚みを調整する吹き方に変更した結果、特に失敗もなく、綺麗な光沢面に仕上がりました。 現在の研ぎ出しの手順は次のとおりです。 神ヤス4000番で水研ぎ。スポンジの厚さは1ミリのものを使って、指では押し付けず、スポンジの曲げ弾力のみで表面に密着するようにしながら、全体が半ツヤくらいになるように。 ラプロス

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        記事

          【Blender Tips】 メッシュの作り方あれこれ

          車のモデリングをしていると、よく出てくるものの一つがメッシュです。「メッシュ」といっても「ポリゴンメッシュ」のメッシュではなく、文字通り「網」のメッシュです。主にフロントグリルとか、エアダクト(実際には穴の空いていないダミーのこともありますが)を作るときに必要になります。 この記事ではBlenderでそういったメッシュを作る手法をいくつかご紹介します。 ナイーブな作り方一番単純な作り方としては、四角形の枠を1つ作り、Arrayモディファイアで複製して網状にする方法でしょう

          【Blender Tips】 メッシュの作り方あれこれ

          【ないから作る】 Triumph TRシリーズ (2024/10月号)

          今回からTR5の完成に向けて2年目のスタートです。ではお品書きから。 完成からの反省TR4を一応完成まで持って行けたので、その過程でのうまく行った事といかなかった事を挙げてみましょう。 まず、思いのほかうまくいったのはドアのヒンジ。ヒンジの回転軸の位置はほぼベストと思える状態でした。 一方、前後フェンダーの取り付け精度が不十分で、ドアとの隙間が一定幅でなかったりしていました。ここは取り付けダボが十分な精度が出るように改良する必要があります。 また、ボンネットのヒンジの

          【ないから作る】 Triumph TRシリーズ (2024/10月号)

          【ないから作る】 Plymouth Valiant 1971 (2024/10月号)

          まえがきTriumph は引き続き作っていきますが、TR4が一応の完成をみたので、今回から新しいシリーズを始めます。少し前に『ないから作りたいカーモデルの棚卸し』として、キットが出ていないけれど作りたいカーモデルのリストを書き出しました。 その記事を書き終わってふと思ったのは、 「アメ車がない…」 でした。 コルベットやマスタングなど、好きな車がないわけではありませんが、キットのない車を作ってやろうという熱量に欠けていました。 なにかアメ車も作りたいなと思っていた

          【ないから作る】 Plymouth Valiant 1971 (2024/10月号)

          【カーモデルギャラリー】 1/24 Triumph TR4 (3Dプリント フルスクラッチ)

          カーモデルギャラリーには完成品を撮影した写真を載せていますが、今回は初めて市販のキットではない完成品となります。『ないから作るカーモデル』にその制作過程を書いていますので、ぜひご一読ください。 Triumph TR4 といえば、オースティンヒーレーもこんな感じですが、すこしファニーなこの顔。ボンネットの形状にはまだすこし納得がいっていないのですが、かなりいい感じになったかと思います。 ソフトトップもつけたいところですが、そこはまた今後の課題ということで。 ボンネットを開

          【カーモデルギャラリー】 1/24 Triumph TR4 (3Dプリント フルスクラッチ)

          【ないから作る】 Triumph TRシリーズ (2024/9月号)

          TR4 ひとまずの完成です! 今月のお品書きはこちら ブレーキランプを作るレジンプリントであればクリアレジンで作るという手がありますが、うちはFDMプリントなので、いったんプリントしたものを型取りしてUVレジンで置き換えます。 青い型は、ブルーミックスという型取り用のパテで作っています。おゆまるという、温めると柔らかくなり冷めると固まるという樹脂粘土もあるのですが、結構熱いうちに作業しないといけないので意外と大変なのです。 こちらは白と青の2つのパテを混ぜると30秒ほど

          【ないから作る】 Triumph TRシリーズ (2024/9月号)

          明日はオートモデラーズウィークエンド

          明日9/15は、東京有明にありますミニチュア博物館『スモールワールズ』にて、オートモデラーズウィークエンド2024が開催されます。 ギリギリまで作業してしまいましたが、何とか持っていけるものを仕上げましたので、詳細は後ほどアップいたします。 明日有明にお出かけになられる方がおられましたらお会いできるかもしれません…では、明日。

