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仕事なんかしないで図書室にこもっていたい。

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最近の記事

正しいのはだれ

自分の書く文章は あとで読み返すと ずいぶんいい子ぶってて 優等生ぶってて 自分が正しいとおもってて なんか退屈。 自分の考えが正しいと思うことは 生きてく上でよりどころになるけど 思い込むのは危ないってことかな。 自分とは全く違う考え方の人の ブログとかTwitterを読むと その人も自分が正しいと思ってて 早くみんなも学んで気づいて欲しいと 思っているらしい。 この両者の落としどころはどこに?

    • 読書ノート「おばちゃんたちのいるところ」松田青子著

      すごく好き。 読みながら泣きそうになるくらい女性への愛がある。だからといって男性を落としているわけじゃなくて、みんなに優しい。 現代人にも、死んだ人にも、実在しない人にも、優しい。

      • 読書ノート「説教したがる男たち」レベッカ・ソルニット著

         言葉の力がすごい本。 「マンスプレイニング」という言葉に興味を持って、それを作った人、というのを聞いて本屋で見つけて買った本。そんな微妙な概念、よく言葉にしてくれたなあという尊敬もあった。文章はかっこよくて、さばさばしてて、統計的なものをたくさん提示してて、潔い。こういうひとの力強いことばが人の心動かして革命とか運動につながっていくんだなあと感じた本。    読んでみるとどうやらその言葉自体を作ったのは彼女ではないとのこと。そのもとになるエピソードがこの本の中に書かれていた

        • 読書ノート「料理と利他」土井善晴・中島岳志著

             土井先生大好きなので買った本。ずっと気にはなってたんだけど、なかなか後回しになってしまっていた。ある日、ラジオで中島先生が出て「利他」について話していて、その話の内容もすごくおもしろかったし、先生の人柄もすごく良かったのでこれは絶対面白いと興味をもったという流れ。  土井先生の教養の深さ、広さ、経験の多さ、そこにおごらない人柄の上品さと寛容さ、素直さ、なんかがあふれている。  料理番組を見ていると「こんなんね、ええ加減でええんですよ。野菜が嬉しそうでしょ?」って感覚

        正しいのはだれ

          読書ノート「海をあげる」上間陽子著

             文体が優しくてやわらかくて自身のエピソードから書いているからか、ノンフィクションというよりはエッセイという感じの始まり方。でも読んでいくうちに、沖縄で育つということ、若者の抱える問題、国から基地を押し付けられた沖縄に住むということ、そこで女性はいつもレイプの被害におびえながら暮らさなくてはいけないということ、住民にどんなひどいことがあっても国は守ってはくれないというあきらめ、それは沖縄の問題を見えないように無関心でいる自分も含めた人たちも関係していて次の問題をひき起こ

          読書ノート「海をあげる」上間陽子著

          読書ノート「夜が明ける」西加奈子著

             西加奈子は前から大好きで少しずつ読んでいる。全部読み終わってしまうのがもったいないから。でもそうこうするうちに西さんはいっぱい制作されてどんどん出版されているから全然追いつかなくなっている。  今年は本屋に行くことが多くて、というか自分の娯楽が本くらいしかなくてすごくいっぱい本屋を徘徊しているし本を買っている。  そのなかでやっぱりすごく気になってしまったこの表紙。どんな内容かは全く知らずに買った。絶対面白いって思ってたけどやっぱりすごい小説だった。  一言で言

          読書ノート「夜が明ける」西加奈子著

          読書ノート「個人的なことは社会的なこと」貴戸理恵著

             このタイトルと帯に惹かれて買った本。もともとはフェミニズム運動で用いられた言葉だそう。「その生きづらさの理由はあなたの中にではなく社会の中にあるのかもしれない。」  個人的に感じる社会の理不尽や差別は実はいつもは自分が関係ないと思っているような社会問題と地続きなんだということ、自分の責任じゃなくて社会的な構造の問題が大きいんじゃないかってのをなんとなく感じ始めていたんだけど、まだ腑に落ちていない感じだったので読んでみた。  新聞の連載をまとめているので、数年間の間に

          読書ノート「個人的なことは社会的なこと」貴戸理恵著

          読書ノート「ミンネのかけら~ムーミン谷へと続く道~」冨原眞弓著

           ムーミンの本の訳でよく見る名前の著者という認識で立ち読みしたら、文章がとてもきれいで素敵だなあと思ったので買った本。  もともとは、大学時代にフランスの思想家シモーヌヴェイユにハマってパリへ行って研究して、そのころの人脈で、日本にいるときに北欧の友人ができて、その人たちを訪ねて北欧へ行ったときにムーミンに出会い、ト-ヴェヤンソンに出会い翻訳家になっていく。  前半はパリでの生活、中盤は日本で出会った北欧の友人たちとの話、後半はトーヴェヤンソンとのエピソードという感じ。

          読書ノート「ミンネのかけら~ムーミン谷へと続く道~」冨原眞弓著

          読書ノート 「フェミニストってわけじゃないけど、どこか感じる違和感について~言葉にならないモヤモヤを1つ1つ『全部』整理してみた」パク・ウンジ著 吉原育子訳

             一貫したフェミニズム。  年齢や容姿からかわれたり、夫の体格の変化の責任を義理の両親からやんわり問われたり、女性ならできて当たり前な役割を意味するような言葉に、そういう小さな1つ1つに違和感を持つ。  職場の男性たちとの会話、夫との会話、その家族との会話を通して感じる違和感を、なぜそう感じるのかを内省し続ける。  夫や義理の両親に言いにくいこともちゃんと意見を言って対話していてすごい。  韓国も、儒教が根強い社会だし、兵役制があるから、年功序列や性差別はなかなかきつそ

