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きょうの画材「15:マルマン『ヴィフアール水彩紙中目』」
紙のはぎれを使って
画用紙のサイズ規格でよく見かける「半切」や「四つ切り」。
私は水彩紙はこの大判サイズで購入した後、必要な大きさに自家裁断して使う事が多いです。A判やB判、ハガキサイズに写真L版サイズ…
その時にどうしても不定形のはぎれが出来てしまいます。
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このハギレは捨てずに取っておいて選別し、
小さなはぎれは絵の具の試し塗り用。
ある程度サイズのあるはぎれは小さめの絵に使っています。
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私は中目を選ぶ事が多いですが、粗目や細目も極端な凸凹やツルツルではないので描きやすいと思います。お値段もリーズナブル。
透明水彩をふだん使いに
このヴィフアール水彩紙シリーズは、絵の具の紙への食いつきがやや浅めなのかしら?(パルプ100%の紙は全体的にその傾向がありますが…)
一旦色を塗った所に再び重ね塗りすると、下の色がどんどん溶け出してムラになりやすい所があり。私はこの紙を使う時は、薄い色から濃い色へと重ねる、何度も重ねすぎない…など、意識しています。
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逆に言えば、さらりと一度塗りでも紙に絵の具の色が沈みすぎず、パキッと色が出てくれやすいです。紙の値段自体も安価なほうなので、手描きカードに気軽に水彩表現を織り交ぜたい時などに重宝してくれます。
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私は最近、姪っ子ちゃんとのお手紙交換にはまっているので、はぎれに今日のお手紙カードをしたためました。
一本の二色鉛筆で
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マル付け用に売られている朱藍の二色鉛筆は、一本で幅広い色表現ができるので便利!朱色、藍色、二つを重ねて黒っぽい深い色。描きこむ強さで濃さや線幅を繊細に調整できます。
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このタイプの2way色鉛筆は「朱/藍」と「赤/青」の二種の呼び分けが存在し、朱藍は明るめの色で黄み強め、赤青は濃色で黄み弱めの傾向があります。(このイラストは朱藍)お好みでセレクトして。
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スタイリッシュにガッシュを
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ヴィフアール水彩紙でガッシュ塗りにも挑戦してみました。
まずは明るい方の色から、ホルベインガッシュで赤くしたいエリアを塗っていきます。紙の凸凹が手描きらしいエッジを生み出してかわいい!
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思いのほか色むらが目立たず塗れました。こういったフラットな絵作りは最近はアクリルガッシュを使われる方が多いと思います。私は絵の具を溶いた時にとろみが出すぎないのが肌に合うという理由で、普通のポスターカラーやガッシュ水彩を使っています。(アクリル絵の具ももちろん便利でよいものだと思います)
ボトル濃墨液でスミ入れ
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二色目の黒はボトルタイプの濃墨液を使いました。濃くムラのない黒を手軽に出したい時に便利です。
(厚塗りのアクリル絵の具は上に水彩系の画材を重ねると絵の具が滑ったり弾かれたり、思わぬ事故に繋がりやすいので、最初の色をアクリル絵の具で塗った場合は重ねていく色もアクリル絵の具の方が個人的にはおすすめです)
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レトロな二色版画のような絵作りが出来ました。
いろいろなイラスト
他にもヴィフアール中目で描いた作例を何枚か掲載させて頂きますね。
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![](https://assets.st-note.com/img/1702985467894-fzRYOcGceN.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1702985481612-D1nupZXNCY.jpg?width=1200)
気負わず色々な表現に挑戦できる、親しみやすい水彩紙だと思います。
今回使った画材
(一つ目のメイキング)
・ヴィフアール水彩紙中目
・ホルベイン透明水彩
・三菱 朱藍鉛筆
(二つ目のメイキング)
・三菱ポリカラーねずみいろ
・ホルベインアーチストガッシュ フレームレッド
・開明 花仙青墨
![](https://assets.st-note.com/img/1702985672302-aXz7pZSxFz.jpg?width=1200)
今回もご覧頂きありがとうございました。楽しい画材ライフを!