「創造力×想像力」 創作意欲を支えるものは?
2年前から、カルチャースクールで
水彩の講座を受け持っています。
月に一回だけですが、
みなさん、どんどん腕を上げられ、
毎回、どんな作品が出来上がるか、
わくわくしながら通っています。
…
私も、教室で、指導の合間をぬって
一緒に描いています。
私が通った絵の学校
「セツ・モードセミナー」では
校長の長沢セツ先生が、いつも私たちに混じって
一緒に描いておられました。
先生と一緒に描く、ということが
何よりの勉強と、励みになりました。
カルチャーの生徒さんたちも、
私の絵の変化していくプロセスを
直に見られるのが嬉しい、
と言ってくれるので、
自分はこのスタイルを続けていこうと思っています。
昨日のテーマは「水のある風景」でした。
風景画は、できれば外で描きたいけれど、
カルチャーでは、そうもいかないので
写真を見ながらの制作です。
それぞれ、心惹かれる写真を
持ち寄って頂きました。
旅先で撮影した写真、
いつか行ってみたい所の写真、
出来上がった作品は、
どちらも臨場感に溢れていて、
素晴らしかったです。
行ったことがあれば、
写真に写っている以外のもの…、
たとえば、
周りの風景、空気の匂い、音、
そこで過ごした思い出など、体験が
絵を描くことをサポートしてくれますね。
行ったことがない場所の場合は、
こんな所があるんだな…いつか行ってみたい、
という憧れが、イメージをふくらませ、
絵を描くことをサポートしてくれます。
現地で、風景を前にして描いていると
その場と一体化したような感覚で描ける。
感受性を全開にして。
でも、こうして、写真を通した体感でも、
人は充分、その場の空気を
感じて描けるんですね。
そのとき、大切なのは、
「心惹かれるか、どうか」、
「好き」っていう感覚です。
「好き」がアンテナとなって
目の前にない世界と繋いでくれる。
人の創造力、
そして、想像力は、本当に素晴らしい!
…
集中して描き終わった後は、
みなさん、ほっとして、
教室に明るい笑い声が響きます。
制作の教室ならではの
楽しい、シェアのひととき。
ちょっとした展覧会です。
今年はコロナの影響で休講になったり、
先が見えない時期ですが、
来月もまた集まって描けるよう、祈っています。