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禁じられた遊び/清水カルマ

タイトルと帯でジャケ買いをしてしまった一冊。
【第4回 本のサナギ賞】大賞作とのことで、かなり期待をして読んだ。

どんな内容なのかな?ミステリーかな?って思ったらめちゃくちゃホラーだった。文章自体は読みやすが、中盤からラストにかけてが結構読むのがしんどかった(B級ホラー感を出したかったのか?)、長いな~まだ読み終わらないなぁ、、、と思ってしまった。しかし、著者にとってこれがデビュー作になるのだから、「ふむ、なるほど、それならまぁ面白かったかな」と思う(何様)。

テンポ感は良い、そしていい意味で期待を裏切られる展開で全体的にバランスは良い。が、読む人は選びそうだなという印象。

子供の純粋な心から生まれる悲劇。女の執念から生まれる悲劇。愛が狂気に変わる悲劇。すべてが繋がる瞬間にゾッとはさせられた。

そうそう、私事なんだけれど、ちょうどこの作品を読んでいるときに祖父の病院の付き添いで病院に寝泊まりしていたんだよね。その後、祖父は亡くなってしまったのだけど、その時にこの作品を思い出したんだよね。「祖父は生き返るんじゃないか」って思った。そんなわけないんだけどね。ああいうときってあり得ない奇跡とか黒魔術とか信じてみたくなるもんだよね。

墓仕舞いしてしまったし、納骨ではなくて散骨する予定だから、今も祖母の家には祖父の骨壺があるんだけど、全部撒かないで綺麗な骨は小瓶に入れて私に分けてほしいとお願いしてるの。私もやってみようかな、祖父の指の骨を庭に埋めて「えろいむえっさいむ」って。

なんてね。


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伊原直人は、妻の美幸と息子の春翔と共に幸せな生活を送っていた。しかし、念願のマイホームを購入した矢先、美幸が交通事故に遭い、死亡してしまう。絶望する直人に対し、春翔は「ママを生き返らせる」と美幸の死体の指を庭に埋め、毎日熱心に祈りを捧げる。同じころ、フリーのビデオ記者、倉沢比呂子のまわりで奇怪な出来事が起こり始める……。
禁じられた遊び/清水カルマ

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ちぬ
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