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ガタンゴトンと湖都の旅へ

正月が明けて早速の三連休。
電車に乗って“ちょい旅”に出かけました。

目的地は滋賀県大津市坂本。

比叡山延暦寺の麓、日吉大社をはじめ歴史あふれる門前町です。

今回は京阪石山坂本線に乗って向かいます。
京都からだと、JR湖西線が便利ですが、
私は小さな車両がガタゴトと揺れ走る、旅情たっぷりのこの路線がお気に入りです。

車両は2両編成。
2つ扉のミニサイズで、ちょっと模型っぽくて可愛らしい。

京阪石山坂本線の車両

中心駅・びわ湖浜大津駅周辺は路面電車になっています。
駅を出たら結構複雑な交差点。
車で通りがかると慣れてないから、ちょっと怖い…

浜大津駅周辺の交差点。路面を電車が行き交う
(写真:どらキチさん)

たまたま乗った電車が途中の「近江神宮前」行きで、
降ろされてしまいました…

近江神宮前駅には車庫があります。

車庫に入る線路。このクネクネした感じも好き

ホームは人もまばらで、ひっそり。
なんだかすごく遠くにきた感じで、旅情が深まります。
降ろされて良かったかも。

ホームには、「びわ湖観光大使」の募集ポスター。
宮島未奈さんの小説「成瀬は信じた道をいく」の主人公・成瀬あかりちゃんがイメージキャラクターに。

あなたには勝てません(笑)

対面のホームに

ちなみに近江神宮は、天智天皇が御祭神です。
天智天皇は667年、この辺りに近江大津京を造営し、飛鳥岡本宮から遷都します。たった5年あまりの都でしたが、京都に先立つ古都です。

電車が来ました。
今度は終点・坂本比叡山口行き。

京阪電鉄カラーのほか、NHK大河ドラマ「光る君」やアニメ「響け♪ユーフォニアム」などラッピング電車が豊富

2両目の車掌室前の座席に。
景色がドンドン過ぎて行きます。

一直線
街並みのすぐ脇を過ぎていく

途中の駅で2両目は、誰もいなくなってっしまいました。

のどかな車内

あっという間に終点・比叡山坂本駅に到着

機関車トーマス推し
ホームの先端に謎のオブジェ
せっかくなので穴から覗いてみる
また、石山寺に戻っていく
お疲れ様

駅を出たらすぐ、タイムスリップをしたかのように歴史ある街並みが迎えてくれます。

駅改札正面

駅を出て、日吉大社に向かいます。
比叡山は前日の雪で真っ白。

正面に日吉大社の鳥居

駅の周辺は、時代劇がそのまま撮れそうな風情ある街並みが広がります。
近くには享保元年(1716年)創業の「手打蕎麦鶴㐂」さんがあります。
有名店だけあってお昼時には行列。
以前、2、3度伺ったことがありますが、風味があって古式ゆかしき味わいです。

趣のある店構え。今日は開店前

日吉大社に向かう山道沿いには、美しい石垣の景色が続きます。
それもそのはず、ここは戦国時代から全国のお城の石垣を手がける職能集団「穴太あのう衆」の里。

自然の石をそのまま生かした野面のずら積みの石垣は、地震にも強くちょっとやそっとでは崩れることは無いそうです。
マニュアルは無く「石の声」を聞いて積むのだとか。
磨き抜かれた職人さんの技の凄さに感動します。

石垣の街並み
振り返れば琵琶湖

次回は旧竹林院、そして日吉大社へと続きます。
雪が彩る美しい景色に出会えました。
お楽しみに。

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