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webデザイナーが「掃除のおばちゃん」を副業にすると
お食事中の方はスルーしてくださいなのですが、友人(仮称:サンポ)の話をより理解したい、忘れないでいたいという思いで、記録したnoteです。
サンポ:「副業」といっても、更年期で絶不調だったから、webデザインの
仕事ができなくなるかもしれないという危機感もあって、「副業だ
からいつでも辞められる」ではなく、それなりの覚悟はあったこと
を前置きしてくれたら、自由に書いていいよ。
「掃除のおばちゃん」コスプレ
サンポ:そんな覚悟をもって始めた「掃除のおばちゃん」だけど、
制服はもちろん、安全面や衛生面でのマニュアルもしっかりしてい
て、フリーランスのwebデザイナーより、よっぽど「守られてる」
感があって。久しぶりに雇用されている安心感を味わいました。
とくに「格好」がね。
いかにも「掃除のおばちゃん」だから、もういい意味で
「コスプレ」感もあり、別の自分を演じてるようで、
楽しかったの。
気分は「猫村さん」(笑)
クロミ:清掃業者さんにもよると思うけれど。
運営厳しいのだろうけれど、
社会に必要な仕事なのだから、他のどんな仕事よりも、
適切な服装や道具を支給できるような利益があればと思うよね。
コトハ:最低賃金が上がる度に、経費削減を考えなければならないような
状況だろうと思うと、胸が痛みます。
掃除のおばちゃんを見る目
サンポ:複合施設の清掃だから、仲間と手分けしてあちこち掃除するのね。
特にお手洗いなんかがわかりやすいのだけど。
まず、掃除のおばちゃんの存在を
ガン無視するかしないかに別れる。
これは年齢とか世代関係ない。
ガン無視する人にとっては、掃除のおばちゃんもトイレの一部。
無視しない、無視できない方にも数タイプいらしてですよ。
露骨に蔑んだ、汚物を見るような目で
「わたしがトイレを使うのに、何掃除なんてしてんのよ」
って、なんだか不機嫌になるタイプ。
逆に、そこまでお気遣いいただかなくてもってくらい、恐縮
しながら入ってくるタイプ。
「すみません、すみません、ありがとうございます!」
って、エカキみたいな、気にしいさんとかね(笑)
エカキ:その通りです(苦笑)
サンポ:元からというのもあるだろうけれど、仕事柄、人当たりの良い感じ
で「お掃除中、すみません、使ってもいいですか?」と入ってくる
爽やかな人。コトハみたいな。
コトハ:プライベートでも出ちゃうんだよね「感じよく」演技の癖が。
生身の社会と仮想の社会
サンポ:真似したいと思うような、スマートな声掛けしてくれる、
素敵な大人の女性。
小さな男の子がちゃんと目を見て「ありがとうございます!」って
言ってくれたりすると、ほんわかもするし。
小さいお子さん連れの親御さんが駆け込んできたりすると、
「わかる!わかる!」って、共感しかないし。
クロミ:「(子供)もれる〜」「(パパ)もれない!」みたいな。
サンポ:そんな子供がいると、先をゆずってくれるお客様とかいて、
いいなって思ったりね。
もともと人間観察好きだったから、話し出したらきりがないんだけ
どね。
人間の嫌なところも見るし、本来の・・・
「おもいやり」をちょいちょい垣間見る仕事だった。
コロナ渦で完全にリモートになる以前も、webデザインの仕事って
さ、UXとかめっちゃ考えてはいるものの、リアルな社会とどこか
ずれたことしている感が拭えなくて。
webマーケティングって、生身の人間が暮らす社会とはほどとおい
「仮想社会」を相手にしてるんだなって、はっきりわかった。
コトハ:的外れなペルソナとか?(的確なペルソナ設定は必要)
エカキ:無意味なABテストとか?(有効なものもある)
クロミ:どんなに素敵なインフルエンサーも、出すものは臭いとか(笑)
サンポ:そう、「くさいものには蓋」をした社会を相手にしてたわけよ。
私のwebデザインて。
なにが「UX」だって思った。
一流のUXデザイナーは違うだろうけれど。
私がやっていたUIとかUXって、
腸内にいろんなものが入っている生身の人間が必要としているアイ
テムではなくて、その人の「アバター」が、よりSNS映えするため
のグッズを売るためのものだったって。
だから、私的には。なんだけど。
webデザイン業と清掃業のかけもちというのは、
仮想の社会と、生身の社会を
行ったり来たりするような生活でした。
蓋が風に吹き飛ばされても
サンポ:web屋やってると、占いやスピ好き界隈で、
トイレ掃除で金運アップとか、風の時代とかがバズワードになるわ
けだけど。
コトハ:開運のための断捨離とか、捨て活とか。
それで「何でも屋」さんとかが潤うならいいけれど、
そんなゴミの出し方したら、むしろカルマ増やすでしょっていう。
クロミ:神社参拝にきて、食べ歩きして、ゴミをポイ捨てするとか。
エカキ:カオス。。
「風の時代」って、私のイメージだと、
蓋が吹き飛ばされていくってことなんだよなぁ。
