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【Practical Class2021】 甘酒開発からはじまる、これからの里山型ビジネス

こんにちは!Community Based Academyラーニングナビゲーターの知世です。この記事では、Academy2021の「Practical Class」で開講を予定している「里山型ビジネスクラス」についてご紹介します。

里山型ビジネスクラスの概要

日本有数の豪雪地帯であり、雪解け水が運んだミネラルたっぷりの土壌で育つ良質のお米で有名な長野県飯山エリア。

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その飯山にあるFaith Farm(フェイスファーム)の水野さんは、「大切な人の健康」を守るために栄養価が高く身体に優しいお米を栽培したいという想いから、大地の生命力を
活かす「ピロール農法」を採用。さらに米づくりを始めて3年目には、「米・食味分析鑑定コンクール」で国際総合部門で金賞を受賞、世界最高品質の
お米に選ばれた実績をもち国際的に注目されています。

 

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「土づくり20年」という言葉のある米づくり。自分たちの営みのひとつひとつが、里山の、そして地球のこれからの姿をつくっていく。その自覚が
水野さんを、肥料を外から入れるのではなく大地からとれたものを大地に還元していく「循環型農業」へと駆り立て、自然の恵みと共に生きる里山の
豊かさを次世代へとつなぐ農業の探究へと後押ししています。そこには、広大な土地で大型の機械や薬品を用いて人手をかけずに経営する農業とは違う、里山ならではの農業経営の姿が見えつつあります。

 

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本クラスでは、水野さんが現在開発を進めている「世界一米でつくる甘酒」の商品開発を起点にしつつ、米づくりを起点とした里山式の循環型農業の具体的な事業計画を行っていきます。甘酒開発をはじめとした加工品づくり、棚田オーナー制度づくり、飲食等の体験創出、地域協業型の観光事業化など、地域を巻き込んだ今後の Community Based なアクションを進めようとしている水野さん。わたしたちが「大切にしたい」環境を持続可能な形で
紡いでいくために、共に仲間になってこの取り組みを企画するところから伴走したい、という方を募集します。

里山型ビジネスクラスの魅力について、思うこと

米作りの基本として「愛する」姿勢を大事にし、無農薬・無化学肥料の循環型農業を手がけるなど何度も試行錯誤をつづけてきた水野さん。なんと今年、天皇献上米にも選ばれたとのことで、国内外で注目を集める存在としてますます活躍されています。
そんな水野さんがここにくるまでの道のりは、もちろん平坦なものだったわけではなく、数えきれないほどの見えない苦労・苦悩、に日々向き合いながら開拓してきた結果が「今」につながっているわけなのですが、そこに、理想や理屈だけでは語れないリアルな学びがあることを感じています。

たとえば、「必ずしも効率が良くないことだとしても、地球や自然環境・家族のことを思ったときに ”良い” と思った方向を選択しよう」ということは、とても素晴らしいことですし応援したくなりますが、実際のつくり手目線に立ったときに、現実問題としてさまざまな壁に衝突する瞬間というのはどの仕事でもあるよなあ、と思うのです。

願いとしてはどうしても実現したいけども、現実は、手間がかかる、人手が足りない、コストがかかる割に売上があがらない、天気に左右される、知識・経験値によっては失敗リスクも高い、周りに理解者や協力者がいない、獣害や自然災害などで苦労が水の泡になる瞬間もやってくる可能性もある・・・などなど。

それでも、単に目先の利益や効率を追うのではなく「何のために米づくりをおこなっているのか」「自身が大切にしたいこととはなにか」「その先にどんな世界を・未来を創りたいのか」をご自身の背骨として持ちながら日々アップデートしつづけている水野さんの姿には、日本や世界の各地域で活動している方々の実践を後押しするヒントにあふれているはずです。

このクラスでは、新しいモデルをつくらなければ荒廃していく「里山」の守り方・紡ぎ方を、この場に集う全員で考え、持続可能なビジネスモデルを共創していきます。今回は飯山が舞台となりますが、日本各地で同じような課題を感じている方は多くいらっしゃると思うので、ぜひここでともに学んだことをそれぞれの地へ持ち帰り、各自の実践に生かされていくことを心から願っています。
また、ひとりで考えたり解決が困難だと思うようなことに関しても、同じような課題意識をもっていたり、応援しようと具体的に手を差し伸べあえる仲間が各地にできることが、実は一番の魅力なのではというのが個人的には強く感じています。

実際にどんなことを行うのか?

