BacklogをBackupしたかったお話
Hello, world!
初めまして!コモン・クリエーション株式会社でCTOをしている @mohemohe です。
恐らく本名よりこちらのほうが通りがいいと思うので、このnoteでもこの名義で書いていきます。
バックアップの重要性
さて、いきなりですが、皆さんはバックアップをちゃんと取っていますか?
「もちろん取っています!」という方もいれば、「なあなあで済ませてしまっている……」という方もいるのではないでしょうか。
単純なデータであれば、簡単にNASにコピーしておいたり、クラウドストレージにアップロードしたり、AWS S3 Glacierに保存してイレブンナインの耐久性に期待したり、様々なバックアップ方法があります。
一方で、SaaSサービスのデータについて、定期的にエクスポートしてバックアップできているでしょうか?
特殊な立ち位置のBacklog
Backlogというタスク管理のSaaSがあります。
もちろん、Backlogをお使いの方であれば、ファイル管理やGitリポジトリの機能があるのをご存じだと思いますが、一旦その部分は置いておきます。
Backlogでは「プロジェクト」という単位で課題チケットをまとめて管理できるのですが、このプロジェクトには契約している社内のユーザーだけでなく、外部のユーザーも招待できます。
招待できるということは、当然アクセス権を削除することもできるわけです。
例えば、とある案件に受託で参加するとして、調整にBacklogを使うとしましょう。
プロジェクトの開始でユーザーとして招待され、プロジェクトの終了でアクセス権が削除されるとき、過去の経緯やナレッジを保存しておくのが難しい問題があります。
バックアップをしよう!
このような課題に対して、コモン・クリエーションではBacklogをBackupするツール「BacklogUp」を作成しました!
BacklogUpでは、ゲストユーザー以上の権限のAPIキーがあれば、指定したプロジェクトの課題を全てエクスポートできます。
※ APIキーはBacklogの個人設定の中にあるAPIのメニューから作成できます
また、データのエクスポートだけでなく、閲覧用のビューアーのソースコードも付属しているので、ビルドするとブラウザで課題を見たり、キーワードで検索したりできます。
エクスポートしたデータは全て静的なファイルになっているので、zipで安全な場所に保管したり、nginxで公開したり、S3に保存してCloudFrontで配信したり、様々な形で活用いただけます。
BacklogUpの具体的な使い方は、リポジトリの README.md をご確認ください。
以上がBacklogをBackupしたかったお話でした。
なんだか宣伝のようになってしまいましたが、今後もこのような感じで技術的な話を発信して行く予定です。
お楽しみに!