いいひとりじめの日
今朝は、長女を皮膚科に連れて行った。
このところの長女は、乾燥からか肌をかきむしるようになっていた。いつもどおりの保湿では追いつかないなぁ、なんて言っていたら、あっという間にひどくなった。血がにじむ箇所もあり、痛々しい。
次女はなんともない様子なので、家で夫と留守番してもらうことにした。双子とはいえ、二卵性だから体質が違う。
私と長女、ふたりだけでの外出は、2か月ぶりくらい。寒いなか、爪先が凍る思いをしながら歩いた。つないだ手のぬくもりが大切に思える。
診察を待つ間、長女はとても嬉しそうにしていた。待合室にある絵本を読んだり、脚をバタバタさせて私にたしなめられたりと、忙しい。
診察の結果、軟膏と保湿剤を処方していただいた。冬の乾燥が引き金ではあるけれど、若干のアトピー体質によるところが大きいそうだ。「小学校高学年くらいまでは、念入りに保湿してあげてください」とのこと。
けっこう長期戦だな、と思う私のそばで、長女は看護師さんにシールをもらってほくほく顔。
「クリームぬりぬり、頑張ろうねー」と言いながら、帰路につく。
相変わらず長女はにこにこと嬉しそうなので、理由を聞いてみたところ、
「ママをひとりじめやから!」
と返ってきた。
私 「そうだよねー、いつも次女ちゃんがいっしょで、ふたりセットみたいやもんね」
長女 「そうやねん、ひとりじめって楽しいやんな!」
なんて答えたらいいのだろう、と思ったけれど、長女はずっと上機嫌で。妹がいるからと我慢していることも多いのかもしれない。そう思うと「ひとりじめって、よくないことなんだよ」とは言えなかった。
モノは親の愛情というか関心だし、たまのことだし(私に余力があればいつも、でもいいけれど)、思う存分ひとりじめさせてあげたい。このひとりじめは、いいひとりじめ。
「いいもんと悪いもん」の区別は、ひとりじめにもあるらしい。
それに、子育ての先輩方にもよく言われる。「いつの間にか手がかからなくなって、寂しくなっちゃうよ。今を楽しんで」
そのとおりなのだろうな、と思いながら子育てしている。きっとあたふたしているうちに娘たちは10歳になって、次に気がついたときには成人、なんていう時の流れかたをするのだろう。
今のうちに、たくさん「スキスキ」しなくちゃ、と思う。
途中、スーパーで次女のぶんもジュースを買った。ふたりともにご褒美。
よし、来週は次女と「いいひとりじめタイム」しよう。