本クラスでは、世界一に選ばれたオーガニック米をつくる水野さんと共に循環型農業のモデルをつくる、ということを土台に下記の方向で考えています。

■Challenge(挑戦)

自らが、里山を舞台にした「循環型農業」モデルの実践事例となる!

■Goal(目的地)
事業計画作成と具体的な商品およびコミュニティ設計ができている状態

■Let's Make!(具体的な取り組み)
・「甘酒」の商品開発を起点に、次なるFaith Farmのビジネスモデルを計画
・Faith Farmの事業計画および事業スケジュール作成

・里山の循環型農業を支える商品およびコミュニティ設計

■Welcome(こんな方におすすめ)
・農業や一次産業に関わるCommunity Basedなビジネスに関心がある方。または取り組みはじめている方。
・日本が大切にしている里山や自然を舞台にした、Community Basedなビジネスモデルづくりを共につくりたい方。
・商品づくりやプロデュースを通じて、地域全体での Community Based なアクションをともに仕掛けていきたい方・・・など

開講スケジュール(全9回)

11/6(土)〜11/7(日)フィールドワーク@長野県・飯山エリア
12/9(木)18:30〜21:00:メイカーMTG
12/16(木)18:30〜21:00:パートナーMTG
1/13(木)18:30〜21:00:メイカーMTG
1/20(木)18:30〜21:00:パートナーMTG
2/10(木)18:30〜21:00:メイカーMTG
2/17(木)18:30〜21:00:パートナーMTG
3/10(木)18:30〜21:30:メイカーMTG
3/17(木)18:30〜21:30:パートナーMTG

【補足】
Community Based Academyでは、「つくる・つくられる」「教える・教えられる」といった関係性ではなく、この場に関わるひとりひとりが「学びのつくり手(メイカー)」としてフラットに関わりあえる姿勢を大切にしたいとの考えから、下記のように呼び名を考えてみました。

1)受講生・参加者ではなく「メイカー(Learning Maker)」
2)運営・事務局・講師ではなく「ナビゲーター(Learning Navigator)」
3)クライアントではなく「パートナー(Learning Partner)」

今回申し込みいただいた方は、みなさん「メイカー」としての申し込み、となります。
【MTGについて】
・メイカーMTGとは:ナビゲーターと、メイカーが参加するMTG
・パートナーMTGとは:共創パートナー・ナビゲーター・メイカーが全員参加するMTG


ともに学びをつくる仲間


■Learning Partner:パートナー

水野尚哉(Naoya Mizuno)
Faith Farm代表

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長野県飯山市出身。長野調理製菓専門学校を卒業後、「米・食味分析鑑定コンクール」入賞の常連である「戸狩サンファーム」で米づくりのイロハを学ぶ。
実家の田んぼを「じいちゃん」から受け継いだ2012年、家族のために独自の米作りをスタート。試行錯誤を繰り返し、2015年、初出品した同コンクールで国際総合部門・金賞を受賞。

●主な受賞歴など
・2015年より、農薬・化学肥料の不使用栽培に挑戦
・米・食味分析鑑定コンクール 「金賞 (2015)」「特別優秀賞 (2016)」
・ギネス世界記録 東洋ライス株式会社「世界最高米」原料米認定(2015, 2016)
・大阪いっちゃんうまい米コンテスト優良賞(2018)
・しずおか「お米日本一コンテスト」特別最高金賞(2019)
・令和3年産米が皇室献上米に選定。11/23新嘗祭にて献穀予定(2021)

<メッセージ>
様々な視点から見た農業の可能性がどう見えるのか、期待しております。
このアカデミーでは708コースということで私のビジョンが参加者の皆様の力によってどのような化学反応が起きるのか今からとてもワクワクしています。
そして何より実績を持っている皆様だからこそ、机上の空論ではなく、より実践的で面白いアイデアにも勝手に期待しております笑
とにかくリアルなビジネス展開を糧に楽しくできたらいいなと思っております。よろしくお願いいたします。


