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【3歳】娘と電車とプラレール。好きなものを好きと言い続けてほしい。


娘は電車が好きだ。
電車だけじゃない、乗り物全般が好きだ。

パトカーや救急車に遭遇すれば、大興奮で窓に張り付いて凝視する。

新幹線や電車が好きで、踏み切りの「カンカンカンカン」のモノマネを自らするし。
どこに向かうでもなく、ただ電車に乗りたがる。

私や夫をはじめ、家族にはこうした「鉄道好き」「乗り物好き」な人間がいなかったので、ただただ驚きだった。

私が子供の頃、こうした乗り物にハマるのは、「男の子」というイメージだった。

もちろん自分は、子供を育てる上で、「男の子はこれ」「女の子はこれ」といった、性差による偏見で遊ぶものや好きなものを決めつけてはならない、と思っている。

しかし、そうした育て方とは別に、「生まれ持った性差による好み」というのは存在するのだろうか?と、昔から気になっていた。

男の子は戦隊モノ。
女の子はプリンセス。
男の子は青。
女の子はピンク。

そういう、私の子供時代には当たり前だった偏見。

でも、そう決めつけて育てなくても、自然とそういうものを好むのだろうか、と。

けれど娘は今のところ、私や夫が勧めたわけではないのに、いわゆる「男の子」が好みそうなものに興味を持っている。

そんな娘を児童館に連れて行ったところ、見事にプラレールにハマった。

プラレールを見た途端、目を輝かせて飛び込んでいく娘。遊び方もわからないだろうに、興奮気味でプラレールをいじりはじめた。

ふと、おままごとコーナーを見ると、娘より少し大きい男の子たちが遊んでいた。

「なんか良いな」と思った。

「それは男の子の遊ぶものだよ」とか、
「男の子なのに女の子のおもちゃで遊ぶのおかしい」とか、

そういうことを一度言われるだけで、敬遠してしまうこともある。
なんとなく遊びにくくなって、好きだったものが好きと言えなくなる。

今はあまりそういうことを言われないから、私の子供の頃より、性別による「決めつけ」がなくなってきたから。

こんなふうに、子供たちは男とか女とか関係なく、「単純に自分が興味持ったもの」に飛び込んでいけるのだろう。

生まれ持った性差による傾向は、あるのかもしれない。
けれど、周りが「男の子なのに」「女の子だから」と決めつけずにいれば、男の子もいわゆる「女の子っぽいもの」を、女の子も「男の子っぽいもの」を、気の向くまま好きになれるのだろう。

子供が何に興味を持つか、どんなものを好きになるのか。
それは全く未知だ。


それは親も干渉できない領域で、「娘は私とは別の人間なんだなぁ」と、改めて認識させてくれる。


できることならこのまま、本当に自分の内側から湧き出る興味のまま、性別とか年齢とかに縛られずに、好きなものを好きと貫いていってほしいと、

心から思った休日だった。


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