不登校と中学受験③やる気を出させる方法よりも、子どもに合った勉強方法を
中学受験を決めたら、娘の気持ちも少し変わり毎日の行動もやる気が上がってくるかと期待しましたが、今までと全く変わりませんでした。
変わることを望んでいると、今のこの状況を否定的に見てしまうなぁと不登校になり初めの頃の気持ちとまた同じように感じていました。
受験しようと思っていることは、それはひとつの新しい変化だったかもしれませんが、それ以外の、朝起きる時間が遅いことも、YouTubeやTikTokをずっと見ていることも、お風呂に入りたがらないことも、好き嫌いが多いことも、熟睡した寝顔も、変わらない【娘らしさ】でした。
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娘の中学受験を知り、心境に変化があったのは私だけではありませんでした。
夫は、決めた中学以外の情報を収集し、見学会も勧めていました。祖父は、過去問を解き、問題集も買ってきてくれました。
アドバイスや道案内をする訳ではないけど、やる気になった時に選択肢が広がるように、様々な方向から周りの人達が支えていたと思います。が、、当の本人は、やはり『よし、勉強頑張ろう!』という状態には、なかなかなりませんでした。
夏休みに入る前、また現地で入試対策の説明会がありました。実際に試験問題を親子で解いてみる時間がありました。(本気で私自身も解き、なんとか娘よりもいい点でした。娘は少し悔しそうにしていたように見えました。)
試験の傾向や、この先の試験日までの見通し、勉強の計画的な方法など、丁寧に教えてもらい、目に見えて日数とやる事が明らかになったこの時、ちょっとだけ勉強をしてみようという気持ちを感じました。
帰宅後、貰ってきた漢字のリストの1ページ目をやりはじめました。覚えるのは苦手だと言っていた割に、少ない個数から、何回か繰り返し書くことで覚えていく過程を体感することで、自信につながってきたようでした。
算数はやり方が分からないものが沢山出てきました。教科書を引っ張り出してきて(1回も使っていない新品の教科書、使えてよかったと思いながら)、一緒に読み進めていくものの、私自身はどうにか理解している方法を、人に教えると言うことが出来ず、『〜ってなるでしょ!』と伝えても、『わかんない』とお互いにイライラしてしまい、全く進みませんでした。
分かるところは進めていくけど、分からないところで私に聞いて、ぶつかってやる気を失うのでは勿体無い。でも、塾も家庭教師も嫌だと言うことなので、家庭で学べる方法を探していたところ、スタディサプリという動画で学べる教材を発見。お試し2週間のものがあったので試しにやってみようと登録してみました。
これが娘には合っていたようで『分かりやすい』『この先生の話し方好き』など、動画で自分のペースで、分からないところだけ選んで視聴したり、内容を網羅したい時は少しスピードを早めたりしていました。
全く分からないことばかりの過去問集が、1問ずつわかる問題に変わり、ゆっくりのスピードでしたが着実に娘のペースで軌道に乗って行った感覚でした。
学び方には、それぞれ合う方法があることを実感しました。