全編公開!オンライン対談『VCが語る「コミューンの魅力」』
(本記事は2020年公開の記事を再掲しております。)
2020/9/28、企業とユーザーが融け合うカスタマーサクセスプラットフォーム「commmune(コミューン)」を提供するコミューンは、シリーズAラウンドとしてDNX VenturesとUB Venturesより4.5億円の資金調達を実施しました!
※この記事は、2020年10月7日に開催した、DNX Venturesの倉林氏とUB Venturesの岩澤氏のオンライン対談『VCが語る「コミューンの魅力」』の様子をまとめております。
※対談の様子はコチラで全編公開中!
https://www.youtube.com/watch?v=MLR6f8LWRMQ&feature=youtu.be
パネラー
岩澤 脩氏(UB Ventures代表取締役)
倉林 陽氏(DNX Venturesマネージングディレクター)
高田 優哉(コミューン株式会社 代表取締役CEO)
モデレーター
橋本 翔太(コミューン株式会社 代表取締役COO)
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橋本: コミューンをまだよく知らないという方々もいると思うので、高田さん、対談を始める前にコミューンがここまでどういう成長をしてきたのか教えてください。
高田:コミューンは2018年5月に創業して、同年9月に企業とユーザーが融け合うカスタマーサクセスプラットフォーム「commmune(コミューン)の提供を始めました。
commmuneは企業と企業のユーザーのコミュニケーションをなめらかにすることができるカスタマーエンゲージメントプラットフォームです。
昨年6月にシードラウンドの資金調達し、これまでは経営陣3名と初期メンバーで一生懸命頑張ってきましたが、事業成長に伴う拡大に向けてアクセルを踏むタイミングになったので、2020年9月にシリーズAの資金調達をしました。
今日は、我々が説明するよりも投資家に第三有者視点で話してもらったほうが伝わると思いお二人をお呼びしました。
橋本:今日は、皆さんが聞きたい質問を投票していただき、投票の多い順に回答していきたいと思います!
橋本:まずは投票率55%を超えたこちらの質問です。
コミューンに投資した理由は ?
橋本: 「コミューンに投資した理由は?」が一番人気でした。まずは岩澤さんいかがでしょうか?
岩澤氏:私たちは昨年のシードラウンドから始まり、今回のシリーズAで2回目の投資になります。シードラウンドの1回目の投資は、立ち上げフェーズで市場もプロダクトもどうなるかわからない状態でした。
じゃあなぜ当時コミューンに投資したのかというと、チームコミューンの結束力ですね。
実は高田さんと橋本さんは元々サプリメント事業で失敗しています。それでももう一度同じチームでやろうとしている姿に、強い結束力を感じていました。 投資したあとはまさに「有言実行」、掲げた目標を確実に実行しており、その実績に対してもとても信頼しています。
倉林氏: マーケットやビジネスモデルも大事ですが、アーリーステージでは経営陣も大事だと思っています。そんな中でも、自分に対する自信や学ぶ意欲、人を惹きつける能力などがコミューンの経営陣には備わっていますね。たとえ、今後事業を変えていかなければならないフェーズが来た時でも柔軟に対応できる経営陣だと思っています。
高田:岩澤さんの「有言実行」は評価として嬉しい一方で、課題でもあると思っています。そもそも達成できそうな目標だったのではないか…ということも考えられます。今後は、より高い視座をもって非線形の成長ができるよう、必要なリスクもとって進めていきたいですし、足元をしっかりと固めていくためにもチームを強化していく必要があると思っています。
もう一点!倉林さんに質問なのですが、コミューンがさらに飛躍的な成長をするために、コミューンの経営陣はこれからどんなスキルを身に着けていくといいでしょうか。
倉林氏:これはどの若い経営者の課題でもあると思いますが、やはり「経験」ですね。シリコンバレーではファーストタイムアントレプレナー(一度目の起業家) が好まれないように、1度起業したことによって学べるエグゼキューション (実行の仕方)や人の感情に反応できるか、何が美しいのか、など経験で磨かれる能力はまだこれから身に着けていく必要があると思います。これはどんどん先輩経営者から貪欲に学んでいってほしいですね。
高田: 忖度なしのフィードバックをありがとうございます!(笑) VCの皆さんも巻き込みながらどんどん成長していきたいと思います。
橋本: それでは次に投票数が多かった質問はこちらです。
他のスタートアップと何が違うの?
