【映画感想】劇場版 機動戦士Gundam GQuuuuuuX
観てきました!!!!!
前記事で盛大な予告をしたのですが、無事!!お化粧して電車に乗って映画を観て、帰ってこれたよ~~~~~!涙が出るほど嬉しい!
着席して早々ジュースを床にぶちまけて顔面蒼白になっていたら(ドジすぎる)、まわりの方々が拭くのを手伝って下さって上映前にあったかい気持ちでいっぱいになりました。電車、ちょっぴり辛かったけどあきらめなくてよかったなあ。
ひさびさのおでかけに疲れてしまって、あんまり体調よくないけど後悔はしていません。
さてさて、ガンダム本家本元・サンライズとエヴァンゲリオンを手掛けたスタジオカラーの、アニメ史に残る歴史的タッグ!ということで話題沸騰の本作。どちらのおたくでもある私、黙っちゃおれない。
ネタバレはほとんどありませんが、絶対にテレビアニメ初回まで触れたくない!という方はご自衛下さい🙇🏻♀️
「そらって、自由ですか」
特報でも印象的なこの台詞。
主人公・マチュの「直径6.4km」という狭いせかいへの鬱屈、スペースノイドであり母なる地球を知らないコンプレックス、宇宙と、それを越えた先にある"本物の青空"へのあこがれがつまったこの台詞に、私は夢中になった。
そして実際に本編を観てみて分かったのが、大人に用意されたしがらみから逃れてここではないどこかにいきたい、"なにか"になりたい(なれるはずだ)と、心の底で渇望している10代の少年少女たちの眩しさ、青さ、変身願望を描くうえでも、サンライズとカラーは最強タッグだったんだということ。
感受性豊かなマチュが、今後何かあった時どんな風に病むのか楽しみですね~~~!(言い方)
自由になりたいから自由人にみせているだけで、ほんとうは等身大の不自由を抱えている。臆せず動き出せるキャラクターだからこそ、ぼろぼろに傷ついて、動けなくなる瞬間がいつか必ず訪れる。それをあの鶴巻さんが逃すはずないのだ。(誰なの?)上から目線の物言いで恐縮だけど、サァ!あにさんがた腕の見せ所やで~~!ってもう腕まくりしてる。私が。
作品全体の印象としてまずは異説とはいえ、初代シリーズ未視聴、宇宙世紀の正史を覚えていない方がおいてけぼりなのでは…?と若干心配になりました。
私は宇宙世紀すべて履修済みなので大丈夫だったけど、それでも正史を思い出す時間が必要でちょっと頭が疲れた……………。
エヴァを毛嫌いしていた富野監督とやる訳だから、シャアとシャリア・ブルの関係をメインに据えること(このあたりは台詞やザビ家とのごたごたも含め、初代アニメを忠実に再現していた)、初代のSEや表現を多用することに多少大人の事情も絡んでいるんだろうと邪推する。
でもこれをきっかけに宇宙世紀の作品に触れてくれるガノタが増えたら嬉しいなあと思うし、それも狙いなのかな?と想像したり。
宇宙世紀をなぞりつつも『水星の魔女』のような独自性、令和のガンダムシリーズという要素もあるから新規ファンが必ずしも取り込めない訳ではないかなと思う。
あとあと、『シン・エヴァンゲリオン』のヤマト作戦の場面で流れる劇伴「激突!轟天対大魔艦」から察するに、庵野監督や鶴巻さんらは宇宙戦艦ヤマトのような王道を描くことにずっとあこがれを持っていたのだと思うので、ある意味エヴァから卒業して好きなお仕事ができてよかった(˶◜ᵕ◝˶)と心踊りました。
(戦争賛美って意味じゃないよ)
エヴァを彷彿とさせる、ウエストがきゅっとなった細身で先進的な機体のデザインには賛否両論あるかもしれないけど、制作補助(?)に関わっているシャフトも含め大好きなスタジオだから、メカデザ、美術関連のスタッフさんたちが生き生きお仕事してくれていたら嬉しい。
ジェガンとかメッサーとか"ガンダムらしい"量産機の無骨なデザインも大好きなのだけど、個人的には今回のメカデザも格好よくて好きだったな~~!山下さんしか勝たん。
新型サイコミュ起動のあたりはエヴァのシンクロを彷彿とさせつつニュータイプの仕組みも理解しやすいし、いい塩梅のコラボだなあと思った。
正史でサイド6といえばジオンのニュータイプ・強化人間の研究所があったり、過去アムロの父親がいたりと因縁の土地だからそれも今後関わってくるのかなと楽しみです。
音楽と映像の組み合わせはカラーのセンスが光ってたなあ………!
エヴァンゲリオンの新劇場版主題歌・Beautiful World、One Last Kissのイントロを彷彿とさせるSE、米津玄師の主題歌、それらが挟まれるタイミング、ぜんぶ最高。
正直トンデモ展開への不安視は否めないけど(小声)、この映像と音楽の組み合わせが格好よすぎてすべて持っていかれる。信頼。
個人的なことでいうと、全ガンダムシリーズ最推しキャラ・ガルマの名前が登場したのがめっっっちゃめちゃ嬉しかった…………!
マン・ハンターも軍警も横暴だし、連邦はいつも大義名分を掲げて中立国で戦争をはじめたり市民生活を無視して攻撃したりするから、私は圧倒的にジオン派です。おこ。案外ジオンが勝利したこの世界線のほうが宇宙は平和だったりして。
異説なら生きていたりしないかなあと淡い期待を抱いています。めそめそ。げんきでいてほしい、わたしの(違います)ガルマちゃん。
何はともあれ、このプロジェクトが無事に成功しますように!
日本のロボットアニメーション界重鎮だらけの本作、一見の価値ありです。