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職種紹介 #08 コミュニケーションデザイナー|伝わる形をつくり、人の心や体を動かす

コンセントには、「デザインでひらく、デザインをひらく」というミッションのもとに、さまざまな職能のメンバーが在籍しています。また、対象とするデザイン領域の広さから多くの職種があり、担当する範囲も多岐にわたります。そんなコンセントの職種を紹介する「職種紹介」シリーズ。
今回は、Communication Design groupのグループマネージャー髙橋裕子より、コンセントにおける「コミュニケーションデザイナー」ポジションの業務やおもしろさについて説明します。



クリエイティブ開発に強みをもち、「人と人をつなぐ」「中の人たちをつなぐ」デザイナー。

—コミュニケーションデザイナーとは、コンセントにおいてどのような職種なのでしょうか。

コミュニケーションというのは、「人と人とがお互いの考えや感情を通わすこと」だと考えています。コミュニケーションデザイナーはまさにその部分に注目し、情報の発信や伝達を通じて人の心や体を動かし、人と企業、人と社会、組織内など「人と人をつなぐ(顧客の体験をつくる)」、企業・組織の「中の人たちをつなぐ(組織ビジョンをつくる)」といった価値を提供していきます。

コミュニケーションスタイルの変化が速い現在、関わる領域は、ウェブ、紙、映像など、メディアは多岐にわたるようになりましたし、仕組み自体をデザインする、ということも増えてきました。感性表現により、ユーザー体験に彩りを与え、ブランド価値を維持・向上させることにも貢献しています。

—コンセントにはUX/UIデザイナーや、コンテンツデザイナーといった職種も存在しますが、違いはどのようなところなのでしょうか。

基本的には、「軸足がどのデザイン領域にあるのか」の違いだと考えています。お伝えしたとおり、コミュニケーションデザインの領域はとても広く、関わるメディアは多様です。各職種で重なる部分も多いのですが、コンセントのコミュニケーションデザイナーは、クリエイティブ開発に強みをもっているのが特徴です。

ビジュアルデザインの技術や、「コンテンツをどう編集してみせるか」といった編集デザインの技術をもったメンバーが主に活躍しています。

「不明確さ」に形を与えることでプロジェクトをリードする。

—非常に幅広い領域を担うコミュニケーションデザイナーですが、この職種の魅力はどんなところにあると考えますか。

人と人とのコミュニケーションの中で、誰かの心を動かし行動を促したいと思ったとき、コンテンツが必要になる場合があります。その際、たとえ同じ情報であっても、「誰に何をどう伝えるか」次第で表現の仕方が変わっていくので、必要な要素を一つひとつ選び出し、それらを丁寧につないで形にしていくことが求められます。そのような作業には非常にやりがいを感じます。

また、組織のビジョンづくりにコミュニケーションデザイナーが関わることも増えてきました。最初は何から考え出せばよいのか誰もが模索しているようなことも多々あります。そんなときはまず対話からスタートし、その中で交わされる不明確な思いや言葉を、コミュニケーションデザイナーが素早く形にしていきます。すると、見えてきた形を土台に「そこを目指せばいいのか」や逆に「その方向は違う」と、一気に会話が進んでいくことがあります。このように形を与えることで、人の心や体が動く瞬間を目の当たりにできたときは、とてもワクワクします。


—一方、大変だと感じるポイントはどのようなところでしょうか。

アウトプットを単体で考えているだけでは、実際のコミュニケーションは良くなりません。しっかりと人に届くものをつくるには、ビジネスやユーザーに関する理解をはじめ実に幅広い知見や検討が必要になっていきます。その点については、人によっては大変だと感じるかもしれません。

また、これは他のデザイン領域でも同様かもしれませんが、デザイナーに期待される内容が多岐にわたってきています。そのため、新しい分野に対応していくためには、インプットとアウトプットをスピーディに繰り返していく必要があります。

Communication Design groupにはさまざまなキャリアを積んだメンバーが揃っていますし、情報交換の機会も豊富にあります。新しい知見のインプットや自分自身のスキルアップに力を入れられる環境が整っているので、そのような問題はしっかりフォローできるのではないかと思います。

日々変化するコミュニケーションと向き合いながら、新しい挑戦に好奇心をもち続ける人。

—最後に、どのような人にコミュニケーションデザイナーの職種に応募してもらいたいですか。

「コミュニケーションに興味がある」というのはもちろんのこと、「造形やビジュアル・言葉などを活用してアウトプットしていく力をもっている」人でしょうか。特に近年は、コミュニケーションの形が日々変化しています。そのためコミュニケーションデザイナーには、新しい状況に向き合いながら自分をアップデートしていく姿勢が不可欠です。そのような想いに共鳴しながらプロジェクトを進めていける方にぜひ来てほしいですね。

また、コンセントは、多種多様なクライアントと一緒に仕事をしているデザイン会社です。入社後は、今まで経験してこなかったような新しいプロジェクトにも触れていくことになるかもしれません。クライアントのデザイン業務に携わることは、見知らぬ世界に出会える貴重な機会でもあります。そんな部分に好奇心をもって、挑戦できる人はぜひ応募をお願いします。


/登場人物:クリエイティブディレクター/コミュニケーションデザイナー|髙橋裕子
雑誌などの出版物のデザインをはじめ、企業・行政の広報物などでは企画面からの提案にも携わり、雑誌「オレンジページ」のアートディレクションも担当。現在はビジョン形成・ウェブ・映像・店舗のツールデザインなど、領域問わずコミュニケーションデザインに関わる。


インタビュー/柴崎卓郎 butterflytools
写真/牧野智晃 〔4×5〕

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