看護師として働く理由

前回、オーストラリアで看護師を目指そうとしている理由についての記事を書きました。


今回はそもそも私が看護師という職業を選択し、今後も働いていきたいと思う理由について掘り下げていきたいと思います。



まず最初に、私が看護師として働く事になった経緯について触れておきます。

私が看護師になるまでの経緯


元をたどると添加物アレルギーの元カレがきっかけで食事や健康に興味を持ち、予防医学に関わる事のできる保健師を目指し看護大に進学しました。

しかし自分の不明確なビジョンや就職面接に対する極度の緊張などが原因で保健師は面接で全て落とされてしまいます。

就職留年という選択肢もありましたが、大学の授業や実習を通して看護師としての魅力は感じており、本来の目標からは外れるものの、

・需要の高さ
・給料の良さ(保健師に比べて夜勤手当の分)
・病院説明会で感じた充実した教育カリキュラム

を決め手に、最終的には病院で看護師として働く事を決意しました。




そして、いざ脳神経外科で看護師として働き出すと、看護師の良い点悪い点が見えてきます。


◆看護師として働く事のデメリット

①心身ともにストレスの多い仕事である。

看護師の仕事は一般的に3K(きつい、汚い、危険)と言われます。


きつい: 日本の病院で働いていた時は3交替(実際には早出遅出など全部で6個の異なる勤務時間)で起きる時間やご飯を食べる時間が毎日異なり、体内時計は狂いまくっていました。

また、通常業務に加え予期せぬ状態変化やナースコールに対応、と常に多重業務をこなす事は日常茶飯事で肉体面だけでなく精神的なきつさがあります。

そして医療には限界があり、人間の死には逆らえないため、全ての患者が回復するわけではなくやるせなさを感じる事もあります。



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汚い: 病棟によりますが感染症、分泌物、吐物、排泄物の処理などにあたる事があります。

生きていれば排泄は自然で必要不可欠な行為ですので、排泄物の処理に関しては特に嫌悪感はありません。

※余談 〜看護師あるある〜

・誰かの排泄中にトイレの中に一緒にいるという状況に違和感を感じなくなる。

・例え多量の💩を片付けた直後でも、手さえ洗えばご飯を美味しく食べられる。

むしろ出ない事の方が心配なので、たっぷり出た時は嬉しささえあります、、、(笑)



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危険: 不穏患者に蹴られたり殴られたり噛みつかれる事はあります。

そんな時は一人で対処せず応援を呼びます。

採血時に針刺し事故を起こしてしまった事もあります。

これに関しては自分に非があり、適切な順序を取っていれば防げた事ですが、常にリスクはあります。

現在で言えば新型コロナウイルスなどの感染症の危険も伴ってきます。






②進歩し続ける医療の変化についていかなければならない
看護師を続ける限り一生勉強はつきものです。






◆看護師として働く事のメリット


①顔が見える仕事である

サービスを提供する対象(病院の場合は患者)の顔を直接見る事ができ、感謝や笑顔などの反応により自分が役に立っている事を直接感じる事ができます。






②患者の回復に元気づけられる

例えば

・入院時はベッドから動けなかった患者がリハビリを通して少しずつ歩けるようになった。

・術後朦朧としていた患者が後に会話ができるようになった。

など、患者の肯定的な変化を見る事ができるのが一番この仕事をしていて良かったなと思う瞬間です。

頭を切り開いたり、管を入れられたりしても回復できる人間の生命力の素晴らしさに毎度驚かされます。





様々な人生に触れる事で自分の世界が広がり得る

人生の大先輩と触れ合う機会がたくさんあるので、こんなおばあちゃんになりたいなと自分の将来像に重ねてみたりする事はあります。

逆に、脳卒中などの後遺症に苦しむ患者を目の当たりにし、生活習慣に今の段階から気をつけようと気を引き締めるきっかけにもなり得ます。






自分に合った働き方ができる

一つの分野を極めて専門看護師になるのもよし、パートタイマーとして日勤業務だけこなすのもよし、逆に夜勤専門の看護師として効率的に高収入を得る事も可能です。






一度資格を取れば働き口は無数

将来的にはロボット参入などにより人手不足が解消する可能性もありますが、現時点では看護師は引く手あまたと言っても過言ではないのではないでしょうか。

そのため転職も比較的しやすい職業だと言えます。












◆私が看護師として働く理由


デメリットもたくさん挙げられる中で、それでも看護師として働く魅力はどこにあるのでしょうか。

働く理由は人それぞれだと思いますが、私の中で芯となっているのは家族の存在だと考えています。

私の妹はうつ病を発症し10代で自分の命を絶っています。

生前は妹に対し自分の中でできる限りのサポートをしましたが、命を救う事まではできませんでした。

そのため仕事をする上で誰かの支えになれたら、という思いが常に根底にあります。

もちろんどのような仕事も誰かの役に立っているのですが、おそらく

・助かる命を助けたい

・死を迎えるにあたり本人や家族にとって悔いのない時間を過ごすサポートをしたい


という思いがどこかにあるため、厳しくても医療の現場で活躍したいと思い続けているのだと思います。


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看護師という職業は辛さがある分やり甲斐もまた抜群にある仕事です。一人でも多くの人にこの魅力を知ってもらえたら嬉しいです。


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