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「結婚するのが当たり前」の時代から、結婚したいと思える相手がいなければ「結婚しなくてもいい時代」が到来した!

神崎桃子の「男の言い分vs女の言い分」……。

今回「男が結婚したくない理由」を連載コラムに書いたのだけれども
締め切り間際にふと思い出したの。

数年前のゼクシィのCM……。

「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです」

結婚を煽る側のゼクシィさんがこのキャッチコピーを打ち出したことに
みんな「すげ~」「アッパレやん」って度肝を抜いたはずww

それと同時に「そうだ!別に結婚しなくてもいいんだ……」と独身者を安堵させたはず。

そしてこれは「結婚したいと思える相手がいなければ結婚しなくてもいい時代」が到来したってことにもなる。

ひと昔は結婚してない人に向かって

「結婚したいと思ってもできないんでしょ」
「ホントは強がっているだけでしょ」


なんて「結婚できてない人に対して」既婚者がマウントをとっていたかもしれないけどさ(※結婚できるできないが”アンタ勝ちアンタ負け”だった)、

「結婚できない」んじゃなくて今は本当に「結婚したくない人」や「嫌婚男子」も増えてるよね。

以前は「職場で出会って、もしくはナンパや合コンや誰かの紹介で出会って」恋愛して結婚……という流れであっても、今は婚活しなければなかなか結婚にたどり着けないというご時世。

特に、男性には「結婚という形を意識する」こと自体難しい。

婚活する女性の多くは「誰とするか」より先に「結婚したい」という目標があって行動を起こすが、男性の場合「”誰々となら”結婚を考えてもいい」というくらい。具体的な人がいないと、結婚には消極的。

男性は結婚式を挙げたいわけでも、白いドレスを着たいわけでもない。もともと結婚願望を抱いているわけではなく、結婚という責任が降り掛かる制度のもとで暮らしたいと望んでいるわけではない。(とにかく子供が欲しい人は別)

本気で好きな女性に出会わないと(出会えないと)結婚なんて考えない。考えにくい。

だからこそ、マッチングアプリなどで女性から、自分が意識するより先に結婚話を持ち出されたり、結婚に焦り気味だったりすると引いてしまうこともある。

純粋に目の前にいる女性を愛することができてはじめて、結婚への覚悟ができたり、結婚制度に飛び込むことができる。

結婚したくなるくらいの相手に出会たら、普通に恋愛できていたら、問題なく結婚を考えますって。

「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです」……。

「あなた」という相手だからこそ「したい」のであって、結婚したいと思える相手がいなければ結婚しないってこと。

ーー好きな相手とだからこそ結婚する意味があり、好きな相手とだからこそ結婚の価値があがるのだ。

※神崎桃子の連載コラムはこちら ↓








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神崎桃子|顔を売らずに文章を売る女
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