橋本:「他のスタートアップと何が違うの?」という質問ですが、岩澤さんいかがでしょうか?
岩澤氏:長期的な絵をイメージする視点と短期で実行していく視点って両立が難しいですが、コミューンの経営陣はこのバランスがうまくとれつつあると思います。このバランス感覚はどんどん伸ばしていってほしいですね。
倉林氏:私は先ほどと同じですが、サプリメントの事業を一回失敗している経験が魅力的だと思っています。この経験が今後活きてくると思いますね。
高田:起業当初からチーム経営をしているのは少しユニークだと思っています。経営陣3名とメンバーで分担しながらここまで成長してきました。我々の場合一度事業を失敗した後一か月程なにもすることがない時間があって、それでも解散せずに次は何をしようかと議論し続けることができるチームだったんです。なので、また何かあってもこのチームで乗り越えていきたいと思っていますし、結束は強いですね。
橋本:懐かしい話です(笑)是非皆さんには創業ストーリーの記事も読んでほしいです!
※参考:【コミューン創業ストーリー】経営陣3人に創業秘話を聞いてみた!
https://note.com/commmune/n/nee1d663f98b3
それでは、次に投票が多かった「VCとしてコミューンに期待していること」についても聞きたいと思います。
VCとしてコミューンに期待することは何 ?
倉林氏:次世代が憧れるB2Bスタートアップになってほしいですね。
シリコンバレーには「スタートアップがヒーロー」という文化がある一方で、今まで日本ではなかなか根付づいてきませんでした。ただ、最近では大企業にいる優秀な人が起業を通して、自分で舵を切って自分が見つけた社会課題を解決したいと挑戦する人が増えてきています。
高田さんは元々ボストンコンサルティンググループ、橋本さんはGoogleと、素晴らしい会社に新卒で入社したにも関わらず、そこを飛び出して起業に挑戦しています。
お二人には是非これから起業しようとする人たちが憧れる、そんなB2Bスタートアップを創ってほしいなと思っています。
岩澤氏:日本発のグローバルで勝てるSaaSを創ってほしいですね。昔から日本発のSaaSも海外に挑戦していますが、そのたびに大きな壁にぶつかって勝ちきれず悔しい経験をしています。
でもコミューンの経営陣ならその壁をも乗り越えてくれるのではないかと期待しています。高田さんも橋本さんも既に海外で働かれた経験があるからこそ、「コミューンがやらなきゃ誰がやるんだ」ぐらいの期待をしています。
高田:経営陣のモチベーションとしては、シングルヒットは狙わない、ホームランをいかに狙うかを考えています。お金持ちになりたいモチベーションはなくて(だったらこんな大変なことしない笑)、いかに大義を成せるか、がモチベーションになっています。
だからこそ、一緒に大きな“コト”にワクワクしながら挑戦していける方に仲間になってほしいと思っています。
橋本:そうですね。でもちょっとここまでいい話が続いたいので、次はコミューンの課題についても聞いてみたいと思います。
逆に、コミューンの課題って何?
橋本:「逆にコミューンの課題って何?」ということで…ちなみに私はずばり「採用」です。
やりたいことに対して人が足りていません。一緒に挑戦できる優秀なメンバーに仲間になってほしいです!
岩澤さんはいかがでしょうか?
岩澤氏:0→1のフェーズが終わって、5→10のフェーズになった今、もう一枚殻をやぶって、多様なコミュニティから多様なバックボーンの優秀な人が集まってくる会社にしていく必要があると思っています。
倉林氏:性別も国籍も違う、どんどんいろんなバックボーンで違う強みをもった人たちが入ってくるといいですね。違う価値観、違う強みを持った人たちが入ることでプロダクトの成長にもつながりますし相乗効果が生まれると思います。
高田:まさに仰る通りです。コミューンは会社である以上「社会の公器」であるべきだと思っています。私個人としてもD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)に非常に興味があり勉強会にも参加しているのですが、気づけば自分の会社が自分と同じ性別/指向性や似たような価値観の人たちが集まっている、そんな状況に最近気が付いてこれはしっかりと向き合わなければならないと感じています。
意見の多様性もしかりです。議論の強度を上げるためにも、違う意見を持っている人がチームにいてくれることはとても重要です。コミューンが向かっている“コト”に共感して仲間になってほしいですね。
岩澤氏:たしかに、コミューンってどういう組織にしていくべきかという議論から一緒にできるのは、今コミューンに入るメリットですよね。
橋本:そのまま次の質問に繋がりそうですね。「ぶっちゃけ、今入社するメリットって何?」という質問ですが、岩澤さんいかがでしょうか?
