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コミュニティにリーダーシップは必要か?



みなさんにオススメしたい本があります。



この本は、集団における”リーダー”、またそこで発揮される”リーダーシップ”に焦点をあてて書かれています。


今日は、このリーダーシップに関する本を紹介しつつ、コミュニティとリーダーについて考えてみたいと思います。


リーダーシップとは?


みなさんは、”リーダーシップ”という言葉をどのように捉えていますか?


上司は

「お前のリーダーシップでみんなをまとめてくれ!」
「もう少しリーダーシップを発揮しないとな」

と言うけれど、

「リーダーシップって言ったって‥‥」なんて思いながら聞き流していませんか?


リーダーシップという能力は、おそらく組織を動かす上で必要な能力だし、身につけたほうが良いと思っているけれど、なんか気が向かないというか、勉強しようとは思わないんですよね。


なぜでしょうか?


それは、多くの人が「リーダーシップとは”人を統率する能力”であり、それらは選ばれた人だけが生まれながらに持っている性格みたいなもの」というイメージを抱いており、無意識的に自分とは無縁であると感じているからです。


こうした問題に、この本の著者は

「いやいや、生まれた時からカリスマな奴なんているわけねーじゃん」

と否定しています。著者によれば、リーダーは「リーダーになるぞ!」という自分自身の思いの強さに比例する訳ではなく、”結果として”なってしまうものだそうです。

また、世の中には多くの”上司”という立場の方がいますが、そのほとんどが上司という立場を利用しているだけで、リーダーシップはさほど発揮されていないんだとか。


じゃあリーダーシップって何よ?


簡単に言えば、「多くのファン(フォロワー)を作る力」です。


リーダーは孤独からはじまる


この著書では、リーダーシップが発揮されるまでのプロセスが書かれています。ちょっと長いですが引用します。

多くの人がビジョンや理想と呼ぶようなものを見る、もしくは見ようとする。そしてその人は実現に向けて行動を起こす。世の中ではよく、リーダーはついてくる人(フォロワー)を率いる、リーダシップーはフォロワーを前提とするなどと言われるが、私はそうは思わない。旅はたった一人ではじまる。
フォロワーは旅の途中で現れる。リーダーと出会い、一緒に旅をする。‥‥‥‥リーダーとフォロワーが、実現したい何かに向かって、ともに旅という時間と空間を過ごすプロセスで、お互いの間には一種の共振関係が生じ‥‥‥‥いつしかフォロワーの目にも「見えないもの」が見え始める。そんなリーダーの行動がフォロワーに向けて醸し出す「フェロモン」とフォロワーがリーダーに感じる賞賛によって、リーダーシップは成立する。(P21~P22 )‥‥は中略です。


その過程をうまく表した動画があったので、読むのが億劫な方はこちら。


ここで言いたいのは、リーダーとは最初から大人数を率いている人のことではなく、その過程において多くのフォロワーを獲得していき、結果として多くの人を率いるということです。

つまリーダーもはじめは孤独ということです。


コミュニティにリーダーシップは必要か?


私はこの本を読みながら、「コミュニティにリーダーシップは必要か?」と考えました。

答えはYes、必要です。

ただし、それは「最初だけ」です。


上記の通り、何か行動を起こすとき、必ず孤独からスタートします。一人で目標の実現へ向けて黙々と行動しなければなりません。その過程において、誰かが見つけてくれ、賞賛され、ファンが増えていきます。そして、その過程で周りがリーダーに仕立てあげてくれます。


ただ、コミュニティにおいては、(目標が実現すれば自動的に解散する場合もありますが)基本的にゴールがありません。

Aという目標を達成した時、他のメンバーから「次こんなことやってみようよ!」と提案されると、今度はBという目標の実現へ向けて動き出していきます。

Bという目標へ向かう過程で、また新たにリーダーが生まれ、当初のリーダーは役割を終えていきます。


長く持続しているコミュニティは、こうしたリーダーの役割交代が上手くいっています。企画や事業ごとにリーダーが変わっているし、まわりもそれを許容しています。時として元リーダーが役割を捨て率先してサポートに回ることもあります。


しかし、途中で頓挫したり、消滅したりしてしまうコミュニティの多くが、最初のリーダーがずっとリーダーであり続けようとしてしまっています。


Bという新たな目標なのにAのリーダーが

「俺のときはこうした」
「それやっちゃダメダメ。」

などと口出しし、徐々にコミュニティ内の雰囲気が悪くなっていきます。


そのため、コミュニティを長く持続していくためには、はじめこそ孤独なリーダーが必要となりますが、一度コミュニティが形成されてしまうと、リーダーを降りるということが求められます。


まとめ

今日は、「リーダーシップの旅」という本を紹介しつつ、コミュニティにおいてのリーダーシップについて考えてみました。

コミュニティにおけるリーダーとは
・リーダーとは、自分の意志ではなく「結果として」なるもの。
・リーダーも最初は孤独。途中からフォロワーができていく。
・長く持続するコミュニティは、リーダーが定期的に変わっている。
・ずっとリーダーであり続けようとすると、コミュニティが崩壊する。


以上を踏まえると、リーダーシップとは必ずしも先天的なものではなく、自分自身の熱狂からスタートする、ということがわかります。


言い換えれば、誰でもリーダーシップを発揮することができるし、誰でもコミュニティをつくることができます。


興味がある方はぜひ「リーダーシップの旅」を。

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スズタユウキ
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