■Learning Navigator:ナビゲーター

福吉貴英(Takahide Fukuyoshi)
(株)エヌ・アイ・プランニング 
ローカルデザイン事業部 部長
(株)Q’s 取締役
「hAB」代表

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大学卒業後、経営コンサルティングファーム、焼鳥屋、ピザ屋などの飲食店プロデュースを経て、2013年より奈良のタウン情報誌発行やイベントプロデュースのローカルメディア企業、(株)エヌ・アイ・プランニングにて、「食×農×観光」で地域活性化の事業開発およびマネジメントを担当。来場者数20万人を超す関西最大規模の奈良フードフェスティバル「シェフェスタ-C’festa-」の事務局長としてイベントプロデュースを担当。また、2015年12月に「つくる人」と「食べる人」を繋ぐソーシャルマガジン『奈良食べる通信』の創刊および編集長に就任。2016年奈良のタウン情報紙「ぱーぷる」の編集長も兼任。

(株)エヌ・アイ・プランニングに在籍しながら、2020年フードコンサルティング及びブランディング、企業や行政・大学向けの研修・講演を生業とする「hAB」設立、代表に就任。また同年2020年11月に京都信用金庫がオープンするコワーキングスペースおよび地域の持続可能かつ新たな可能性を創出する地域に開かれた複合施設「Question」の8階コミュニティーキッチン「美食倶楽部@Question」を運営する「(株)Q‘s」の取締役に就任。現在に至る。

<メッセージ>
これまで、生産者、シェフ、食品加工業者、行政などと一緒に奈良と京都を中心に「食」×「農」×「観光」を一元化した様々なプロジェクトを作ってきました。
甘酒(加工品)や長野県での里山コミュニティづくりなど、新たなフィールドでのチャレンジ。今回、「世界一」に選ばれたお米を作る水野さんの講座で皆さんとご一緒させていただくことを嬉しく思っています。よろしくお願いいたします。


桜井肖典(Yukinori Sakurai)
一般社団法人リリース 共同代表
Community Based Economy 呼びかけ人代表

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2000年よりデザインコンサルティング会社を経営、様々な分野でデザインプロジェクトの企画監修を重ねる。2012年より持続可能性と事業性を両立する「未来が歓迎するビジネス」のデザイン組織としてRELEASE;を始動。「藝術と社会変革のあいだ」で経済活動をプロデュースする構想家として、社会の大きな物語を編み直す人文学的なアプローチと共創によるビジネスデザイン手法を軸に、大企業や自治体からスタートアップや非営利団体まで領域横断的なプランニングとディレクションを実践する。「想像力からこそ優しさが生まれる」と信じ、「希望を実現する技術であるデザイン」とともに、一人でも多くの人が希望を胸に生きている世界へ。


丸山 拓人(Takuto Maruyama)
一般社団法人リリース コミュニティアクティベーター
合同会社シーベジタブル 所属

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1992年生まれ、長野県出身。大学在学時に、“三方よし” の経営を実践する企業に出会い感銘を受ける。自然環境に配慮しながら、人々の暮らしや社会を豊かにするような仕事や組織に関心を持つようになり、「Impact Hub Kyoto」や「RELEASE; 」などの設立や運営に参画。「しごと」「サスティナビリティ」「インターグローカル」といったテーマを軸に、国際的に動ける事務局長を目指して活動中。


参考記事

共創パートナーの方々の取り組みについてもっと知りたい!という方はぜひこちらの記事をご覧ください。

■水野さんに関する参考記事


お申し込み

里山型ビジネスクラスへ興味をもった方は、こちらのページの申し込み詳細をご確認いただいたのち、エントリーをお待ちしています◎

【申し込み締め切り:10月30日(土)23:59まで】


【追記】※終了済み
本日10月22日(金)19:30〜22:00には、今回開講する全クラスのパートナーが集まるプレイベントもオンラインで実施します!
どなたでも無料でご参加いただけるので気軽にお越しください◎

https://fb.me/e/7J9vkXuOL

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