読書ノート「彼女の体とその他の断片」カルメン・マリア・マチャド著
なかなか読みにくい作品だった。
フィクションのような、サスペンスのような、誰かの日記を覗き見ているような。
その中で、ボーイフレンドにいいように扱われる女の子がいたり、誰かがセックスの経歴をただ淡々と記録してて、そこからは本人が男か女かもわからない。相手が男も女もいるから。あと架空のサスペンス刑事ドラマのプロットをずっと書き連ねていて、すごく断片的なんだけどよんでいくうちにストーリーや人間模様が見えてきたりする。
読んでいてもグッとくるわかりやすい表現とか文章はなくて、とりあえず生々しい。全然違う世界の話で共感できないんだけど、なんか試されているような、自分にも共通点があるような、最初から受け入れられているような。
不思議。