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鞆の浦に移住して1年。今感じている「移住がうまくために必要なこと」
こんにちは。長田(@SsfRn)です。
2022年2月25日に東京を離れ、広島県福山市にある鞆の浦に移住して1年が経ちました。この1年はなんだかあっという間で、家族で楽しい日々を送っています。
友人も50名ほどが遊びに来てくれて
夫婦で会社をつくって
カフェをオープンして
中国新聞に取り上げてもらいました。
移住前ではイメージできなかったことがどんどん起こっていて、僕ら自身もびっくりしています。
もちろん、日々の暮らしにおいても大きな問題も起こっておらず、客観的にみたら移住がうまくいっている方なのかもしれません。
この1年を振り返りつつ、移住がうまくいくために必要なことを本noteで考えてみたいと思います。
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移住後に僕らが意識したこと
移住する前から、新しい暮らしをしていくうえでいくつか意識していきたいと考えていたことがありました。
先に整理しちゃうと下記の4つです。
・まちを知ること
・覚えてもらうこと
・暮らしを楽しむという姿勢を持つこと
・小さな能動的アクションをとること
まちを知ること
「移住者は、部外者である」という前提は忘れないようにしたいと思っていました。
外のひとにはなかなか伝わらない文化があったり、マナーがあったり、人間関係があります。それらをちゃんと知りにいくことは、部外者である僕らがやっておかないといけないことのひとつ。
特に、鞆の浦はまちとの関わりや暮らす人たちの交流が強いまちなので、上記を無視していてはあまりにも活動がしにくくなります。
ここでいう「まちを知ること」は、積極的にインタビューして…みたいなことではなくて、ちゃんとその意思を持つということであり、スタンスみたいな意味合いです。
なので、僕はいきなりアクションをどんどんしていくことはせずに、まずはじっくり”知る“に徹することにしました。じゃないと、気が付かないところで地雷を踏んでしまうリスクがありますからね。
以前、コミュニティデザイナーの山崎亮さんがこんな話をしてくれました。
「studio-Lでは、3年かけてコミュニティデザインをしていきます。その最初の1年間は、ひたすらまちの人たちをインタビューするんですよ。」
当時は、まだ地方移住を意識していませんでしたが、地域と関わっていくうえでとても大切なことを教えてもいました。
ちゃんと知るということ。
新しく地域と関わりを持つ立ち場であれば、意識し続けたいことです。
覚えてもらうこと
僕らという存在を、まちの人たちに覚えてもらうことも大切だなと思っています。
うちの場合は、1歳の子どもがいたことがとても大きかったと思うのですが、「どうすれば覚えてもらいやすくなるのか?」は考えていました。
そのひとつとして実践したのは、「高頻度で同じお店に通う」です。例えば、週3回同じ店に通い、ちゃんと店主の方とお話をする。すると、だいたいは情報とセットで覚えてもらえます。(単純接触効果がはたらいている説)
それ以外にも、自分のことを話す時は、仕事をコミュニティマネージャーよりもフォトグラファーを前に出すなど、パッと理解しやすい情報を出すようにしています。
なんでも理解してもらえるという前提を手放して、なるべく目線を揃えることに意識を向ける。そのために、どのぐらい言語・文化が違うのかを理解する。
そういったことが、地味に大切なんじゃないかなと思っています。
暮らしを楽しむという姿勢を持つこと
なによりも、「楽しもう!」と気持ちを持つことって、かなり大切な話だと思っています。
ただ楽しもうではなく、まちへのリスペクトを持つことを前提とした「楽しもう」であり、足るを知ったうえでの「楽しもう」。
目の前に広がる自然
近所の方々
そこにあるまち並み
ボーッとできる時間
そのひとつひとつが、暮らしを楽しむ大切なピースだなと思っています。
この姿勢を持つことは、「選択を正解にする」ことにつながるなという感覚がある。(もちろん嘘をつくことは違います)
ささいなことでも、「そこにある」を楽しめれば、もう移住はうまくいったも同然かなと。暮らしこそ、どんどん楽しんでいきたいですね。
小さな能動的アクションをとること
ささいなことでもいいから、能動的アクションをとることは大切な要素だと思っています。
