マニアック温泉案内~温泉津温泉編~
温泉がすきです。
でも、島根に温泉がたくさんあるって、
こっちに来るまで知りませんでした。
しかも、マニアックな温泉がごろごろ。
私が愛するマニアックな温泉について、
たまにご紹介してみたいと思います。
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○温泉津温泉 元湯(おすすめ度☆☆☆☆☆)
「おんせんつおんせん」ではない、「ゆのつ」温泉である。
何だかキングオブ温泉みたいな名前だ。
しかし、あながちそれも嘘ではないらしく、遠路はるばる広島から原爆被爆者が通っていたという由緒ある、湯治客が絶えない温泉地である。
中でも元湯は、ローカルの人たちに人気だ。
夕方6時頃訪れると、湯船の周りには近隣(といっても隣町や広島からわざわざ夫婦でやってきていたりする)のおばあちゃんおばちゃんたちで賑わっている。
井戸端会議ならぬ湯船端会議が繰り広げられ、お猿のノミとりさながらに、入浴の合間にマッサージ上手なおばちゃんが近所のおばちゃんにマッサージしてあげていたりする。
そんな光景にも心癒されるせいか、ついつい何度も足を運んでしまう。
さて、泉質は、というと抜群である。入った翌日は肌つるつる。身体もなんだかしゃっきりと元気。
しかし、熱い。やたらと熱いのである。
ぬるい湯と熱い湯があるのだが、ぬるい湯も全然ぬるくないじゃないか!と突っ込みたくなってしまうほど。
指先がびりびりして、すこししびれるくらいの熱さだ。
だからなのか、地元のおばちゃんたちは、元湯初心者さんにはすこぶる優しい。懇切丁寧にお湯の浸かり方を教えてくれる。
「しっかりかけ湯をしてから入る。」「脚が一番熱く感じるのよ。入るときは一気に首まで浸かる。そしたら、次入る時は熱く感じないから。」
本当に2回目はもう熱く感じないから不思議だ。
身体を伸ばすとすごく心地よい。おばちゃんたちは、この熱さでないと疲れが取れないのよと誇らしげに語ってくれる。
そして、たまにおばちゃんと仲良くなると発生するイベントが
「(亀の子タワシで)背中を流しましょうか?」である。
元湯では、昔から身体を洗う用に亀の子タワシを使う人が多いようだ。
遠方から来ている観光客だと話すと、背中を流してもらえたりする。
(私はもう慣れっこ感があるためか、友人などが来た際にしか出会えない光景だ)
亀の子タワシ、痛そう!と思ったりしたのだが、使い古されて柔らかく馴染んだタワシが意外にも痛気持ちいい。
誰かに背中を流してもらったのなんて、子どもの時ぶりかなーなんて思いながら、なんだか心まで温かくなる。
そんな裸の付き合い満載の素敵な温泉、元湯。
ぜひ、おすすめしたい温泉である。
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<住所>〒699-2501 島根県大田市温泉津町温泉津ロ208−1
<電話番号>0855-65-2052
<特徴>源泉かけ流しで清潔、白濁、鉄のにおい、塩味、飲泉可
<雑感>シャワーやドライヤーが無いので、髪を洗いたい人は薬師湯をおすすめする。(シャンプーは置いていないが、持参して使っても問題ない。)
<近隣情報>土曜日は入浴後に、午後8時から龍御前神社で夜神楽を見るのもおすすめ。
夏なら行きか帰りに琴が浜により、「チーナカ豆」という海辺のカフェでランチやお茶をするのが最高!
砂浜のすぐ前にあるので、海が見渡せ、夕陽が沈むのを眺めることができる。おすすめメニューは土日限定のピザ。
車で行かれた方なら、近くの窯元「森山窯」を訪ねるのもおすすめ。
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