作戦(8)"胡桃の木の中に砂漠をみた"
昨日、久しぶりに夢をみた。
中学の時に入っていたクラブチームの頃の夢。
小学生の時は地域のソフトボールクラブに入っていた僕は、先輩に憧れて中学校の野球部ではなく、クラブチームを選んだ。
硬式野球未経験の僕は、小学校からの経験者たちに囲まれ、一緒に練習するも、かなりの差を感じていた。
また、かなりバカにもされた。
子どもの世界は残酷で、できない子を笑う。
もしかしたら、そんな世界ばかりではないのかもしれないけど、少なくとも僕のいた世界はそうだった。
悔しくてめちゃくちゃ練習して、卒業する3年生の時には笑われることはなくなったけど、入りたての1年生の時のトラウマが自分の中にはずっとある。
その時の夢だった。
バカにしていたチームメイトと喧嘩した。
泣きながら喧嘩する夢。
朝起きて、あの時はそんなことをできなかった自分が今になって、歯向かって喧嘩してたのを客観的にみて、
「めちゃくちゃダサいなぁ。」笑
と思った。
でもなんだかスッキリした気分だった。
家具の学校に通い始めて、いろんな友達ができた。年齢も18歳から50歳まで。
たくさんの生き方があって、自分の考え方が変わった。
そんな中、みた夢の中で、昔のトラウマとお別れできたんじゃないかと思った。
喧嘩していたのはあの頃の彼とではなくて、たぶん自分とだった。
今も木工未経験の僕がいて、木工経験者の人たちもいる。
でも、中学の時のような、できない人を笑う関係ではなくて、みんなで教え合う関係。
それを認められなかった過去の自分との戦いだった気がする。
学校が再開して2週間が経った。
毎日鉋の刃を研いで、木を削っている。
木の種類も少しずつわかってきた。
キハダは本当に黄色くて、柔らかくて、素直で軽くて良い子だし
胡桃は少し怖かった真面目な先輩に似ている。
同じ木でもその時々で表情が違うし、まっすぐこっちを見てくれる時もあれば、そっぽを向かれる時もある。
朝機嫌が良くても、夕方には嫌われている。
そんな木たちに惹かれている。
ヨーグルトを食べていた木のスプーンもよく見れば、桜の木だった。
久しぶりの作戦会議で書いておきたかったことは
「できない自分を認める」ということ。
とりあえず、やってみましょうよ。
できない人同士、僕と励ましあいましょ(笑)
そんな感じでゆるくきましょ。
最近授業の合間にこそこそ作ったものを貼ってみます。
鉋型のスマホスタンド。
裏金の二段研ぎまで再現しました。
待ち受け画面も鉋刃「黒龍」です。
鉋用リップクリーム
手入れの際、竹筒に入った油壺で刃に油を塗るのですが、鑿や鉋刃用に良いかなと思って作りました。ここに油を染み込ませて完成です。
あと、毎日使っている砥石台と研石です。
今日も手を真っ黒にして、刃と一緒に心も研いできます。
行ってきます!
ケータ
記事を読んで「しょーがねーなー。ケータにプリン奢ってやっか!」と思った方はサポート頂けると嬉しいです ٩( ᐛ )و 笑