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学びの選択肢を増やすプロジェクト挑戦記 Day 14 | SBD自主開催を振り返って

こんにちは。

窓の外から聞こえてくる鳥たちの声がそれはもう美しく感じられる、そんな環境に暮らせていることに日々感謝しています。


法人代表理事の井上が開発したセレンディピティ・ブックス・ダイアローグ(以下SBD)という読書会があります。

SBDは、ナビゲイター講座を受けると誰でも自分オリジナルのブックリストと問い(セントラル・クエスチョン)を創って自主開催することができます。


今日の午後、僕はそのオリジナル版を、9名の素敵な参加者さんたちと細やかな配慮が光るサポート係の友人に支えられながら開催していました。


参加する側は楽しくてたくさんの学びを得られる。

それだけでなく、開催する側も本当に多くの気づきをもらえる。

それがSBDの大きな魅力のひとつなんだなと今日改めて実感しました。


今見えていることがすべてではない


今日の僕のいちばんの学びは、「目の前で起こっていることがすべてではない」ことです。

もっと正確に言うならば、「目の前で起こっていることがすべてではないと頭ではわかっていても、人間はついそれを忘れてしまいがちである」ということ。


前提として、主催者である僕は「なるべくこの2時間をよいものにして、参加者の皆さんに楽しんでもらいたい、満足して帰ってほしい」という強い思いを持っています。


そんな中、今日のSBDでは、会の大きな流れには影響を及ぼさない程度の小さなハプニングが何度か起こりました。


進行には特に支障も出ない程度の出来事たちだったとはいえ、理想通りにうまくはいっていない気がして、どこかモヤモヤしている自分。


みんなには気づかれることはないだろうけれど、そのような状態で最後まで続けるのは来てくれた人たちに申し訳なく感じました。

時間はやや押し気味でしたが、休憩時間は削ることなく10分ちゃんと取ろうと、直観的に決めている自分がいました。


その判断のおかげで、ひと呼吸おくことができ、大切なことを思い出しました。


SBDを通してやりたいことが何か?

この問いに立ち返ることができたのです。


このSBDの2時間(2日合わせると4時間)が素晴らしい場になることをもちろん目指してはいるけれど、それは決して最終目的ではない。本や人との偶然の出会い、対話を通して生まれる問い、それらが参加者の中に種としてひそかに届けられること。


これこそが大切な価値だったと思い出すことができました。つい目の前に広がる光景がすべてであると思い込み、地中に隠れた部分へと目を向けることを忘れてしまう。

自分のそんなクセにまた一度気づかされた、そんな経験をさせてもらいました。きっとこれは僕に限った話ではなく、ほぼすべての人に当てはまる、人間の考え方の傾向みたいなものだろうと思います。


参加者の中で、SBDはきっかけに過ぎず、ここから点と点をつなぎながら長い年月をかけて少しずつ問いに対しての自分なりの答えとなる布を織っていくイメージをもつといい。


これは、ナビゲイター講座で井上が言っていた言葉です。

ちゃんと教えてもらっていたし、その時は自分もその通りだと納得していた。

それなのに、いざ実際の場面に置かれたときにはまだまだ体現できていない自分がいました。

このことに自覚的になる、ナマの体験ができる機会を与えていただいたことに心から感謝しています。



参加者2名の感想がこちら。やってよかった、これからも続けていこうと思えるのは、一緒に場をつくりあげてくれるみなさんの存在のおかげです。


「参加する前はどんな感じかわからず不安だったけど、実際にやってみたら楽しいし、偶然集まった人たちと対話をできるって、いい時間だった。」


「読んだ本はとても難解で自分だけの読書だったら絶対半分も読めなかった。その本の内容をより深く理解したくて他の本も読んだ。そして、簡単に言葉にできないもどかしさに立ち向かってみようと思えた。これらすべてが、今までの自分だったら絶対にやろうとは思えなかったこと。自分の予想を超えて行動を起こしたり、頑張れたことに驚きを感じている。



SBDにご興味を持っていただいた方は、ぜひ一度ご参加ください。

きっと味わい深くて終わった後までかみしめられる、そんな体験ができるはずです。


今日も読んでくださりありがとうございます。

またお会いできることを楽しみにしています。

黒澤 季理


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