          読書ノート 「フェミニストってわけじゃないけど、どこか感じる違和感について~言葉にならないモヤモヤを1つ1つ『全部』整理してみた」パク・ウンジ著 吉原育子訳

          読書ノート「さよなら、男社会」尹雄大

           小さいころから男性に植え付けられていしばっている観念について書かれてて、どうして男たちの多くがああいう考え方になってああいう行動をしているのか、ひいては周囲を抑圧し始めるのか、を理解するヒントになってとても参考になった。 気になった・腑に落ちたワード: 「恐怖」「勇気」「同調性」「論理的」「リアリティと力感」「ホモソーシャル(男同士の絆)」「感覚よりも論理」「弱さは恥ずかしい」「克己心」「暴力」「他人の自由をコントロールしていいという自由を持っている(という思い込み)」

          読書ノート「さよなら、男社会」尹雄大

          読書ノート「なにかが首のまわりに」チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ著 くぼたのぞみ訳

          ナイジェリアの女性作家の短篇集。フェミニズム文学らしい。西加奈子さんがおすすめしていたので読んでみた。 物語は、アメリカかナイジェリアが舞台で、出てくる人たちもほとんどがナイジェリア人(たぶん)。 情景描写が細かくて、太陽の色とか肌の色とか質感、しわの深さまで見えるみたい。人間の感情の描写も丁寧でみんないきいきしている。 男女間の差だけじゃなくて、人種間の差、階級の差別も描かれてる。 アメリカでの人種差別社会のなかで、ナイジェリア人同士でも男尊女卑的な構図があったりする。

          読書ノート「なにかが首のまわりに」チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ著 くぼたのぞみ訳

          読書ノート「彼女の体とその他の断片」カルメン・マリア・マチャド著 

          なかなか読みにくい作品だった。 フィクションのような、サスペンスのような、誰かの日記を覗き見ているような。 その中で、ボーイフレンドにいいように扱われる女の子がいたり、誰かがセックスの経歴をただ淡々と記録してて、そこからは本人が男か女かもわからない。相手が男も女もいるから。あと架空のサスペンス刑事ドラマのプロットをずっと書き連ねていて、すごく断片的なんだけどよんでいくうちにストーリーや人間模様が見えてきたりする。 読んでいてもグッとくるわかりやすい表現とか文章はなくて、

          読書ノート「彼女の体とその他の断片」カルメン・マリア・マチャド著 

          読書ノート:「大聖堂」レイモンド・カーヴァー著 村上春樹訳

          ものすごーく繊細で完成度が高い短篇集。 その場所の温度や匂いや緊張感まで伝わってきそうな情景の描写があって、そこから自ずと人間の感情が浮かび上がってくるような文章。 帯にある「絶望の淵のひとしずくの救い」ってフレーズに惹かれて買ったんだったけど、本当にその通りの作品ばっかり。 絶望の中で見えるか見えないかの光を頼りに一歩ずつ進むしかない日々。 解説の村上春樹さんの文章もすごく雰囲気があって好き。 印象に残った3つの短篇 ①コンパートメント  家庭がうまくいかず、おそらく

          読書ノート:「大聖堂」レイモンド・カーヴァー著 村上春樹訳

          読書ノート:My Little New York Times 佐久間由美子著

          印象に残ったトピック ①ヴェジタリアンライフ 「健康って何」って言うネトフリの映画を観て、肉を食べるのをやめたそう。  自分もヨガのトレーニングで1ヶ月ヴェジタリアンを試したのをきっかけに、肉を食べた後の胃もたれを感じたりムカムカするような感じ、脂が多い料理は気持ち悪くなることに気づいて、意識するようになった。  あと医者の講義で、「皿に残った肉の油を洗うときはたくさんの洗剤が必要で、お湯で洗い流す必要があるけど、魚はそうでもない。つまりそういう肉の脂が体内の血管に溜まって

          読書ノート:My Little New York Times 佐久間由美子著

          政治ってなんかおもしろいかも。「時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか?国会議員に聞いてみた。」

          朝の出勤前にも昼休憩にも夜家に帰ってからも、ニュース番組の類を全く見ない。 ネットニュースをさらっと見る程度。 新聞は月1くらいで資源ゴミに出すのが重労働で大変だから取らない。 朝は出勤すること自体がめんどうで憂鬱だし、夜は仕事で疲れてしまった体には何も考えなくていいバラエティやeテレやネットくらいがちょうどいい。自分の好きなものばかり、楽なものばかりを見ている。 日々それくらい適当にニュースを見ているから、政治家への不信感が強くて、日々の仕事や生活で疲れてしまって知ろう

          政治ってなんかおもしろいかも。「時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか?国会議員に聞いてみた。」

          なるほど。「全部運命だったんかい」

          最近はフェミニズムについての本を読み漁っている。 フェミニスト笛美さんは去年話題になったあの「#検察庁法改正に抗議します」のハッシュタグを生み出した人。 あれが結果的に多くの人の気持ちを動かして、マスコミも動かして、黒川検事の賭け麻雀が暴かれて、法案が廃案になったっていうムーブメントを起こしたんだった。 この流れで、もしかして国民の声って結構永田町のおじさんたちに届くんじゃないかって感覚も生まれたりして、その後の人々のアウトプットに大きな影響を与えた気がする。私も含めて

          なるほど。「全部運命だったんかい」