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【仕事】 説明が足りてなくても、相手ってぜんぜん動く。

転職エージェントとして、日々たくさんの面談をする中で、最近特に意識していることがある。

それは、相手(顧客)に

【何を話すか】より【どんな気持ちにさせるのか】を大切にする

こと。

本で読んだが、人間は

【何を言われたか】より【どんな気持ちになったか】の方が記憶に残る

らしい。


特に、”先生”のキャリアも一定ある私は、

相手になにかを伝える時に、「うまく”説明”すること」に意識が向いてしまいがちだ。

ただ、最近いろいろ試してみて感じることは、

【うまく説明すること】なんかより【やってみようという気持ちにさせる】ことの方がとっても大切

ということ。

それに、今の世の中、コミュニケーションはとっても便利だ。

説明なんて、後からいくらでも補足できる。


私の仕事を例にすると、

ケース.1

相手に、履歴書/職務経歴書を作成・提出してほしいとき、

直接相手の顔を見て話せる面談中は、

・書類の作り方
・作る時のポイント
・完成した後の提出の仕方
=細かいHOWの説明をすること

より、

・はやく提出すると、転職活動がどれくらいスムーズに進むのか
・良い書類をつくると、選考率がどれくらい変わるのか
・とりあえずの完成度でも大丈夫だから、提出さえしてくれれば私が添削して、完成に近づくこと
=つくってみよう!という気持ちにさせること

に重きをおいてコミュニケーションをとる。

そして、面談中に最低限で済ませたHOWの説明については、面談後に送るお礼メールで詳細を記載しておく。

これまで1000人以上と、この書類準備について会話したが、

人間、

やり方が分かった → やってみよう!

より

やってみよう! → やり方を知ろうとする

ことの方が多い。


ケース.2

相手に、より自己開示して話してほしいとき、

・私はこれまで1000人以上と面談してきました
・この面談ではこのような相談に乗れます
=自分の細かい説明をすること

より、

・そうだったんですね
・〇〇という悩みは、同じお仕事されている方からよく聞きます
=相手に共感することで、この人なら話しても大丈夫!という気持ちにさせること

に重きをおいてコミュニケーションをとる。

人間、

I (大文字のアイ)同士の関係性

より

共感によるWeの関係性

と感じる方が、自己開示をする。


ケース.3

相手に、面談後にちゃんと書類作成・求人応募などのアクションをしてもらいたいとき、

面談の最後に、

・質問はありますか? &回答
・不安なことはありますか? &回答
=説明不足を回収すること

より、

・本日の面談はどうでしたか?
・面談する前と、どう変わりましたか?
=自分の今の前向きな気持ちを言語化させ、よりアクションをしよう!という気持ちにさせること

に重きをおいてコミュニケーションをとる。

人間、

誰かに気持ちを言葉として伝えると、

決意表明となって行動変容しやすい。



これらは、私の仕事のケースでの話だったが、

やっぱり、

【何を話すか】より【どんな気持ちにさせるのか】を大切にする

ことは大事だ。

説明が足りてなくても、相手ってぜんぜん動く。

整理すると、

たとえ説明が足りてなくても、

相手をやってみよう!試してみよう!という気持ちにさえすれば、

相手は自ら必要な情報を取りにいくから、

勝手に動く。

ということ。



私の仕事への探究は、まだまだつづく…

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