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賞味期限のない調味料塩は、家でもつくれる防災備蓄?

先日、友人に誘われて家族で湧水での塩づくりに参加してまいりました。
本日は、その体験をもとに考えてみる災害時の塩の役割について。


1. はじめに

友人に誘われ、参加した兵庫県は塩屋浜で開催された塩づくりイベント

海底の湧き水ってなんや?な第一印象

最初の印象は、海底から湧き水って?
塩って近場でつくれるものなの?


からの「行ってみたい。」
料理好きの家族にも

・海の水で塩がつくれる
・つくった塩で美味しい塩むすび食べれる

この2ワードだけで勧誘。
そして、即釣れた2名(パパと娘)と共に参加させていただきました。


何年ぶり?の海~


最近は、夏も山派だったので久々の海でございます。この日は晴天、暑い日差しの中、開放感ある空に囲まれた水遊び。

娘は久々の海にテンション高く、どっぷり上半身まで浸かってましたが、わたしは足元ちゃぷちゃぷ程度が心地よいそんな海日和。受付周辺には20名(満員御礼)のご家族連れが参加。浜辺には船で漁を愉しむ方達もおられて塩づくりせんでもこれだけで夏のレジャー楽しめた気分になるイベントでした。


2. 塩づく用の海水はどうやって採るの?

海底湧水って?海水とは違うの?
レベルで疑問だったのですが、わたしの淡い想像とはだいぶと違ってました。

浜辺の浅い砂浜、数十センチ海に向かって歩いた海底からプクプクと湧水沸いてました!


どこでも湧き上がってるわけではありません。


一見して湧水スポットがわかるわけではないので
配られた湧水採取セットをもち海底に鉢皿を押し付けて試してみます。
わたし達が最初に試したところは、少しだけ出るスポットだったようでビニール袋いっぱいになるまでえらい時間を要しました💦



別に上半身浸からなくてもいいくらいの浅瀬


今回は浅瀬でも採れましたが、その時々で採れる場所や採れる量も違うんだとか。

上からみてると何してるのかよくわかりませんね。


湧水採掘セット
水面下ではこんな風になってます。

なので、ちょっと場所をずらして再度チャレンジしたらそこは当たりスポットだったようで数分でビニールがいっぱいに!


赤潮浮かぶ海で、キレイな湧水が採れる。


パパさん嬉しかったのか、この後も大事そうに湧水をいれたボトルを抱えて家まで持ち帰ってましたよ。


海底から湧き出る湧水と海水との違い


湧水から塩を取り出す方法

では、これより湧水から塩を取り出してみます。
今回のイベントでは、その日採れた湧水で塩をつくりその塩を使ったランチをいただきます。

なので、塩の取り出しに時間を掛けれないことから土鍋に火を掛けて水分を飛ばし結晶化させるというものでした。(この量で30~40分掛かる)

海水に比べ、比較的キレイな湧水ですが念のためペーパーで濾して不純物を取り除いていきます。(オススメは、Coffeeフィルターの様な緻密なものだそうですよ)

塩を取り出すため土鍋に火をかける


火にかけると鍋縁で結晶化が進みます。
早くできたものから

①カルシウム
②ナトリウム
③カリウム
④マグネシウム

の順で結晶ができてきます。

塩の結晶化と味わい方

塩ソムリエならぬ、ソルトコーディネーターの方も参加されていて
塩についてティスティングしながら教えていただきました。

わたしは、このティスティングで塩が苦い💦と感じれたことが一番の衝撃でした。塩に苦みや酸味って???味比べできたからわかることだと思うのですが塩の味わいの奥行というのでしょうか深さを感じました。



荒井先生にライブで教えていただく日本の海底事情


そして、学び深き今回のイベントでは、現在日本の海底が抱えている問題について教えていただけました。

コンクリートに覆われ、行き場をなくした湧水や雨水が樹々の根を酸欠にさせ腐らせたりどうしょうもなくなってコンクリートを破壊し土砂崩れ起こしたりしている現状。 土砂崩れは人災? 環境問題に取り組む=地球規模の防災 なのです。

また、山々に廃棄される悪しきゴミや物質による水質が低下、山から川へそして海の水が汚染される問題。 海底もコンクリで覆い、泥詰まりを起こし、湧水が沸き出にくい環境をつくることで海の藻が生えない・・・魚の住処がなくなる💦生態系がおかしくなる問題。


山も川も海も全ては繋がってるんですよ。


今回の海底湧水を使った塩づくりから、私たちの毎日の食卓への危機感 
折しもこんな調査結果が出てたので、繋がってる💦繋がってる💦と感じずにはいられませんでしたよ。

↓メディアにて報道
追跡:PFAS汚染
発がん性有機フッ素基準越え


気づくことからはじまる。
意識することからはじまる、わたしたちの行動。

流行りで終わらない、持続可能な問題意識。

家族で参加させていただき、塩の味わい深さだけでなく環境問題にも触れれた有意義なイベントでした。


その後は、地域で採れた野菜やお米でつくるお料理を塩屋浜で採れた湧水塩でいただきながらわいわいと塩談義。

塩を生かしたご夫婦の創作料理
娘もぱくつく塩むすび!シンプルな料理がこの世で一番おいしい(*ノωノ)



3. 災害時における塩の重要性


夏の災害時や、健康維持になくてなはならない塩

 ・体内の電解バランス維持
 ・保存食の調味料として

調味料としても重要なお塩でございます。消費期限はないので、お好みの塩をたっぷりと備蓄していただければよいのですが・・・心配なのは物流が止まること。

長期戦の災害時では、備蓄が底を尽きることも想定していていただけるとよいと個人的には感じてます。

そんな時、近くの海に行けばつくれるかもしれない?
そんな方法を知ってるか、知らないかでも安心感って違ってくると思うんですよね。


5. 家族での体験から学んだこと

帰宅した我が家で、持ち帰った湧水を鍋に入れ火に掛けて塩の結晶化してみました。簡単にできたのは嬉しかったのですが、鉄のフライパンでやってみたら何故だか黒い塩ができちゃって💦

みためもう一つですが、味は円いんです。
1度目と2度目ではちょっと結晶のサイズ感を変えてみたり鍋縁についたカルシウムをしっかり混ぜ込んだりしたりで実は同じ湧水でも味違ってます。

塩はおもしろい・・・(*ノωノ)
今後も塩探究は家族でしていきたいと思います。


鉄なべでつくった塩はグレー💦



6. まとめ


今回の海底湧水から塩をつくる体験型の学びイベントは
食卓環境や環境問題を考えるとぉーっても奥深いイベントでした。

お近くでされてたら、是非とも参加いただきたい。
というか、わたしもこちらのイベント普及お手伝いしたいと心底感じております。

なんていっても、 自然環境維持=地球防災 ですから。

まだまだ諦めちゃいけません、あなたの日常の消費行動で、地球は変われます。


7. 参考資料・リンク


宣言し投稿継続チャレンジちゅう
尼崎市でコツコツと実績積み上げ中


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