メンバーnote「小3自転車レース2位入賞、おめでとう!」
Co-musubiの小学3年生が、自転車レース中学年の部で2位入賞しました。
おめでとう!
驚くのは、この5月まで自転車に乗ることができなかったのに、本人の意思を待ちやる気になったタイミングを逃さず後押ししたことで、短期間でレースで入賞するまでに成長したということ。
母によるその記録です。
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小3の我が子、人生において2回目の自転車レース小学校中学年の部で2位入賞しました。
1位が小4のお兄さんだったこともあり、本人もとても喜んでいました。
実は、我が子の1回目の自転車レースは半年前に参加した初心者向けの講習会。
小3の12月現在、将来の夢は「ツール・ド・フランスの山岳賞(※)」になり、母である私の気持ちもアルプス山脈へと広がります。
(※)ツール・ド・フランスはステージレースで総合優勝の他にスプリント賞、山岳賞、新人賞も表彰されます。
今や在宅勤務の終業時間が近づくと、「1キロ先まででもいいから一緒に自転車で出かけよう。」と誘ってくる我が子ですが、実は今年のGWまで、Co-musubiのお兄ちゃんから引き継いだ自転車は玄関の飾りになっていました。つまり、7ヶ月前までは自転車に乗ることができていない状態だったのです。
比較をせずに子どもの成長を見守ってきたつもりでしたが、親子で連なって自転車に乗る同級生を見かけると、「我が子もいつかは自転車に乗りたいと思う日が来るのかな?」と不安がよぎる事や、小さい頃から父と登山を続けている健脚自慢のため「数10キロの距離なら歩けるから大丈夫!」って言っているけれど、「本当は乗れるようになりたいよね?」と勝手に推論を巡らせる事がありました。
思えば、まったく文字を書こうとしなかった保育園後半の時期にも同じような気持ちを抱えていました。
読めるのかな?という不安もありました。
しかし恐竜に興味を持ったタイミングをきっかけに、気づけば恐竜図鑑に夢中になり一冊丸ごと覚え、恐竜かるたの読み札もすらすら読み上げ、一音一音を拾って読む時期をスキップして、今では国語辞典や漢字辞典がとても身近な存在として育っています。
夢中になったら爆走タイプ。
それを知っているので、自転車の一件も多少不安になりながらも静観するしかないと自分に言い聞かせていると、変わるきっかけがコロナ感染拡大による緊急事態宣言中にありました。
サイクリングが趣味の夫が、家の中でサイクリング仲間とオンラインでつないでのバーチャルサイクリングを始めたのです。
その影響で、子どももスタンドに固定された自転車で一緒に参加し、すっかり乗れる気になりました。
この時の高揚感のまま、父子で5キロ先の祖父母宅を目指す事になりました。(無謀すぎるでしょと思っても、目を瞑り二人を信じ任せることにしています。)
ブレーキの掛け方に慣れておらず垣根に突っこんでしまったり、坂の多い地形なので、坂が登れず進めなかったり。
それでも、悔し涙をこらえながらも、なんとかして自転車に乗れるようになりたいという気迫に溢れていたそうで、一度安全な平地に移動して何往復かブレーキの練習。そして無事に到着。私も後から車で合流しましたが、手に多少の擦り傷があっても意に介さず「やり遂げた」という充足感に溢れた表情をしていました。
夫も子どもと出かけられるのが嬉しい様子で、そのあとも10キロ、30キロと日を追うごとに走行距離を伸ばしました。
5月後半には、大人と同じパーツ(タイヤなど)が使えるサイズの自転車に乗り換えると、ひと漕ぎで進める距離も変わりました。
ようやく基本動作を学ぶ初心者講習を受け、そのあとに参加した初心者レースで優勝したことが、本人の自信をさらに後押ししました。
気づくと子どもの自転車用の衣類や靴が夫によってどんどんバージョンアップし、夏休みには標高2,000メートルまで2時間半のヒルクライムに挑戦。
父に必死に食らいついていったそうです。
その後は月1くらいで近所の峠にも行き、記録を定点観測していて、夫のサイクリング仲間の方々にも迎え入れていただき、上手にリードし支えてもらえることで記録もどんどん縮まっている様子です。
そして、自転車に乗れるようになって7ヶ月後の現在、自転車レースで2位入賞ができ、将来の夢が「ツール・ド・フランスの山岳賞」獲得になったのです。
今では、週末の天気予報を確認しながら楽しそうに自転車の作戦会議をしています。こんなに突然そんな二人の姿を見守れる日が訪れるとは思ってもいませんでした。
人と比べ目に見える姿はスロースターターかもしれませんが、火がつくと間を飛ばして爆発的に成長するタイプ。
あらためて、子どもの成長は多様なのだと感じます。
この先も様々な事を穏やかに見守れる自分でありたいと祈ります。