キャリア開発24の扉 25番目 キャリア開発組織開発人事制度の3つの歯車
昨日は「キャリア開発24の扉」の読書会でした。
私たちは最後の章であるエピローグを読み、感想をシェアしました。
まず、職業が持つ3つの側面、「生計維持」「個性発揮」「連帯実現」を考察しました。
確かに
「生計維持」は食べるため、生活するための役割を果たし、
「個性発揮」は自分の持っている技術で価値を提供し、
「連帯実現」はみんなと共に誰かの役に立つ。
これが働くことの本質だと感じました。
しかし、自分らしくない働き方をしている人もいれば、働かなくても食べていける人もいます。
それでも、これが働くことの基本であることには変わりないと思いました。
人類がまだ「人類」呼ばれはじめ、文化も文明もなかった整っていなかった縄文時代はどうだったのだろうと話題が広がりました。
生きるために狩りをする。植物を採集する。(生計維持)
自分の力を発揮するために追いかける人、罠を作る人、武器を作る人、調理をする人。(個性発揮)
そして、その獲物が家族や子供、仲間のために分け与えられる。(連帯実現)
これらは、人類の基本的な生活様式であり、それは変わっていないと感じました。
サルやゴリラなどの霊長類や、それ以外の動物も、ある意味で「働いて」いるのかもしれません。
ところで皆さんに質問です。
皆さんの「働く」とは何ですか?
もしよろしければ、その理由や目的をコメント欄で教えてください。
週2正社員プロジェクト
さて私自身が「キャリア開発24の扉」を読んだことで、現在取り組んでいる週2正社員という働き方に至ったのです。
週2正社員制度は、働き方の多様性を実現する施策であり、それだけではありません。
働きやすさを追求するだけでなく、自身のキャリアや組織の成長も考慮しなければなりません。
組織が成長すれば、報酬も増えるでしょう。組織の成長が個人のチャレンジの場を増やすこともあるでしょう。
つまり、個人の成長と組織の成長を一緒に考えることが重要だと感じています。
経営者が個人を使い捨てのように扱い、組織だけの成長を考えている場合、その組織の持続的な成長は期待できません。
週2正社員制度を導入し、キャリア開発と組織開発を同時に考慮すべきだと感じています。
そう、著者の小野田さんが最後のエピローグで提案している第25の扉案は、この歯車の図です。これは、個人の成長であるキャリア開発と、組織の成長である組織開発、その両方の歯車が人事制度の歯車で調整されて動く、という概念です。
この3つがうまく連動してこそ、互いに成長し、幸せな職場となると思います。
この人事制度とは、文字通り制度である就業規則などのルール、個人と組織の成長を促進するキャリアコンサルタント、そして、人材採用と教育に向けた活動の3つの要素が必要なのではないかと思います。しかし、零細中小企業では、これら3つの役割を果たす部署や人材が社内になかなか存在しないのが現状です。だからこそ、私たちは週2正社員プロジェクトでそのサポートができればと思っています。
もちろん、これら3つの歯車は連動しています。無理に動かしたり、逆方向に回そうとすると壊れてしまいます。また、個人の行動が組織全体に影響を与えることもあるでしょうし、逆に組織の動きが個人に影響を与えることもあるでしょう。その際に、この人事制度が緩衝役として働くのです。
週2正社員は、新たに提唱し始めた採用制度です(もちろん、その前からも存在していました)。だからこそ、導入する際にはさまざまなトラブルも生じるでしょう。そのような問題に対処するためにも、キャリア開発の考え方を参考にし、従業員と経営者の健全な関係を築くこと、そして、組織に関わる全ての人々が幸せに働ける環境を作ることを願っています。
また、来月からもう一度最初からキャリア開発の読書会が月1で行われます。
是非参加してみてください。 お問い合わせは私まで
参考サイト
週2正社員プロジェクト
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