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「メンバーnote」葛飾北斎しらべ学習(小2)

Co-musubiの2020年1月は受験生のサポートをするご家庭も多く、こどもMTGは自由参加で個別の自由研究や挑戦などの「マイプロジェクト」とその発表会となりました。

普段は学年グループが4つあり、低学年は5~6人で質問も含めて1時間強と緩やかなペースですが、今回は小学1年生から小学5年生までが参加し大規模になる事がわかり、効率よく進める事も求められていました。

普段よりしっかりと発表準備を行い、緊張感ある雰囲気で始まった大所帯での発表会は、お兄さんお姉さんの高度な内容も聞ける機会にもなりました。
発表テンポが良いため、低学年グループのメンバーも興味津々で聞いています。

小学校二年生の我が子も最後まで集中して発表を聞けたように感じ、本人も満足そうでした。

発表内容は実に様々で、
・パラシュートの研究 (実験動画あり。大成功!)
・映画スターウォーズシリーズ登場人物の分析と深い考察
・英語歌詞での歌唱にチャレンジしたカップソング(お父さんのベース演奏と音楽ソフトを活用したドラム演奏つきの子も!)
・ゴッホの作品を複数組み合わせたデザインで描いた自画像
・商品開発さながらの比較分析やテーマ設定までされたスライム制作
・手作りのジオラマ制作 (ミニチュアの家と家具、自転車まで!)
・にぼしの解剖!(後にお母さんから100匹は解剖していたと思うと驚きの報告が!解剖後の煮干しは出汁に使われました)
などなど、どれも同じではなく個性豊か!
それぞれが自発的にテーマを選び、楽しみながら取り組んだことがとてもよく伝わるものでした。

発表会後の感想はこちらの記事をご覧ください。


小学2年生の我が子は、
(過去に取り組んだ自由研究の様子はこちらになります。)


今回は、最近の愛読書「ねこねこ日本史」から、葛飾北斎についてまとめると決めました。


親としては見守ることに徹し、なぜその題材を選んだのかすら発表の時に知るのですが、こどもが自走する時の勢いは素晴らしく、ストレスフリー。
興味を持って相槌を打っていると着々と進みます。

ちょうど今夏公開予定の映画「HOKUSAI」の予告動画も一緒に観てみました。

すると「北斎は頻繁に引っ越ししていた」という情報をキャッチし、こどもがぽつり『ベートーベンと一緒だね』

「点と点がつながった!」と高鳴る気持ちを抑え平常心を装い
「そうだね。面白いね。そういえば少し前にルノワール展に行ったら100年ちょっと前の絵にバイオリンがあったね。」と回顧し
「ベートーベンっていつの時代に生きたんだろう?」と問うてみました。

そしてなんと、同じ時代に生きていた事を発見しました。

内心ハイタッチ。

「いいね、書いておこう!」

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子供が発表した内容は
・北斎を題材に選んだ理由
・北斎は浮世絵の絵師で浮世絵は版画でできている事
・版画ができるまで
・代表作富嶽三十六景は8色刷り
・北斎の引っ越し癖の話からベートーベンを連想して調べたら同じ時代に生きていたこと

書き初め以来のブームで筆ペンでまとめました。
書いているうちに気分が乗った様子で『書道習いたい』との想いも湧いたようです。

今回は時間に制限がある事で、発表内容を盛り込みすぎずにまとめられ、読み上げるのではなく自分の言葉として発表できたように感じます。

新年を迎え進級の時期が見えてくると、また母の心の中で「このままでいいのかな?」と不安まじりの気持ちが浮かびます。
ちょうど日頃、学校の勉強以外の座学の機会を提供できていないと感じている時期でした。

今の興味はどこにあるかは把握しています。ただ子どもが比較的深くどっぷり没頭するタイプで、本人がその世界の中で好きなようにすごしているのを眺めているだけで、なかなか深めるところまでサポートできていないのではとも思っていました。

Co-musubiでは定期的にアウトプットする機会があるので、子どもがどんな事を興味深く見ているのかを知る機会がある事はとても助かります。発表のタイミングで頂くアドバイスも然り。

今回もほぼ見守ることに徹しましたが、子どもなりに興味を深め、結果として知識を吸収している事に気づき、安堵や子どもに対しての信頼に似た気持ちになりました。

こうして、きちんと好きな事を見つけて夢中になっていられる姿を見守る事ができるのは、Co-musubiで再三「余白が大事」と言われるからだとも思います。

私はこの「余白」の表現を今の子どもの姿と重ねて、どっぷり没頭することそのものがいい事で、今眺めている漫画から何を吸収しているかはあまり大事ではないと考えています。

穏やかに時間が過ぎながらも、発表までに準備を終える事を意識し、無事それぞれが素敵な発表につなげられた冬の自由研究は、Co-musubiのこども達それぞれを見守る立場としてもとても良い機会でした。


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