          明日はオートモデラーズウィークエンド

          おすすめYouTubeチャンネルBlender編

          この記事では、自分がチャンネル登録しているBlender関連のYouTubeチャンネルの中から、厳選してご紹介いたします。 モデリング一般Artisans of Vaul 様々なモデリングテクニックから、各種プラグインの効果的な使い方など、モデリングに関する情報が豊富で参考になります。 Blend Motion 複雑な機械部品や小物などを、資料写真から立体にしていく動画が豊富で、こういう部品をこう作るのか、という発見の多いチャンネルです。 CG Thoughts

          おすすめYouTubeチャンネルBlender編

          【増設】 Mars 4 Ultra を導入

          長らくFDMプリンターにて、色々と作ってきましたが、それにはそれなりの理由がありました。ざっくりと言えば光造形プリンターのレジンの扱いに手間がかかりすぎるから、というところでしたが、FDMプリンターの限界を押し広げようと努力はしてきましたが、明確な限界線は存在します。 『ノズル幅より細い線は造形できない』 これにつきます。ではより細いノズルを使えばいいかといえばそうとも言えず、フィラメントの物理的特性の問題で0.1mmといった細いノズルでは造形の安定性に問題が出ることが多

          【増設】 Mars 4 Ultra を導入

          【ないから作る】 Triumph TRシリーズ (2024/8月号)

          今月のお品書きです。 TR4のボディパネルの塗装TR4のボディパネルについては、先月中にサフまできていましたので、ついに塗装に入りました。今回は作業手順を慎重に組み立てた結果、失敗なく最後までいけそうです。 色はフィニッシャーズカラーのブライトレッドに、純色グリーンを混ぜて少し明度を下げています。ブライトレッドはそのままだと蛍光かと思うくらい鮮やかで少し眩しいです(笑) 明度を落とすのに黒ではなく、緑を混ぜているのは、くすみなく明度だけを落としたいからで、黒を混ぜるより

          【ないから作る】 Triumph TRシリーズ (2024/8月号)

          【製作中】フジミ 1/24 VW GOLF GTI (mk2) その2

          引き続き、フジミさんの VW GOLF GTI mk2 の製作です。 さて、GOLF GTI といえば赤いライン。いや、GOLF以外でもスポーツモデルというと赤い加飾が入っているものがありますが、スポーティー→赤というイメージなのでしょうか? 某イタリア車のせいでしょうか(笑) 冗談はさておき、カーモデルで細いラインを作る場合、いくつか方法があります。 ・デカールを貼る キットにデカールが付属している場合はそれを貼る、なければ市販のラインでカールを使う、といった方法で

          【製作中】フジミ 1/24 VW GOLF GTI (mk2) その2

          【Blender Tips】 パイプ、ケーブルの作り方あれこれ

          ここ最近もっぱらカーモデル用の3Dデータを作るためにBlenderで3Dモデリングを行っています。バイクをモデリングする場合は排気管周辺はかなり外から見えるので、その重要性はより高いと思いますが、車の場合はあまり外側にはパイプ類はありません。それでもエンジン類をつくるとなると、パイプやケーブル類は結構出てきます。 この記事ではパイプやケーブルを作る手法をいくつかご紹介いたします。 SpinツールとExtrude(押し出し)最も簡単で分かりやすいパイプの作り方は「Spin」

          【Blender Tips】 パイプ、ケーブルの作り方あれこれ

          おすすめYouTubeチャンネルと3Dプリント最前線

          この記事はおすすめYouTubeチャンネルをご紹介しつつ、現在は主に企業向けレベルのものではありますが、3Dプリントの最前線を眺めつつ、この技術が家庭用レベルに降りてくる日が来るといいなという記事となっています。 まずはYouTubeチャンネルのご紹介。 Joel Telling さんが3Dプリントに関わる様々な情報を発信しているチャンネル「3D Printing Nerd」 最新の3Dプリンターの紹介から、様々な実験、3Dプリント技術に関わる人々との対談など、大変幅広

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