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メタリックな子をゲットだぜ
双子の娘たち(6歳)を連れて、街中へ出かけた。電車に乗って。
ICOCA(JR西日本の交通系ICカード)で改札を通り抜けるのにハマっている彼女たちは大喜びだ。自分たち専用の「こどもICOCA」を持つようになって以来、バスや電車に乗りたくてたまらないのだ。
昨日の目当ては某デパート。日差しが強く、気温は高くなってきた最近、娘たちの半袖衣類が足りない。すくすく育ってくれるのは嬉しいけれど、半期に一度、洋服を買い揃えなくてはならないのはいつまで続くのか。双子なのでお下がりを着せるという手が使えないし、とっても不経済だわ。
今回はお出かけ用の衣類を何着か買っておしまい。ほかは廉価さが売りの某チェーン店で買うつもりである。ぜーんぶデパートで揃えていたら破産する。
帰りに三人で丸善へ。娘たちが欲しがっていた国旗の本となぞなぞブック、『ルドルフとイッパイアッテナ』の続編、うんこドリル(毎度思うがすごい名前!)などを買って、わたしのための小説やエッセイ集も……と売り場をまわる。
もちろん、文具コーナーも覗く。わたしのなかで大型書店の楽しみと言えば、広く陳列を眺めることと、文具まで物色することである。
そこで出会ってしまったブックカバー。大好きな「BIBLIOPHILIC」の棚から見つけた。
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め、珍しい。シルバーカラーの本革ブックカバー。グレージュに箔をのせたような、派手すぎないメタリック感が美しい。
わたしがどこまでも本革ブックカバー好きなことは、いくつかの記事で書いてきた。使いこむほどに味わいが増すところ、絶妙な色出しに出会えるところがコレクター魂を惹きつけてやまない。
ということで、つい連れて帰ってきてしまった。悩んだ末、文庫本サイズを選んだ。新書サイズも欲しかったけれど、お値段がそこそこするので思いとどまった。二つ買ったらそれだけで一万円超えなのだ。
とはいえ、本もたくさん買いこんだので、結局お会計はまあまあ高額になってしまった。うう。
丸善の重いショッピングバッグは、次女がずっと持っていた。力持ちであり、本が好きな彼女にとって、その重さは苦ではないそうだ。
今日の彼女たちはずっとなぞなぞを出し合って過ごしている。合間に「○○、ゲットだぜ!」と叫ぶ。ポケモンは見せていないのにどこで憶えてくるんだろうとか思いながら、わたしは新しいブックカバーをかけた辻村深月さんの小説と向き合う。
なかなかいいGW後半かもしれない。