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パーパスコミュニティこそが、これからのスタンダードになるのではないか?という仮説
6年前からコミュニティを生業としてきて、さまざまなコミュニティと関わってきました。その過程を経て、最近考えているコミュニティにおいての仮説を本noteに書いてみたいと思います。あくまで、仮説です。
企業がコミュニティに取り組む意義とは
近年、ファンコミュニティやコミュニティマーケティング、またはファンベースといった形で、事業におけるコミュニティの重要性が説かれていると思います。
そのおかげで、コミュニティに着手する企業が増えていて、それを通じて良きコミュニティ体験を得ているひとが増えていることは、個人的にとても嬉しい話です。(そういうひとを増やしたくてコミュニティを実践しているので)
事業単位としても、とても意味のある取り組みだと思いますし、そのムーブメントが起こっていることはとても理解できます。
と同時に僕のなかに湧いてきているのは、「企業がコミュニティを着手する意義とは何か?」という問いです。
その答えは十人十色だと思うので、ここで正解を出したいということではなく、そのひとつの解として提案したいことがあるんです。
それが、タイトルにもある「パーパスコミュニティ」の可能性についてです。
一事業としてコミュニティを活用していこうというアプローチは、とてもいいなぁと思いつつ、コミュニティって本当に手段の話なんだっけ?ということも頭をよぎります。
私の個人的な感覚にはなってしまいますが、コミュニティはもっと目的そのものになっていいと思っています。それだけ、コミュニティという存在は、関わる人のウェルビーイングに直接的につながるものだからです。
極端な話をしてしまえば、ひとつのコミュニティで、その人の人生の幸福度が左右されてしまう側面があるということです。(人間が社会的生き物であることがそれを物語っているなと)
そう思った時に、事業の状況ひとつで、ウェルビーイングの土台を崩してしまうことへの違和感を常に感じていました(仕方のない話ではあるのですが…)。もっと、事業と向き合うのと同じぐらい、そこに集まる人たちと向き合おうよと。
きっと、どの企業も、事業の先に幸せを届けたい人がいるはず。事業という単位以上に、企業として目指している世界があるかと思います。(少なくとも僕はそう考えています)
そう考えていくと、もっと企業経営に直結するコミュニティがあっていいと思うんです。パーパスを掲げることがブームになった今だからこそ、それを背中で示すためにも、企業がコミュニティに着手する意義があるのではないかなと考えています。
パーパスコミュニティとはなにか
それが、今回提案したい「パーパスコミュニティ」というもの。
改めて、パーパスとは何か?を整理したいので調べてみたのですが
パーパスとは企業がなんのために存在するのか、事業をやる理由は何かという問いの答えとなるもの
とされています。
企業の存在意義を示すものだとすると、それが言葉で伝えて終わりということではないかと思います。それだけでは、”パーパスっぽいもの“でしかない。
「そこで掲げるパーパスに対して、いかに本気で取り組んでいるのか?」を問われるのが、これからの時代かと思います。だって、パーパスっぽいものはAIなどをを駆使すれば、誰でも掲げられてしまうものなのですから。
とりあえず掲げたパーパスなのか?
本気で取り組んでいるパーパスなのか?
それを客観的に判断する材料が必要だよなと。
そういう意味でも、コミュニティには可能性があると考えています。
オンラインサロンやコミュニティマーケティングのムーブメントによって、コミュニティの可能性とそれを実現する難しさが浸透している今だからこそ、本気の姿勢を示すものとしてはかなり有効に働くと思うんです。
おまけに、それだけの覚悟で取り組むコミュニティであれば、そこに参加するひとたちも、かけがえのないコミュニティ体験を得られて、結果として人生や社会を豊かにしていく。
関わる人すべてが、このコミュニティがあってよかったと、心から思えるものになるんじゃないかなと考えています。
どう姿勢で示していくのか?
では、どういうポイントが姿勢で示すことにつながっていくのでしょうか?挙げればキリがないことかもしれませんが、3つの大事なポイントがあるのではないかと考えています。
①プロセスをちゃんと見せること
まず、アウトプット重視ではなく、プロセス重視の視点を持つことが大切です。どういう過程でそれが生まれたのか?どういうコミュニケーションがあってそのパーパスが設定されているのか?プロセスにこそ、人が信頼を寄せられるかの材料があると思います。
それをどのように開示していくのか?
オウンドメディアやSNSの公式アカウントが現状の手段となっていますが、ソーシャルメディアへのアプローチに限界がきていることはさまざまなところで語られています。それは、投げたボール(情報)を受けとってもらえているか?という点への疑問が膨れているから。
発信が増えたことで起こっていることは、受け手のキャパシティ問題かと思います。情報過多により、真摯に受け取って、向き合ってくれる存在が生まれにくくなっています。
その打開策として、コミュニティというクローズドな空間の価値があるかと思うんです。そこには、関係性をちゃんと築かないといけません。逆にいうと、関係性を築けるとちゃんと受け止めてくれるんですよね。
関係性を築くためにも、プロセスの開示が大きな要素を担っているかと思います。
②第三者の声を語ってもらうこと
その企業への信頼・信用をつくっていくためにも、第三者に語ってもらうことが大切かと考えています。(近年のUGCの重要性が語られているのも、この文脈かと思います)
それは、自分の口からはいかようにも語れてしまうから。その前提に立つと、企業の本気の姿勢を示すには、自分たちでの口で語ることの限界が存在します。
ここでいう第三者というのは、メディアに限る話ではなく、発信ができる全ての人を指しています。その数を増やしていくためにも、ひとりひとりの満足度向上は必須であり、そのためにも不特定多数ではなく特定多数へのアプローチが有効なんだろうなと。
その点においても、コミュニティというクローズドな空間は活きてくると考えています。
③パーパスに関する仲間がいること
これが一番大事だよなぁと思っているのですが、パーパスの実現に近づくためには、いち企業だけで活動することの限界があると思います。(よっぽどの規模でないと厳しい)
だからこそ、仲間が必要で。
「コミュニティ=仲間が集う場」とすることが、パーパスコミュニティをやる大きな意味だと思います。
この仲間の存在が、多様な活動を生み出して、パーパス実現の輪郭をつくっていく。仲間とその連鎖が起こる場は、企業にとってかけがえのない資産になるはず。
最後に
これからは、企業に1つはコミュニティ運営をしているような時代がくると思っています。
それは、マーケティングやカスタマーサクセスの手段としてではなく、経営直結としてのコミュニティのあり方です。
そのコミュニティの存在が、いい企業の証のような役割を果たしてくれて。結果として、企業のブランディングや採用などにも寄与するはず。
今、SDGsに取り組む企業がどんどん増えていて、逆に取り組まない企業がダサいというような評価を受ける社会になっていく。きっと、パーパスコミュニティがそれと似たようなものになっていくんじゃないかなと思っています。
とはいえ、まだまだ仮説レベルなので、その実現について知見を深めていきます。興味ある方は、ぜひお話しましょう。
それでは!
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