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私のルーツをたどる味。冬こそ美味しい水羊かん

ここしばらくは、残業続きの忙しさ。
notoを書くのも、読むのもままならず…
ようやく迎えた週末を、楽しむためのスイーツ選びに悩みます。

そうだ!

わたしは毎年、冬になると楽しみにしているお菓子があります。
それは福井の水羊かん。

え?この時期に?と思われるかも知れませんが、福井県で当たり前。
冬限定で水羊かんが作られます。

なぜ福井で冬に水羊かんが食べられるのかは諸説あるようですが、
昭和の初めの頃までは、京都の商家へ丁稚奉公に行く人が多く、年末年始の帰省の土産に羊かんを持って帰ってきたのが由来だとか。

そう言えば羊かんは、江戸時代に京都伏見の駿河屋さんが、日持ちを良くするために砂糖と寒天で「煉り羊羹」を開発し、お土産として全国に広がった京都名物。
若狭湾のサバを担いで京都に届けた「鯖街道」をはじめ、福井と京都は昔から結びつきが深いですしね。

一乗谷朝倉氏遺跡

私は大阪出身ですが、先祖代々は福井県。

大学の卒業証書にデカデカと、
本籍・福井県と書いてあるのを見た時は、
あれ?私って福井県人だったっけ?と戸惑いましたが…
お墓もあるし親戚も多く、福井は馴染みの地域です。

そんな私は子どもの頃、福井の親戚んちに遊びに行ったら、こたつで水羊かんを食べさせてもらうのが楽しみでした。もちろんお土産にも買って帰ります。

大阪ー北陸を結んでいた特急「雷鳥」
福井に行くのにいつも乗っていた懐かしの列車。
今は「サンダーバード」で敦賀まで

でも大人になるにつれ福井に行くこともめっきり減って、名物・水羊かんともご無沙汰でした。

ところがなんと、この水羊かんを京都で発見!

京阪グループのクセ強
こだわりコンビニ「もより市」京阪三条駅内の店頭に、全国各地の名産品に混じって売られていたのです。

蓋をあけると1枚もんの羊羹が

見つけた時はめちゃくちゃ嬉しくて。
以来毎年冬になり、店頭で見つけたら、休日のおやつに楽しんでいます。

この水羊かんの特徴は、B5サイズの1枚もの。
昔は八百屋などの店頭で、漆塗りの木の箱に流し込んで作ったものを、切り売りしていた名残だとか。
付属のヘラを使って、自分で切っていただきます。

艶やかでなめらか、プルンプルン

この羊かんは、あんこと黒糖を寒天で固めたもの。

つるりとなめらかな食感で、黒糖のコクと甘味がありながら、水分多めであっさりと。上品な味わいに、いっくらでも食べられます。

本当に美味しい。
口溶けよく、すぐに食べ切っちゃうのが悩みです(笑)

今日は、お抹茶と一緒にいただきます

欲を言うなら、数多とある福井の水羊かんの食べ比べができないこと。
本場福井では、100軒以上のお店があると言われています。

ちなみに、私のおすすめする福井の観光スポットは…
・大本山永平寺
・国史跡 白山平泉寺旧境内
・越前大野城です

国史跡 白山平泉寺旧境内

しかしながら、福井の親戚といくら話してみても、あの語尾をうねりながら伸ばして話す福井(北陸)独特のイントネーションは、絶対真似ができません(笑)

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