日常空間を客観視するためのサードプレイス
今日読んだnoteの中におもしろいものがあったので、ご紹介します。
この方はコミュニティ活動を運営している他のメンバーと「コミュニティ活動って何?」と議論した結果、
「コミュニティ活動はサードプレイス(家庭でも職場でもない空間)だ!」
と行き着いたそう。また、そのサードプレイスを持つメリットについて述べられているんですが、その内容がおもしろい。
サードプレイスを持つメリット
①新しい視点や価値観を持つことができる。
②仕事(職場)とプライベート(家庭)のムダを削減できる。
特に②について、一見、サードプレイスという空間が増えてしまうことは人生にとって心の負担になりそうですよね。しかしサードプレイスに身を置くことは「職場のこれって必要ある?」という気づきを与えてくれると。その結果、日常生活のムダが削ぎ落とされていくという考えです。時系列的には、①があって②がおこる、という解釈でしょうか。
うーむ。
こうした現場に生きる人たちの声を聞く(見る?)のは本当におもしろいですね。
少し補足をすれば、
サードプレイスは、職場や家庭などの【日常空間】に対して【非日常空間】と呼ぶことができます。
非日常空間は、言葉の通り”日常ではない空間”ということです。日常空間とは違ったメンバー(例:フットサルチームなど)と会話をしたり、日常空間では行わない行動(温泉旅行、飲み会、映画などの娯楽)を取ります。
環境が変わればメンバーが変わる。
メンバーが変われば会話内容が変わる。
会話内容が変われば思考が変わる。
思考が変われば性格が変わる。
つまるところ、サードプレイスというのは「いつも(日常)と違う自分」に出会える空間なんです。
(むしろ違う自分に出会えないとサードプレイスとしての機能を果たしていないと言えるのかもしれません。)
この”いつもと違う自分”に出会うメリットがまさに
「日常空間を客観視できるようになる」と言うことなんです。
日常空間ばかりにいると、その空間を客観視することは出来ません。そのため、非日常空間という全く別の空間に移動することで、自分自身の日常空間を外から眺めることができます。
推敲をすればするほど良い文章が書けることと同じで、日常空間も客観視する回数が増えれば増えるほど、余分なものが削ぎ落とされていきます。
おそらくそういう意味で
仕事(職場)とプライベート(家庭)のムダを削減できる。
とおっしゃっているのではないかなと思います。(間違ってたらごめんなさい)
達観してらっしゃるなぁ。。。
冒頭の「コミュニティ活動はサードプレイスだ!」という考えには大変賛成ですが、個人的にはこうした”ひとつの事柄についてみんなで考える過程”もコミュニティ活動の一環なのかな、と思っています。
充実したコミュニティ活動でした。
ちょっと前にたまり場Barについても書いてみたので、よかったらどうぞ。
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