大量生産の行き着く先。
コロナ禍の中、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
これまでの生活と、随分変わったのではないでしょうか。
私も趣味として新しく始めたことがたくさんあります。その一つが、手製本です。
手製本とは、簡単に言えば、手作りの本のことです。糸で縫ったり、のり付けして作っていきます。
製本方法には様々なものがありますが、私の場合は糸かがり綴じという方法で製作しています。
製本方法の中では、最も強度があり、手帳や絵本などに使われている方法です。
その分、製作に時間もかかります。
「表紙や見返しにどのような紙を使おうか」「どんなデザインで作ろうか」などと考えながら作る事は趣味として、とても楽しいものです。
最初は自分のために、ポケットノートやA5サイズノートを作っていたのですが、思い切って、ハンドメイド通販サイトのミンネで販売してみました。
価格設定は、市場の商品よりも少し高め。
売れませんでした。
(価格設定だけが原因でないことは分かっています…。)
手製本を始めて、文具屋や百均などで、ノートや手帳を見て研究することが多くなりました。なぜこんなに安く売ってるのかと、いつも思います。
これは、大量生産が可能だからです。
どんな商品でも、利益を追求していけば、どこかで大量生産という形になっていくと思います。
ユニクロやニトリが分かりやすいと思います。質の良い製品が、あの値段で売れる。
一般の人や企業などの新規参入者は、ユニクロやニトリと同じ質の製品を同じような価格で売ることはできません。
生産コストがかかるからです。
自分が作る手製本ノートも、製作する手間を考えると、大きな生産コストがかかっています。
しかし、疑問に感じることがあります。
大量生産の行き着く先って何なのだろうと。
大量生産は正しいことなのかと。
大量生産すれば、売れない商品も出てきます。売れない商品は、廃棄されます。
商品を作る過程、そして廃棄される過程で、多くの資源や労働力、エネルギーが使われます。
そして、それが環境破壊につながっていきます。これは、経済成長し、裕福になった私たちの考え方や行動が原因です。
大量生産の行き着く先は、環境破壊と人類の滅亡です。
決して、大げさではないと思っています。
これからの時代、私たちはもっと考えて商品を選ばなければいけないと思います。
大量生産の時代から、一つ一つのモノを大切にする時代へ。一人ひとりが環境のことを考える時代へ。そのように進化していかなければいけないのではないでしょうか。