「境目」っていうか、ボーダーラインが風でずれるっというか。
クロミ:臭いから蓋をしてたわけだから、なかなかハードな進化過程だよ。
コトハ:赤ん坊のオムツ替えとか、トレイ掃除とか家の掃除は全て、お母さ
ん(奥さん)任せってなると、蓋外れたらダメージ大きいわな。
エカキ:「古民家素敵ですね〜」って言われるけど、
都会育ちでトトロが好きな人と、田舎育ちでトトロが好きな人と
では、なにかが違う気がする。
コトハ:トトロ見て、森の臭いとか、田んぼの臭いを思い出せるかって
人として豊かに生きるためには、とても大事だと思う。
クロミ:蓋が吹き飛ばされても、動じないで生きていける。
掃除当番が思うユーザビリティ
サンポ:海外からの観光客が、日本の清潔さに驚く動画もよくバズるけど。
いや、日本人にもポイ捨てする人いるし、仕方なく掃除している
人もいるんだけどなって(笑)
コトハ:学校に「掃除当番」があるの、私は賛成派なんだけど。
いろんな意見があっていいと思う。
サンポ:あ!それ、掃除のおばちゃんしてるとき、掃除当番の感覚に近かっ
たかも。主婦としての年中無休エンドレス掃除の心情とはまた違っ
たんだよね。
エカキ:古い木造の校舎の掃除、懐かしいなぁ。
いろんなこと学んでた。
家の掃除はめんどくさいのに、学校の掃除は楽しかった派です。
サンポ:いろんな発見があるんだよね。
掃除のおばちゃんが、やっぱりなぁ・・・って思った。
ユーザビリティー的な3選。
その1:自動か手動か
蛇口がおしゃれすぎて、自動だと思ってしばらく手を差し出して、
待っているお客さんをよく見かけたよ。
逆に自動なのに、ノズル上部を、力づくでプッシュしちゃうとか。
クロミ:あるある。
サンポ:デザイナーズホテルとかならいいけど、老若男女が利用する複合施
設なんだからさとか思っちゃうよね。ま、いろいろ大人の事情があ
ったんだろうけど。
その2:サインがわかりづらい
これもうwebやってると、嫌ってほど扱う案件なんだけど。
実際の設備サインもね。
いやそんな・・・小さいし、色差ないし、その明るさじゃ、
わかんないでしょっていう。。
ビジネスホテルとかなら十分なんだろうけど。
平日午前中の利用者ほとんど高齢者よ?っていう。。
コトハ:「デザイナーよ街に出よ」って、いつだたか、
社員研修の講師に来てくれた、有名デザイナーさんがおっしゃって
ました。
サンポ:一流のデザイナーさんは、ちゃんとわかってるんだろうな(尊敬)
その3:トイレットペーパーとそのホルダー
専門外だけど、ペーパーとそのホルダーのユーザビリティって、
別に「解」があるのかもしれないなって。
クロミ:私たちの世代でも、生まれてこのかたあの形だけどね、
サンポ:ペーパーをね、30センチくらい引き出して、ぎゅって絞ってちぎる
お客さんが一定数いるのよ。
コトハ:次に使う人、「え?」ってなるよね。
三角に折られていないのはまだしも。
サンポ:三角に折るのは、お掃除終わりましたのサインなんだけど、
次の人のために、折るお客さんもいるよね。
クロミ:習慣にもとづいたベストな形状であって、
同じ行動は誘発できない形状ということか。
コトハ:海外からの観光だとしたら、
何度か使って気づく人と、気づかないまま帰国する人がいそ
う。
サンポ:私の勝手な想像だけど、
「お金余ってるから日本にでも行くか」的な人は、後者。
でもね、一概にどこそこからの観光客はけしからんとか、
そういうの違うよねって。
クロミ:バブル期の今のばぁさんたちも、かつてヨーロッパとかで、
結構やらかしてたんじゃないかと(毒舌)
サンポ:(笑)
日本の文化。アニメや漫画が大好きなんですっていう旅行者さんの
目がキラキラしてて、私も若い頃バックパッカーして、世界のあち
こちにお邪魔してたから、是非是非日本を楽しんで行ってください
なって気持ちも込めて、掃除してました^^
webデザイナーが清掃の副業をすると
サンポ:まとめ。
LPデザインの売り上げが上がった。
1年で12キロ強の減量に成功。
クロミ:まとめ雑(笑)
サンポ:すみません(笑)
複合施設での清掃だったからね。
いろんな世代・世帯の人たちを見かけるわけですよ。
休憩室とか更衣室にも、いろんな世代がいて。
スマホの使い方とか、気になるワードとか、観察しまくりなわけ
よ。なんならユーザーテストもしてもらえる環境だったわけ。
気づいたら、クライアントさんから、今回のLP売り上げいいです
よ〜って、嬉しい連絡が続くように(感謝)
で、週に2〜3日、一万歩以上歩きながら全身運動してたので、
ゆっくり着実に贅肉が落とせたと。
いやもう、、感謝しかないんだって話しです。
コトハ:その副業があって、エカキとも再会したのだしね。
・・・
ここまで読んでくださってありがとうございます。
今回は、本業はwebデザイナーで、清掃の副業をしていた友人のお話でした。自分リデザイン中の中年4人が秘密基地で好き勝手にしゃべっている日々を書き溜めているところです。