どうしても移住当初は受け手に回ることが多いですし、それは新参者として仕方のないことでもあります。
ただ、ちょっとした一歩を踏み出せると、そこに広がる景色が広がる感覚があって。「暮らさせてもらう」から、「暮らす」になるようなイメージでしょうか。
僕らの場合、同世代や同じ移住者の飲み会を勝手に主催しました。そのおかげで、つながりが広がりましたし、助け合えるつながりが生まれている気がしています。
ちょっとまちの人に挨拶をするだけでいい。
ちょっとした「やってみよう」が、暮らしの景色を変えてくれるんじゃないかなと思っています。
まちと関係性を育むということなのかもしれない
このように考えていくと、まちに馴染むということは「まちと関係性を育む」ということなんだろうなと思うんです。
そこに暮らすひとを知り
コミュニケーションを重ねて
まちの歴史を知っていく。
だからこそ大切になるのは、「まちにちゃんと居る」ということなんだろうなと。二拠点生活が広がりを見せているなかで言いにくさはありますが、まちにいる時間が長いと、居場所となる確率は自ずと高まると思います。
いい感じでスマートにやろうとすればやるほど、まちとは関係性が育まれない。本当にまちと関わっていきたいのであれば、「まちと関係性を育むために何ができるのか?」を考えていく必要があるんだと思います。
何かコトを起こしていくことよりも、ちゃんとまちに居ることの方がまちのためになりますしね。その順番を間違えては、まちに馴染むのも時間がかかってしまうよなぁと、さまざまな方の背中を見て感じる今日この頃です。
改めて、地域とコミュニティは同じだなと、コミュニティを生業にしているひとりとして感じていることです。
まちと関わり暮らすというライフスタイルのようなもののすすめ
これは夫婦の総意なのですが、「まちと関わって暮らす」というライフスタイルのようなものはいいものです。
まちと関わりがない暮らしをやってきたときに感じていた、焦燥感やどこか削っている感はほぼないですし、ちょっとした喜びがある日常を送れています。
資本主義ど真ん中を走った結果、こぼれ落ちたものを拾いなおしている感覚すらある。ある意味のリハビリだなと。
ちなみに”ようなもの“とつけているのは、ライフスタイルというよりはライフスタンスに近いなと思っているからです。(ライフスタンスについては、下記の記事を読んでみてください)
まちと関わるということは、ある種の「自分自身の生き方を表現する」ということでもある。そんな気持ちで僕は日々暮らしていますし、関わることを楽しんでいます。
そんなライフスタンスがあることを少しでも多くの方に知ってもらえたら嬉しいですし、一歩踏み出す人が増えたらもっと嬉しい。(今、そんなことに向き合う人のための取り組みを企画しているので、また後日ご報告しますね)
ここで書いてあることは何も正解を提示したいわけではなく、あくまでひとつの提案です。「まちと関わり暮らす」をやってみるのもいいですよ。
最後に
ただ暮らすだけでも、本当に多くの気づきと学びがあります。
これまで見向きもしなかったことにも、ちゃんと意味と価値があって。それを知って世界がひろがっていく感覚も持てています。
移住1年を終えて思うのは、本当に移住という選択をとってよかったということです。言語化できていないことはたくさんありますが、この感覚だけは間違いない。
ということで、移住二年目も楽しんでいこうと思います。鞆の浦にいらっしゃる時は、ぜひご一報くださいね。
それでは!
鞆の浦に移住して、本日でちょうど一年。
— 長田 涼@鞆の浦で移住暮らし (@SsfRn) February 25, 2023
写真はこの一年で遊びにきてくれた友人、鞆に暮らしている友人たち。こんなにたくさんの方々と関わりが生まれて強くなって嬉しいなぁ。本当にありがとうございます!
二年目も楽しんでいくぞ! pic.twitter.com/qF1hhUDMql
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![長田 涼](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/153417817/profile_a5e2f6d1d8a5de35093cc38d750802da.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)