成長の3ステップ。ルールを覚え、強みを伸ばし、弱みを丸める【内定者への手紙|北野唯我】
ワンキャリアの取締役を務めながら、執筆家としても活動されている『北野唯我』さん。過去には『転職の思考法』や『分断を生むエジソン』といった書籍を上梓されています。2作目の『天才を殺す凡人』は、国立大学の論文試験にも採用されたことで有名ですね。
その北野さんが、今年の1月からシリーズ出版している『内定者への手紙』。本シリーズは、自身が取締役を務めるワンキャリアに、この春から入社する内定者たちへ「これだけは伝えておきたいこと」をまとめた「手紙」で、月に一度のペースで発売されています(現在のところ電子書籍専用)。
新社会人のかたに限らず、多くのビジネスパーソンに気づきを与えてくれる作品で、SNSでも「自分も内定者のときに出会いたかった」「もっと早くおしえてほしかった」といった声をよく見かけます。
Amazonレビューでも評価は高く、たくさんの人が共感されたんだろうな、と思います。かくいうわたしもその一人で、新作が出るたびKindleにダウンロードして、拝読しています。
昨日、その4作目となる『リードザセルフ! ー自分の取り扱い説明書をつくろうー』が発売開始されました。
早速読み進めているのですが、共感させられるところばかりで、「なるほど、そういうことだったのか」「こう伝えればよかったのか」とひざを打つわけなんですね。叩きすぎてひざがおかしくなりそうです。
さておき、リーダーとして成長していく上では3つの過程があり、その出発点となるのが、「自分自身をリードすること」。自らをコントロールし、導ける人こそが、人々を導き、ひいては社会を導くことができる、と。
4作目となる『リードザセルフ!』は、この「自らをリードすること」に焦点をあてて書かれています。
そのなかで『3段階成長の法則』という話が出てきます。
まず、『3段階成長の法則』という話をしたい。これは人が健康的に成長していくための段階的なフローを示している。
(中略)
具体的には、
1. ルールを覚える
2. 強みを伸ばしきる
3. 弱みを丸める
という順番でキャリアを歩むイメージを持つことだ。
(『リードザセルフ! ー自分の取り扱い説明書をつくろうー』より)
このことは、ぼく自身も普段からチームのメンバーに伝えている(というか、伝えようとしている)ことだったのですが、それがなんともスマートにまとめられていて感動してしまいました。
北野さんの言葉は、いつもストンと入ってきてそれが快感なのですが、これまで自分が整理しようと思いながらも、なかなか上手に紐解けなかったのものを、分かりやすくとても簡潔に記されているので、少し悔しい気持ちにもなりますね。。
それで、この3段階成長の法則は、あたり前のようで意外と見落としがちなことだと思います。
「まずは、ルールを覚えることからだ!」と頭では理解していても、それを体得する前から、自分のオリジナリティを加えようとして、チームの輪を乱してしまう。
あるいは、「強みを最大限に発揮して、成功体験を得ることが先」なのに、それを確立する前から、自分の弱みをどうやって補おうかと考える人がほんとうに多い。
弱みを克服しようという気概は素敵なことです。しかし、ものごとには順番があります。健康的な成長の過程において、弱みに注目するのは、強みを伸ばしきったあとなんですね。
これには日本人の「謙虚さ」を重んじる文化背景も影響していると思います。お国柄、ある程度は仕方ないんです。それゆえ、「まずは、強みを伸ばしきることから」を強く意識しておかないと、「自分の足りないところ」に意識の手が伸びて、謙遜し、それがいつの間にか自己否定につながってしまうと感じています。
とはいっても、なかなか自分で自分の強みを見極めることは難しいですよね。。なので、ぼくのチームでは自己分析ツールのひとつとして、『ストレングスファインダー』を使ったりしています。34の資質のなかから、自分の強みと弱みを診断してくれます。強みにしろ弱みにしろ、自分で宣言するも信頼性のある第三者に言ってもらったほうが、気持ちの整理もつけやすいと思います。
なんだか、ストレングスファインダーの宣伝みたいになってしまいました。
オススメ!したかったのは『内定者の手紙』シリーズ!特にKindle Unlimitedに加入している人であれば、追加料金なしで読むことができます。ぜひご一読を!
ゆーき。
【参考】