ぶっちゃけ、今入社するメリットって何 ?
岩澤氏:このタイミングで入る希少性はとても高いと思いますよ!
橋本:岩澤さんはユーザベースの初期の段階にご入社されていますが、どんな点が良かったですか?
岩澤氏:私がユーザーベースに入ったときは社員数は20名程でした。
自分の成長=プロダクトの成長=会社の成長=市場の成長が連動している、と感じることができたのが一番良い経験でしたね。
毎日何かしらのハプニングが起きるので、ずっと文化祭前夜と当日が繰り返していた感じでした(笑)。でも、「大変だ」と感じることもないぐらいチームメンバーと一緒に“コト”に向き合えたのは、このフェーズのスタートアップならではの経験だと思います。
倉林氏:commmuneが時流に乗っているサービスという点も今入社して感じることのできる面白さですよね。サブスクリプションエコノミーがこれだけ広がり、顧客のフィードバックでプロダクトが成長するプロダクトのアジャイル開発が主流になりつつある中で、commmuneは既存顧客とのコミュニケーションをとるうえで欠かせないサービスになると思います。
新しいサービスは世の中に出すタイミングがとても重要で、今このタイミングだからこそcommmuneが市場をつくる流れがきているので、今中に入るのはとても面白いと思います。
高田:さっきの質問の回答の続きになってしまうのですが、コミューンってまだ全領域で課題が山積みなんですよ。多分入ったらカオスだと思います(笑)。でもだからこそやるべきこと、やれることはたくさんあって、その状況をエンジョイできる方はとてもフィットするんじゃないかなと思っています。
橋本:次に「コミューンはどこを目指しているの?」という質問ですが、高田さん回答お願いします。
コミューンはどこを目指しているの ?
高田:未顧客へのコミュニケーションはTHE MODELの概念でかなり浸透していて、マーケティング、インサイドセールス、フィールドセールス...というふうに、SaaSの雄Salesforceの知見により科学的に体系化されています。
一方で、一度顧客になってからのコミュニケーションは全然科学されていません。どの顧客にどのタイミングでどんなコミュニケーションをとればいいのかは全然科学されていないんです。
だからこそ我々が、既存顧客コミュニケーションを科学して、「こうすべきだよね」という一定の解となる虎の巻を創っていきたいと思っています。
どの企業もユーザーとのコミュニケーションをなめらかにでき、エンゲージメントを高めることができる、そんな価値をcommmuneを通して提供していきたいですね。
倉林氏:長期にわたって既存顧客との関係を構築する中で、変化の激しいこの時代のビジネスモデルを考えようというトレンドがあります。今後は、既存顧客をマネージする(チーフカスタマーサクセスオフィサー)が経営のボードメンバーにいる世界になっていくと思いますし、コミューンにはその一つの型をつくってほしいですね。
岩澤氏:グローバルの視点で見ても顧客コミュニケーションで勝ちきっているサービスはないんですよ。日本は既存顧客を「常連さん」のように表現をする文化もあるし、日本のユニークネスを生かしてグローバルでも勝ちきってほしいですね。
※参考:コミューンとはなにか、そして我々が目指す世界について
https://note.com/yuya_takada/n/n7938ac116ea0
橋本:最後に「どんな人がコミューンに合いそう?」という質問です。
どんな人がコミューンに合いそう ?
岩澤氏:コミューンのチームも、プロダクトが対峙している顧客接点の領域も、すべてが未確定・未発達の領域です。だからこそ、自分で変化を楽しみながら働きたい方は合うと思います。
倉林氏:プロダクト自体が顧客の成功を導くものなので、顧客志向のある方にご入社いただきたいですね。commmuneは新しい時代に求められるプラットフォームになっていくはずなので、そんな新しいスタンダードを一緒に創ってほしいです。
岩澤氏:このタイミングでジョインできる希少性はかなり高いので、ちょっとでもひっかかるところがあれば是非カジュアル面談などで話を聞いてみてほしいです。高田さん、橋本さんに聞きづらければ私に連絡してくれてもOKですので!
橋本:岩澤さん、倉林さん、今日はありがとうございました!
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